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2007年3月

「ブラッカムの爆撃機」

ブラッカムの爆撃機―チャス・マッギルの幽霊/ぼくを作ったもの

ブラッカムの爆撃機―チャス・マッギルの幽霊/ぼくを作ったもの
」(ロバート・ウェストール、金原瑞人訳)

書店で見かけ、宮崎駿の表紙と、巻頭と巻末の同じく宮崎駿の解説(?)マンガに惹かれて本書を購入。

巻頭の宮崎駿「タインマスへの旅・前編」を読んでから本文へ。表題作「ブラッカムの爆撃機」に「チャス・マッギルの幽霊」、「ぼくを作ったもの」の三編が続き、その後に「タインマスへの旅・後編」、そして最後に評伝「ウェストールの生涯」という構成である。

第二次大戦中の、英国空軍によるドイツ爆撃というと、映画「メンフィス・ベル」(あれは米空軍のB-17での爆撃行だけど)あたりを連想してしまう。「タインマスへの旅・前編」での表題作紹介を読んでも、同じ種類の物語に思えるのだが、「ブラッカムの爆撃機」は中盤から思わぬ展開を見せる。

アイルランド人のベテラン機長と、彼に率いられた新米飛行兵達の造形は見事だし、旧式のウェリントン爆撃機(通称「ウィンピー」)による飛行と爆撃の描写も素晴らしい。そして中盤で起こる事件とその後の物語の恐ろしさ。短いながらも中味の濃い秀作である。

「チャス・マッギルの幽霊」は、同じく大戦中に親戚の旧家に疎開した少年と「幽霊」との出会いの物語。ただの怪談で終わるかと思いきや、ジャック・フィニイの時間もの小説のように、鮮やかにして心温まるラストが待っている。こちらもなかなかの佳品。

もうひとつ、「ぼくをつくったもの」は、自伝的色彩の濃い作品で、「ぼく」と祖父との思い出の一コマが、宮崎駿言うところの「失われたものへの哀惜」に満ちた筆致で描かれる。大きな事件は無いけれど、しみじみとした余韻の残る一編だ。

宮崎駿の「タインマスへの旅」は、作品世界の彼なりの解説という形にはなっているが、つまりはウェストールへのオマージュである。(宮崎駿はウェストールには会ったことがない) それとは別に、彼自身の生い立ちについて書かれた箇所があって、そこに「日本人ギライの日本軍大キライのおくれてきた戦時下の少年」と出てくる。偏屈王・宮崎駿の成り立ちを見た思いがする。

宮崎駿の力で売り込もうというやり方には、少なからず抵抗を覚えないではないが、ウェストールの作品そのものはとても良かったので、他の著作も読んでみたくなった。興味を持たれた方は、先ずは書店での立ち読みをオススメする←おいおい

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シドニーFC戦とペルー戦

・レッズ 2-2 シドニーFC(BS朝日、録画)

旅行のため中継が観られなかったので、帰宅後に録画観戦。既に結果は知っていたのだが、それでも充分に楽しめた。

相変わらずの立ち上がりの悪さで失点という出だしだったが、なんというか、軽くジャブを打ち合うつもりが、いきなり渾身のストレートをくらった感じ。しかし、そもそも「相手もジャブで来るだろう」と考えるほうが甘い。目覚ましのキツい一発になるはずだったのが、不運というか不可解なPKで0-2。いやー、いいね、これでこそアウェイである。異国の地で理不尽な扱いを受け、艱難辛苦を耐えに耐えて立ち上がるという、まさに王道な展開での同点劇。いや、痛快であった。

もっとも、普通に考えれば前半をせめて0-1で凌いで、後半勝負で2-1の逆転勝利!ぐらいの展開にしたかったところだろうから、結果としては微妙に中途半端かもしれない。まあでも、2点リードした場面でニヤニヤしていたシドニーFCの監督が、1点返された途端に険しい表情になったのには溜飲が下がったぜ。

まだまだ不満な点の多い今のレッズのサッカーだが、ポンテの好調さや、長谷部の復調ぶりなど、見ていて気持ちの明るくなることも多い。ゼロックス杯でこそ惨敗したものの、それ以降の5試合は負けてないというだけでも、応援しがいがあるというものだろう。まだまだ良くなる余地があると感じながらの応援だなんて、楽しいではないか。

楽しいといえば、ACLってのは本当に楽しいもんだと実感。相手のレベルがどうとかそういうのに関係無く、他国のクラブチームとガチンコの試合を続けられるというのが、こんなに楽しいものだとは! なんとか予選を突破してもらって、決勝トーナメント(だよな?)で韓国や中東のチームと激突する姿を見てみたいものだ。


