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桝田啓介さんのこと

桝田啓介氏が亡くなった

法政大学名誉教授(昨年定年退官)で、アメリカ文学を専攻。キェルケゴール研究者として高名だった父・桝田啓三郎氏の影響もあり、後年は北欧文学の研究が主となった。

出版された訳書の中では、デンマークの作家、イサク・ディーネセン(カレン・ブリクセン)の「バベットの晩餐会」が最も有名だろうか。同書の翻訳は他にもあるようだが、デンマーク語原典からの翻訳としては、唯一にして最高のものだと思う。(同じ著者の「草原に落ちる影」も訳出) 日本アンデルセン協会の会長も務めており、以前放送されたNHKのアニメ「雪の女王」では時代考証を担当した。

篤実温厚という言葉がまさに相応しい、一隅を照らす知性であったと思う。享年71歳、研究者としてはまだまだ仕事ができたであろうことを思うと、残念でならない。桝田啓介さん、僕の母方の叔父である。

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「日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

法政大学大学院で二年間桝田啓介先生の指導を受けた者です。啓介先生は私たち学生にとって慈父のような存在でした。そして、御尊父の啓三郎氏を本当に尊敬しておられたが故に、デンマーク文学の世界に入っていかれたのだと思います。私はアメリカ戯曲が専攻で啓介先生が研究されていたマーク・トウェインは専門外ですが、大学の教員になって偶然にもトウェインの『アメリカの爵位権主張者』(1999年出版、彩流社)を翻訳するという機会を得ました。難解な作業でしたが、啓介先生のご指導を得た博士後期課程の二年間があっtからこそ成し遂げられたと思っています。いつも先生を懐かしく思い出しております。

投稿: 三瓶眞弘 | 2008.04.08 16:26

>三瓶さま

ご丁寧なコメントありがとうございます。教え子の方から叔父のことを伺えてうれしく思います。僕自身は、親戚とはいえそれほど頻繁に行き来していたわけではないのですが、今にして思えばもっといろいろと教わっておきたかったものです。12日がちょうど一周忌です。

投稿: yuji | 2008.04.13 00:11

ふと、桝田先生のことを思い出してGoogleで検索して、このページにたどり着きました。
僕は法政大学 英文科92年3月卒で桝田ゼミ(ゼミ長をしてました)で指導を受けた者です。
4年生の時のゼミ合宿では大事件があって、それはそれは後まで語り継がれ、先生の奥様、御子息にも覚えて頂いた次第。挙げ句の果てに僕の結婚式の時にも祝辞で述べられていた位でした。
まさか、お亡くなりになったとは、それも1年以上前に...言葉もありません。
東京の実家に帰った時には御霊前にお線香を上げにお伺い出来ればと思います。

投稿: ひよどり | 2008.09.12 19:39

>ひよどり様

コメントありがとうございました。(お返事遅くなってすみません)
またまた教え子の方からコメント戴けて、不肖の甥っ子ながら、とても嬉しく思います。本当に、学生時代にもっといろいろ教わっておけばと後悔しきりです。

投稿: yuji | 2008.09.27 00:39

私も桝田先生のことを思い出し、ネット検索してこちらにたどりついた次第です。先生が亡くなられていたとは、残念でなりません。
3年生のときから先生のゼミに所属し、4年生のときには先生のご厚意で大学院での授業まで受講させていただきました。卒論提出前には仲間とご自宅にお邪魔してご指導いただいたこともありました。
卒業後は季節のお便りをいただいておりましたが、私自身、結婚後2005年に海外に移転してしまい、それっきりとなってしまいました。
帰国時にはまたお会いしたいと思っていたのに、本当に残念です。教わった日々をなつかしく思います。

投稿: アータオ | 2008.11.27 00:21

上記コメントに追記しますが、考えてみたら2年生のときから先生のゼミに入っていました。先生に教わった3年間の授業、今になっていろいろ蘇ってきます・・・

投稿: アータオ | 2008.11.27 01:24

>アータオ様

次々に教え子の方々からコメント戴けて、本当に嬉しく思います。こうやって皆様の思い出に生き続けていく叔父の姿は、不肖の甥にはまぶしい限りです。

投稿: yuji | 2008.11.30 11:38

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