「フェレットの冒険Ⅱ:嵐のなかのパイロット」
リチャード・バック「フェレットの冒険シリーズ(The Ferrets Chronicles)」の第二作。第一作「海の救助隊」はタイトル通りフェレットの海難救助隊員の活躍を描いたものだが、本作もタイトル通り、フェレットの輸送機パイロットが主人公である。
しかししかし、本作ではのっけから「エンジェル・フェレット・フェアリー」なる霊的存在が登場してきて、現世のフェレット達にちょっかいを出すという展開になっている。うわあ、これはさすがに着いていくのが大変…だと思って読み進めたのだが、前作の海難救助場面に劣らない、緊迫した悪天候下の輸送機操縦シーンに手に汗握りつつ、あまりに予定調和な展開にこっちが恥ずかしい思いをしたりして、それでも楽しく読み終えたのであった。
本作ではさらにおまけに、小さな「奇蹟」のエピソードも用意されていて、やっぱり恥ずかしさを覚えつつ、ちょっぴり胸を熱くもさせられたりしたんである。うわー、恥ずかしい、照れくさい。
純真無垢にして、あくまでも「最高の正義」を追い求めるフェレット達。そこから作者のどんなメッセージを読み取るのも自由だとは思うが、むしろバックの現実逃避的志向にこそ、我々が受け止めるべきメッセージが現れているような気がする。全5部作の本作、残り3作が刊行され、そして読み終えられた時、何かもっと伝わるものがはっきりと形を表すのだろうか。
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