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2008年4月

vs.コンサドーレ(2008シーズン第9節)

レッズ 4-2 コンサドーレ(埼玉スタジアムにて観戦)

五月晴れ…とはちょっと呼びがたい空の晴れ具合であったが、気温は高く、日中は半袖シャツ一枚で快適な陽気。気持ちよく出かけたスタジアムは超満員か、と思ったら、やはりこの時期は家族連れがレジャーでお出かけしちゃうせいか、観客数は48,000人と50,000人を割ってしまった。

今回観戦した場所は30列とほどよい高さで、ピッチ全体が俯瞰できたのが良かった。コンサの陣形を見ていると、両サイドをほとんどバックスの両翼まで下げて、5バックに近い形。そしてそうやってコンパクトな陣形を保ちつつ、前線からプレッシャーをかけてボール奪取に成功したら、そこからクライトンに預けて、後はレッズDFの裏を狙う…というシナリオ通りの先制点。コンサには失礼ながら、こいつは良くある「ジャイアント・キリング」のパターンか、と思ったりもしたのだが、その後試合は次第にオープンな攻め合いとなり、終わってみれば4-2の勝利である。

今回の良かった点筆頭は、高原とエジミウソンがようやく2トップっぽく動けるようになってきたことだろうか。高原の果敢なボール奪取から、見事なロングパスを受けたエジミウソンが鋭く決めた4点目の場面では、最初に出たのが「高原コール」だったあたり、サポーターは良く試合を見ている。

一方の反省点といえば、まずは最近の仕様である「ぼんやりした立ち上がり」であろう。この時間帯に多少の危ない思いをするぐらいならともかく、あっさり失点してしまうのはいただけない。この試合だって、先制された後の85分を逃げ切られた可能性だってあったわけだし、チーム全体でもう少し集中度を高めて欲しいところだ。

しっかし「ボランチ闘莉王」はもういい加減やめて欲しいところだ。あちこちで酷評されているが、確かにあれだけ運動量が無くて、中盤での守備が甘いうえにキープ力もさして無いとなると、チームにとってはむしろマイナスのほうが大きい気がする。もっとも今日もしっかり1ゴール挙げてるから、トータルするとプラマイイーブンかややプラスといったところか。それでもやっぱり、啓太が復調したら闘莉王にはおとなしくCB(つーかリベロ)に収まってて欲しいと思うのは僕だけではあるまい。

内容的に山ほど課題を残しつつ、気がつけば暫定首位である。明日の試合で鹿島が勝ってしまえば首位逆転だが、今はむしろ首位と勝ち点6差ぐらいの3位あたりが居心地良さそうに思える。連休の残り2戦、1勝1分ぐらいで乗り切ってくれれば上出来であろう。

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「フェレットの冒険Ⅱ:嵐のなかのパイロット」

フェレットの冒険 2 (2)

リチャード・バック「フェレットの冒険シリーズ(The Ferrets Chronicles)」の第二作。第一作「海の救助隊」はタイトル通りフェレットの海難救助隊員の活躍を描いたものだが、本作もタイトル通り、フェレットの輸送機パイロットが主人公である。

しかししかし、本作ではのっけから「エンジェル・フェレット・フェアリー」なる霊的存在が登場してきて、現世のフェレット達にちょっかいを出すという展開になっている。うわあ、これはさすがに着いていくのが大変…だと思って読み進めたのだが、前作の海難救助場面に劣らない、緊迫した悪天候下の輸送機操縦シーンに手に汗握りつつ、あまりに予定調和な展開にこっちが恥ずかしい思いをしたりして、それでも楽しく読み終えたのであった。

本作ではさらにおまけに、小さな「奇蹟」のエピソードも用意されていて、やっぱり恥ずかしさを覚えつつ、ちょっぴり胸を熱くもさせられたりしたんである。うわー、恥ずかしい、照れくさい。

純真無垢にして、あくまでも「最高の正義」を追い求めるフェレット達。そこから作者のどんなメッセージを読み取るのも自由だとは思うが、むしろバックの現実逃避的志向にこそ、我々が受け止めるべきメッセージが現れているような気がする。全5部作の本作、残り3作が刊行され、そして読み終えられた時、何かもっと伝わるものがはっきりと形を表すのだろうか。

