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地震のこと:その日

地震が起きたとき、僕は職場にいた。窓の側にある自分の机で書類をいじっていた時、閉じてあるその窓の外から強く吹く風の音が聞こえてきたので、そんなに風が強かったっけ・・・と立ち上がって窓を開けた時、揺れが始まった。

振り向いてフロアを見渡すと、あちらこちらにいる社員が皆、揺れているのを確かめるように周囲を見回している。揺れはいっこうに治まらないどころか次第に強くなっていき、いつしか自分が今まで経験したことの無いほどのものに変わっていた。僕の机の脇にあるスチール棚が倒れ、次に机上の液晶ディスプレイが倒れて落ちるのを見ながら、僕はまったく動けなかった。

たっぷり3分以上はたったと思う頃、ようやく揺れが治まった。社内サーバーに接続してあるUPSがアラーム音を発していることで、会社が停電したことに気づいた。近くにいた工場長に声をかけ、とりあえず社員を屋外に退避させると同時に、重大な損傷がないかどうかを手分けして確認した。倒れたり傾いたりしたスチール家具がいくつか、階段の踊り場に飾ってあった鉢植えが落ちて割れたり、あるいは食堂の食器棚の扉が開いてしまい、グラス類がいくつか割れてしまったりしたが、建屋や設備機器・工具類への損傷は見当たらなかった。

外で待機している間にも、余震が何度か襲ってきた。社員達は携帯のワンセグや、駐車場の自車のラジオなどでそれぞれニュースを確認していて、それで今回の地震が主に東北地方を襲ったものだと知った。

何人かの社員が周囲を確認してきたところ、停電したのは会社だけではなくあたり一帯の模様で、信号も消えているらしい。仕事を続けられる状況では無かったので、3時半過ぎから順次社員を帰すことにした。

本当なら僕は電車通勤なのだが、JRは全面的にストップしていて再開のメドが立たないらしいので、会社の車を借りて帰宅することにした。

交差点には警官が出て交通誘導を行っていた。それに従って幹線道路に入りはしたが、そこから先がほとんど進まない。ほんの数百メートル進むのに一時間かかるようなペースだったのだが、どの車も無理な追い越しも割り込みもせず、異様なほどのおとなしさで運転していた

会社を出たのが夕方5時半で、距離的におよそ半分ぐらいのところにあったコンビニで休憩したのが10時半。普段なら混んでいても1時間ちょっとで来るところだ。何かしら食べようと思ったのだが、おにぎり類もパン類も全滅。仕方なくお茶のペットボトルにスナック菓子、それに売れ残っていたあんまん(肉まんは売り切れていたので)を買って、残り半分の行程へ。ようやく家にたどり着いたのは夜中の1時半だった。

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