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「フェレットの冒険Ⅰ:海の救助隊」

フェレットの冒険 1 (1)

フェレットの冒険 1 海の救助隊」」を店頭で見かけ、思わず購入。

買ってから改めて帯を読むと、微妙にスピリチュアルというかリターントゥーネイチャーっぽいノリにややビビる。読み始めると、プロローグ部分の言葉遣いがやっぱりちょいと説教臭いのにやや腰が引ける。うう、そうだよなぁ、やっぱり「かもめのジョナサン」だもんなぁ…

が、しかし。ひとたびフェレット海難救助隊(FRS)の冒険が始まってしまえば、そんな余計なテイストはどこかへ吹き飛び、ひたすらエキサイティングかつ美しい場面が連続するのである。そして救助活動の頂点で訪れる「奇蹟」… まさしく「あたしはアルファとオメガを見た」(フォークナー、だよな?)的名場面である。

バックが夢想するのは、あるいはやはり70年代ヒッピー的ユートピアなのかもしれないが、ここにはやはり「ジョナサン」以降30年(!)の時間が積み重ねられている。現実逃避の誹りもあり得るかもしれないが、かつてのロバート・ネイサンの一連の作品のように、そこには何かを経験した者だけが語れる「哀しみ」や「いたわり」があるように思う。

「感動」だの「癒し」だのが得られる作品では決してないが、確実に心に残る佳品。全5部作(第2巻の「嵐のなかのパイロット」は刊行済み)だそうなので、今後の刊行が楽しみである。

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コメント

こんばんは。
かもめのジョナサンて、なんか「なめ猫(なめんなよ猫、ツッパリの服装をさせられた猫ちゃんたちのキャラクターグッズ)」みたいな話だなーと思った記憶あり。動物が人間みたいに話したり考えたりするところが。でもなんかいろんな意味で印象に残ってたんです。
「フェレットの冒険」、yujiさんがそうおっしゃるなら読んでみまする。

投稿: ヨーコ | 2008.03.30 00:16

>ヨーコさま

「なめ猫」、おー、なんて懐かしい。確か下敷き持ってたような気がします(笑) ところで、ああは書いたものの、その後「いくらなんでもイノセントに過ぎるよな」とか「いまどきこんな小説ありがたがってていいのか、アメリカ人?」とか、ビミョーにフクザツな感想が去来したりしておりまする。

投稿: yuji | 2008.04.01 01:54

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