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サンガ戦、そしてアルディージャ戦

レッズ 1-1 サンガ(テレ玉)

テレ玉の入る某所にてテレビ観戦。

ナビスコカップ予選リーグということで、闘莉王をCBに戻したりとか、微妙に修正を加えたラインアップ。もっとも、ここまでの2試合が一分一敗で同組最下位という状況なわけで、予選突破を狙うとなると、さすがにこの試合は落とせない…はずだったのだが、なんともぴりっとしない試合運びに終始して、結局引き分け。

あえていいとこ探しをするとすれば、高原のコンディションが上向き加減に見えたこととか、梅崎が移籍後初ゴールを挙げたこととか、永井の好調さはしばらく続いてくれそうなことぐらいだろうか。

この日のレッズが相手であれば、モチベーションの高さと運動量さえ上回れれば、十分以上に勝機はあっただろう。というわけで、サンガとしてはむしろ勝ち点3を取り損ねた試合だったかもしれない。

テレビで見ている限りでは、ほとんど盛り上がりのない凡戦であった(眠)

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レッズ 0-0 アルディージャ(TBS)

腰痛を伝えられていた永井が先発、闘莉王を再びボランチに戻したことで、序盤からオフェンシブに戦い、できれば先制して主導権を握ろうとした…ような気がする。確かに前半の戦いぶりは悪くなかったが、結局無得点でハーフタイム。でもって後半は、やっぱり高いモチベーションとレッズを上回る運動量を見せたアルディージャが優勢なまま、やっとこさのスコアレスドロー。

高原の単独ドリブルからシュートとか、永井の惜しいヘディングシュート(クロスバー直撃!)とかはあったものの、内容的に盛り上がるシーンはそれほど無く、やっぱりこちらも凡戦というべきだったか。まあでも、結構危ないシーンもあったりしたから、引き分けでも上出来だろう。

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それにしてもこの2連戦、なんともいえず閉塞感に充ち満ちたものだったのが悩ましい。エンゲルス登板後のリーグ戦4連勝は、言ってみれば「ご祝儀相場」みたいなもんだったんだろう。オジェックを追い出したのが選手達の声なのだとしたら、彼らにはぼちぼちそれなりの働きをしてもらわねばなるまい。な、大きいほうの田中くん!

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「ノーカントリー」

ノーカントリー」(4月18日、MOVIXさいたま)

先日のアカデミー賞で作品賞を始めとした4部門を受賞。ぼちぼちロードショー期間も終わりであって、劇場にて10人ほどの観客の一人として鑑賞。関係ないけど、こんなんで大丈夫か、最近のシネコン?

コーエン兄弟の監督作って、実は「レディ・キラーズ」ぐらいしか見たことがなくて、出世作の「ファーゴ」も未見というだらしなさ。それはともかく、例によってできるだけ予備知識なしで劇場に出かけたのだが、うわー、なんじゃこりゃ(愕然) (以下、ネタバレはしないけど、未見の方はとりあえず見てから読むのをオススメしておく)


一見単純なストーリーながら、あちこちに説明の欠落があるために、見ているこちらが終始頭を使わせられるという脚本。これを巧みというのか、あざといというのか。淡々とした語り口から、突然テンポを落としたシーンの、まさに息詰まるほどの緊張感。陰惨な殺しのシーンが続く中に、ふっと漂う歪んだユーモアの香り。そして予想外にして暴力的なまでの結末の放り投げ方。いやー、こいつは参った。こんな映画が作れるとは思いもよらなんだ。

映画的には確かに画期的というか、「傑作」の部類に入る作品だとは思う。だがしかし、少なくとも心楽しい映画ではないし、あまりに乾きすぎてはいないか。同じように暴力を描いていても、例えばタランティーノの作品がどこかで映画的エンターテインメントを意識していて、それが「潤い」というか「救い」みたいなものをもたらしているのと対照的に思う。