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・日本 2-0 ペルー(テレビ朝日、録画)

進化というか変容を続けるオシム・ジャパンに、いわゆる「海外組」の俊輔と高原が加わっての2007年初戦。どうもペルーの本気度がイマイチっぽかったけど、相手に合わせることもなく、前半の一部の時間帯を除いてはほぼ完璧に試合をコントロールして、2-0でしっかりと勝利。とりあえずは良かったんじゃないでしょうか。

俊輔のテクニックは相変わらず素晴らしかったが、それ以上に、精力的にピッチを駆け回って、あちこちに顔出ししていたのには感心した。あれだけの運動量があるのなら、オシムも「ジョーカー」(切り札ってこと?)として手元に置きたくなるだろう。

一方の高原だが、僕の中では「トラップの下手な選手」というイメージがあったので、あの柔らかなトラップからの反転シュートには、ただただ驚愕。フランクフルトでの2ケタゴールはダテじゃなかった。つーか、W杯の最中だけ音無しって、どーゆーこった(怒) JリーグのFW諸君、高原ごときに代表張られてるようじゃいかんぞ。もっと精進するように。

それはそれとして、こういう親善試合で大騒ぎするのは、もうぼちぼち卒業していいんじゃなかろうか。タイトルのかからない試合であれば、たとえそれがA代表の試合でも、スタンドはガラガラでいいような気がする。ACLを見ちゃうと、特にそう思うな、うん。A代表の華麗なパス回しより、永井のラッキー押し込みゴールのほうが、見ていて数段気持ちいいもんな(笑)

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帰還

うーむ、旅行先からリアルタイムに情報をお届けする予定だったのだが(やや嘘)、気がつけばもう自宅である。大阪での日々は邯鄲の夢だったんであろうか? ま、今回の主目的はユニバーサル・スタジオ・ジャパンであったので、大阪旅行というのはちと語弊があるわけだが。

それにしてもUSJ、アメリカ型資本主義社会の恐るべき権化である。カネがあればあるほど楽しめるという、まさに資本主義のあるべき姿がそこにあった。これだけカネの匂いが充満していれば、いろんなアトラクションやショーに「ドリーム」の一語を付け加えたくなるのも、心情的に分からないでもない。なんて、自分もその世界の一員(それも忠実にして従順な)だったりするわけだが。

とかなんとか自己欺瞞的に批判的態度を取りつつ、いやあ、USJ面白かったっす(なんだそれ?)

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大阪初日

大阪初日
なんせ大阪であるからして、やはり基本は押さえておかねば(笑)

明日は本来の目的地であるUSJに出撃である。

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移動中

移動中
目指すはシドニー!

…ではなくて、何故か大阪である。えーと、要するに春休み旅行ってことで。あ、画像はのぞみの車内であります。

関西在住のブロガー諸氏にもご挨拶したいところだが、なんせコブがたくさん着いてるので、宜しくご容赦のほどを。

24日まで滞在予定でござんす。

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今週の豆:グァテマラ・ラス・ヌベス農園

先日発見した「YourCoffee」に二度目の訪問。今回のチョイスは「グァテマラ・ラス・ヌベス農園」、お値段は250gで945円である。

このグァテマラ、お店の豆リストの寸評によれば、「フローラルな香りと熟した甘み、アプリコットのような酸味」ということになっているが、確かに甘みと酸味のバランスが良く、香りも優しげで味もいい。なかなかの高水準である。

店頭ではこれらストレート(お店ではスペシャリティとかプレミアムとか名付けている)の他に、品評会での上位入賞豆なんかも扱っているのだが、総じて値段は高め(100gで600~1,200円ぐらい)なので、買うとなると少々勇気がいる(汗) もう少しこの店の豆に慣れてきたら、一度試してみたいものだ←貧乏性

そうそう、このお店で買い物した際に会員登録すると、ポイントカードの他に会員向けメールが送られてくるので、是非ご登録を。

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vs.ヴァンフォーレ(J1第3節)~啓蟄?

