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「ローマ人の物語:危機と克服」~折り返し点通過

一年ちょっと前から読み始めた塩野七生「ローマ人の物語」(文庫版)であるが、一月おきぐらいに単行本一巻相当分くらいを読み進めてきて、昨日「危機と克服」(上中下)を読み終えた。

ローマ人の物語〈21〉危機と克服〈上〉 (新潮文庫)

単行本は既に完結していて、番外編というか後日談である「ローマ亡き後の地中海世界」を除くと、全15巻という構成になっている。文庫版では単行本各巻を2~3分冊にして発刊しているので、トータル42、3冊ぐらいになるんだろうか。(単行本はまだ3巻ほど未文庫化である) 今回読了した「危機と克服」は単行本では第8巻にあたるので、ちょうど折り返し点にあたるわけである。

前巻の「悪名高き皇帝たち」 (新潮文庫)ではネロとかカリグラ(カリギュラ)とか、まさに悪名高い皇帝たちが描かれていたが、本作ではその後ころころと帝位を譲り渡した愚帝というかジミ帝(笑)諸兄が描かれている。

相変わらずの塩野節というか、あちこちに著者のツッコミが出てきて面白いのだが、「カエサルLove」の彼女に二言目には「カエサルはああだった、カエサルはこうした。それに比べて…」と言われては、天上(あるいは地下)の歴代皇帝達もさぞかし面白くないことだろう。

それはともかく、まさしくカエサル以後、文字通りの世界帝国として君臨したローマが、共和制ではなく帝政こそがその強大な版図の統治に相応しいと自らが選び、たとえ愚帝を戴いた時期があったにせよ、帝国そのものの根本が揺らがなかったというのは驚嘆すべき史実であろう。人類は過去二千年で、いったいどれくらい進歩したというのだろう?

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