それにしても、本作で助演男優賞受賞のハビエル・バルデム演じる殺人鬼が凄すぎる。演技も物凄いが、それ以前にこのキャラクター造形が強烈至極。何が怖いって、いわゆるサイコパスとかシリアルキラーみたいに、殺人そのものに倒錯的快楽を覚えるのではなく、ごくごく単純に「邪魔だから」人を殺していく姿が恐ろしいんである。そういう殺人者をアメリカは生み落としてしまった。そしてそういう国には、もう古き佳き時代を知る老人の住む場所は残っていない。それがすなわち原題の「No Country for Old Men」である。

映画の舞台となったのは1980年のテキサス。それから27年後、アメリカは、そして世界はどう変わったというのだろう。映画を見終えて、排除と不寛容の論理は、今や世界中に蔓延しているような気がしてきた。何から何まで強烈な一本(★★★★☆)

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vs.アントラーズ(2008シーズン第6節)~耳で見よ!

レッズ 2-0 アントラーズ(ニッポン放送、中継)

以前も書いたような気がするが、今の我が家は地上波とNHK-BSのみが受信できる環境である。とはいえ、昨年あたりまではNHKが地上波とBSでかなりのレッズ戦をカバーしてくれたりしたので、それほどテレビ観戦に不自由を感じずにいた。でもってもちろんこのカードもNHKがカバーしてくれるだろうと思いきや、なんとスカパー以外での放送はテレ玉(受信できない)の録画放送のみ。がっくし落ち込みつつオフィシャルを見てみると、おお、なんとニッポン放送がラジオで生中継してくれるではないか!

というわけでポータブルラジオを引っ張り出し、少しでも受信感度の良さそうな窓際にセット。試合開始時間にスイッチを入れたところ、なぜか野球中継が流れ出す。どうやら野球中継が終わってからサッカー中継に移るらしかったのだが、野球が終わってからもだらだら続く余計なアフタートークにイライラしつつ、ようやく中継が始まったのは前半30分過ぎだったろうか。

サッカーのラジオ中継ってのは時々あるけれど、こりゃやっぱハードル高いわ。実況にも相当の技量が要求されるし、聴く方にもかなりの想像力が求められる。目を閉じて頭の中にピッチを思い浮かべつつ、はっきり言ってそれほどレベルの高くない実況を脳内変換&補正して可視化してタイムアップまで聞き続けたわけだが、終わってぐったり。いやはや、久々に集中したっすよ。

僕の脳内で繰り広げられたこの試合、快勝とはお世辞にも呼べない薄氷の勝利ということになっている。特に後半は防戦一方だったみたいだし、なんか良くわからんがよく勝てたもんである。まあでも内容はともかく、連勝中の首位・アントラーズを止めたのは大きい。この一勝は、きっと後で効いてくるはずだ。

おそらくエンゲルスのシナリオとしては、不格好でもなんでもしぶとく勝ち点を稼ぎつつ、ポンテ・アレックス・達也といったところの完全復帰まで凌ごうという算段だろう。もしそうであれば、現時点では現実的かつベストな方策であるとして支持したい。

やっぱスカパー加入しようかしらん(悩)

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「ローマ人の物語」スタート

2月から「小説十八史略」を読み始め、とりあえず2巻まで読了。せっかく中国史を読んでるのだからと思い立って、先月から塩野七生「ローマ人の物語」(文庫版)に取りかかってみた。

ローマ人の物語 (1) ― ローマは一日にして成らず(上)    新潮文庫

とりあえず第1部「ローマは一日にしてならず」(上下)から第2部「ハンニバル戦記」(上中下)まで読了。ところで、文庫版は読みやすくていいことはいいのだが、一冊あたりがちと薄過ぎはしまいか。一冊ごとの厚さをできるだけ揃えて、本棚での見栄えに気を配ってくれたのかもしれないが、それにしても。

それはともかく内容であるが、これはもう評判通りの面白さ。特に「ハンニバル戦記」のほうは、前編これ戦争の物語ではあるのだが、ハンニバル対ローマの対決もさることながら、ローマの人々が未曾有の国難にどう対処したかという側面が面白い。

中国史とローマ史、もちろん単純な比較はできないのであるが、それでも随所に見受けられる「違い」の数々には驚かされる。国家国民、そして各民族について知ろうと思ったら、やはり歴史を辿ることは必須であると改めて感じたのであった。イタリア人、「ちょいワル」だけで2000年生きてきたわけではないんである。たぶん。

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