レッズ 2-0 ヴァンフォーレ(TBS、録画)

前節のアルビレックス戦は、J's GOALのリアルタイム速報だけが頼りだったのだが、2-0のまま終わるはずの画面が、ふと気づいた時に2-2になっていたあの瞬間を、いったい何人の赤サポが共有したのだろうか。いや、とにかくショックではあった。

その後、間にACLもなく、久々にしっかりと一週間間隔が空いたホームでのヴァンフォーレ戦、どうなることかとやや心配はしたものの、ほぼ危なげない内容で2-0で勝利。ワシントンが2得点に、今季初完封のおまけ付きである。

この試合、とにかく目立ったのは闘莉王。全体的にはまだ本調子じゃないように見えたが、それでも自ゴール前での競り合いには完勝してたし、特に後半の、痺れを切らしての攻撃参加は素晴らしかった。ああいう、常にチームを鼓舞するような存在が、今のレッズには必要なんだろう。あのヘアスタイルはどうかと思うが(笑)

それからポンテの好調さも凄い。先制点につながった闘莉王へのヒールパスも良かったが、やはり2点目のアシストとなった、右足アウトサイドでのセンタリングが超絶。90分を通じて運動量もそれほど衰えないし、まさしく絶好調といった感じである。チーム全体がまだまだぱっとしない現在、ポンテの好調さに乗っかって、リーグでもACLでも、少しでも勝ち点を積み上げておきたいものだ。

コンディションまだまだのワシントンも、動きが重いながらも2得点。闘莉王も戻ったし、長谷部も使えるようになった。これで暢久がもう少し……モゴモゴ(笑)

開幕から3試合を経て、ようやくレッズも目が覚めてきたようだ。次のACLシドニー戦で一気に覚醒してもらいたい。

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卒業式に出てみた

上の子が小学校を卒業した。なんというか、こういう節目のイベントがあると、つくづく時間の早さを実感する。まったく、ついこの間小学校に入ったと思ったら(以下、よくある親父の繰り言なので省略)

で、その卒業式とやらだが、僕自身はまったく見に行くつもりはなかったのだが、各方面からの圧力(笑)があったりして、とうとう参列する羽目に陥った。

卒業式は平日だったので、終了後そのまま出勤できるようにスーツスタイルで出かけたところ、同じような格好のお父さん達がゾロゾロと登校。うーん、そうかー、みんなちゃんと出てくるもんだなー、エライエライ…と、自分のことを棚に上げて感心したのであった。

会場の体育館に用意された椅子に座って、卒業式の見学。以下、気づいたことどもを箇条書きに:

・壇上には国旗が掲揚され、国家も斉唱された。良いことだと思う。
・卒業生(6年生)、全般的に姿勢悪い。顔を上げて胸を張って…なんてできてたのは、全体の3割ぐらいでは?
・とはいえ、一人ワンフレーズずつ喋る「別れのことば」(みたいなの)での声は元気が良く、ちょっと印象改善。
・歌が多い。校歌も含めると、全部で6曲ぐらい? 初めて聴いた歌が多かったが、どれもなかなかの佳曲で、ちょっとじんと来た(笑) でも、やっぱり卒業式には「仰げば尊し」と「蛍の光」だよなー(古)
・泣いてる子(卒業生)は半分くらいかな? 泣いてる男の子も多かったのにびっくり。イマドキはこうなんだろか。

卒業生のほとんどが地元の中学に進むわけだが、最近流行りの私立中学へ進学する生徒も、全体の1割程度いるらしい。首都圏とはいえ、片田舎のこのへんでもそうだから、都内なんかの私立進学率はたいへんなものなんだろう。自分が中高生だったころの「常識」みたいなものが、まるで通用しなくなってきている。進学塾(補修塾ではなく)が流行り、「AERA」なんかがそのあたりの親世代を狙った特集を組むわけである。

なんにせよ、卒業はめでたい。ここまですらたどり着けなかった子ども達がいるのだから。彼らがこれから生きていく世の中は、不条理と暴力に満ちているけれど、それでも「可能性」だけは溢れるほどにあるに違いない。

…雲からも風からも透明な力がそのこどもにうつれ(宮澤賢治)

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W-ZERO3を買ってしまった

ケータイのハイスピード化とか、ブロードバンド端末のEM-ONEとかが次々に出てくる昨今、何故かふらふらとW-ZERO3[es]なんぞを買ってしまった。

DoCoMoのPHSサービスを解約してからは、基本的にはケータイとノートPC+無線LANという装備で出歩いていたのだが、やはり無線LANはまだまだ使い勝手が制限されがちなので、どこでもすぐつながる端末が欲しくなったのだ。でまあ、あれこれ検討したところ、現時点で機能的にも価格的にも最もバランスが良さそうなのが、このW-ZERO3[es]なのであった。いやね、なんせ安かったんである。都内の大手家電量販店で、本体が19,800円なんだもの。

