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「ぼくの羊をさがして」

ぼくの羊をさがして

以前、新聞の書評だったかで高評価だったのを見て読んでみた、「ぼくの羊をさがして」

主人公はボーダーコリーの子犬。とある羊牧場の牧羊犬一家に生まれ、早く一人前になって成犬達と共に羊を追いまくりたい日々を送っていたところ、ある事件がきっかけで牧場を離れて放浪する羽目に陥る。

その後の波瀾万丈の冒険行はそれなりに面白く、主人公(犬)である子犬の一人語りも微笑ましい。終盤の少々ご都合主義的な大団円は、まあ児童文学だから許してしまおう。がしかし、あちらこちらに出てくる教訓めいた文章は、ヒネた大人には少々うるさったい。ってゆーか、これじゃ子どもが読んでも、さすがに説教臭く感じてしまうんじゃないだろうか。

こういう本を読むと、なんかもう今時の「児童文学」ってのは、ダメになっちゃってるんじゃないかと心配になってくる。もっとも、もしかしたら「児童文学」じゃなくて、アメリカ発の「ビジネス寓話」みたいな読み方をするのが正解なのかもしれないが。

同じようなストーリーの作品としては、我が国動物文学の大家である戸川幸夫の「のら犬物語」のほうがはるかに面白く、また説教臭さを感じさせずに、動物への愛情とか、仕事への取り組みとか、そういった教訓を伝えてくれると思う。犬好きな方は是非一読を。

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