というわけで、購入してから早くも3週間ほど経つのだが、いやー、こいつはなかなか面白い。肝心のネットアクセスに関しては、データの定額サービスを契約したので、4xパケットとやらの128kbpsではあるが、メガクラスの速度が当たり前の今日この頃では、さすがにこの通信速度では、ちと辛いものがある。まあでも、メールの送受信には特にストレス感じないので、それほど困るわけではない。

一通り基本機能に触った限りでは、「なーんだ、こんなもんか」という印象だったのだが、あちこちのサイトやブログ、そして何冊かの書籍を読むと、カスタマイズこそがコイツを持つ楽しみらしいと気づいたのであった。

そのつもりでネットをうろつくと、あちこちに有益な情報が転がっているではないか。ああ、素晴らしきかな、web2.0(やや違) フリーなお役立ちソフトもいっぱいあるし、あっちをいじり、こっちを転がし、自分好みの一台に「育てていく」感覚が実に楽しい。なんて、まだ大してカスタマイズしてないんだけど、それにしても、である。

近い将来には、ケータイの高速データ通信が定額化されて、いわゆるPDAみたいなものが一気に次のステージに移るのだろうとは思うが、それまではコイツと戯れつつ、これだ!と思える次世代端末の登場を待つことにしよう。

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入門書として参考になったのは、以下の二冊;

W-ZERO3[es]Style Book
「W-ZERO3[es] Style Book」

W‐ZERO3 Application Book
「W-ZERO3[es] Application Book」

関連サイトは公式・個人合わせてたくさんある(もちろんmixiのコミュも)が、個人的に参考にさせていただいてるのがこちら「小人閑居為不善」である。御自分が実際に行ったカスタマイズの過程が、とても丁寧に紹介されていて勉強になる。深く感謝である。

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ミヨーを聴く

うう、このタイトルで記事を書くのは久しぶりかも。なんせ年末からこのかた、昨年山ほど買った箱物CDの消化に勤しんでたりして、なんというか、全然きちんと「音楽」を聴いてない状態だったのだ。とまあ、そんなセルフ言い訳はともかく、ミヨーである。

吉田秀和「LP300選」でのミヨーの推薦曲は、劇音楽(オペラ?)「クリストフ・コロンブ」なのだが、こちらはCDが見つけ出せなかったので、次点にして恐らく彼の曲としては最も有名な「世界の創造」を聴いてみた。CDはいくつか出ているのだが、有名どころを網羅しているっぽいNaxosの一枚を買ってみた。(HMVはこちら、Amazonでは情報が少なすぎるのだが、恐らくこちら

冒頭の「世界の創造」にまずびっくり。ビッグバンド・ジャズに触発されたという、管楽器主体の小編成バンドによる音楽は、どことなく安っぽくてもの悲しい。が、曲が進むにつれ、曲に暖かみが生まれ、賑やかに楽しく変化し、そして仲むつまじい雰囲気でエンディングを迎える。なるほど、瀟洒にして才気溢れる曲である。

以下、ラテンテイストたっぷりの楽しい「屋根の上の牡牛」、カントリーテイスト溢れる「プロヴァンス組曲」と続き、最後は歌詞のない四人の歌手とオーケストラによるバレエ音楽「男とその欲望」という構成になっている。

「男とその欲望」は、話の筋というかテキストが分からずに音楽だけ聴いていると、少々難解かつ退屈ではあるのだが、それ以外の曲はただ聴いてるだけでも、充分に楽しめる。ミヨー、いいんじゃないでしょか。

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コーヒークエスト7~「YourCoffee」

ここしばらくはお気に入りの自家焙煎の店も固定化してきて、適当に使い分けというか買い分けをしていたのだが、たまたま地元のミニコミ誌で新しいお店を知ったので、出かけてみた。

店名は「YourCoffee」といって、新松戸ダイエーのすぐ近くにある。お店のホームページは見当たらないのだが、場所はこの辺り。店内は明るく若々しい雰囲気で、とても気持ちが良い。店先にはロースターがあって、そこで日々焙煎しているらしい。

販売している豆の種類は、ストレートとブレンドを合わせて20種類ぐらいだろうか。値段も100g400円前後のものから1,000円ぐらいの高級品まで様々だが、100gの次の単位が250gでやや割安という価格設定が、なかなか良心的である。

とりあえず味のベンチマークということで例によってマンデリンG-1を購入。現在の好みからすると、あとほんの少し深煎りにして欲しいところだが、淹れたコーヒーの味自体は、旨味と甘味のバランスが良く、とても美味しかった。

店内には小さな喫茶コーナーがあって、ケーキなんかもあるようなので、珈琲豆を買いがてら一服できるし、お菓子やクラフト類なんかも売ってるようで、珈琲以外の楽しみも多そうである。これから時々通ってみようと思っている。

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「ナイトミュージアム」~お気楽春休みムービー

ナイトミュージアム」(ショーン・レヴィ監督、3月9日 TOHOシネマズ流山おおたかの森、試写会)

ここ数年、あちこちで次々にオープンしているシネコンだが、生活圏内にまたひとつ新たに「TOHOシネマズ流山おおたかの森」が完成。正式オープンは3月12日だそうだが、それに先だってのプレオープン企画の試写会が当たったので、いそいそと出かけてきた。

シネコン自体はどこも似たようなものだが、とにかく設備がいいのには感心する。こちらも背の高いハイバックシートに余裕の足元で、居心地は大変よろしい。さすがにまだ不慣れなスタッフもいるようではあったが、全体としては大過なし。

さて肝心の映画だが、えーと「ジュマンジ」や「ザスーラ」みたいな、フィクションがリアル世界に現れちゃった、というお話。観る前からなんとなく内容の見当はつくようなものだが、それはそれで、安心して楽しめた。全編を通しての、主人公のベン・スティラー(良く知らない)の芸達者振りが面白い。歴史ネタの他にも、いろいろと小ネタが散りばめられていて、気楽に楽しんで観ていられる。終盤、やや羽目を外し過ぎな気もしないでもないが、まあ、ファミリームービーとしては許容範囲だろう。

大御所ディック・ヴァン・ダイクが先輩警備員役で出演しているが、白髪の老人となった今も、かつてと同じいたずらっぽい笑顔での演技が素晴らしい。あんなふうに歳を取りたいもんである。どうせなら「チキチキバンバン」あたりを元ネタに、セルフ・パロディーでもやらせて欲しかったところだ。

とにかく気軽に楽しめる、春休み向けの楽しい一本。突っ込みどころは山ほどあるが、こういう映画に、あれこれ文句つけちゃいけません(笑)(★★★★)

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vs.ペルシク・ケディリ(2007ACL予選リーグ)

レッズ 3-0 ペルシク・ケディリ(埼玉スタジアムにて観戦)

帰宅は遅くなるものの、平日開催のキックオフ時間が19時30分というのはありがたい。僕の今季初参戦は、レッズにとっての未知との遭遇である、このACL初戦となった。

試合前にネットで漁った情報によれば、このペルシク・ケディリというチーム、かつて城南一和(韓国)やガンバ大阪にいずれも15-0という記録的な大敗を喫している。となれば、このゲームでの楽しみは、レッズが何点取って勝ってくれるかであって、当然のことながら15点を上回る新記録を期待したりしたのだが、結果は勝ったとはいえ3-0。スコア的にも、更には内容的にも、とてもサポーターを喜ばせるものではなかった。

…とは書いたものの、現時点のレッズであれば、あんなものかなという気もしないでもない。ベタ引きの相手をなんとか崩そうという意図は伺えたが、あまりに緩いプレッシャー故か、ボールを持ってから次のプレーを考えているようなスローペースに終始。手詰まりになってくると、「とりあえずワシントン」と中央に放り込むのだが、そのワシントンがまた低調となると、やはり大量点は難しい。

まあでも、遠方からはるばるおいでのチームに大勝するのも大人げないというものだろう(←そうか?) ほら、あんまり痛めつけると、次のアウェイがやりにくくなるし、リーグ戦終盤で「レッズを一位にするぐらいなら、シドニーFCに15-0で負けてやる」とかなっても困るし(汗)

とにかく、このグループではシドニーFCと上海申花こそが敵だから、今回のケディリ戦は、取るべき勝ち点を取ったということで満足しておくことにしよう。ポイントは次のアウェイ・シドニーFC戦で、ここを最低限ドローで乗り切りたいところ。そのためにも、リーグ戦をこなしつつ、選手のコンディションを上げていって欲しい…って、おまえらまだ調整中なんかい!

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前半終了

前半終了
とりあえずリードしてはいるが… 後半の爆発に期待しよう。

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モブログのテスト

ちゃんとできるかな?
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vs.横浜FC(2007J1開幕戦)~春は名のみの

レッズ 2-1 横浜FC(NHK総合)

いきなり予想的中かとビビった後半40分、相手ゴール前のこぼれ球を巧みに捌いた永井が決勝ゴール。フリーな割にはGK正面のシュートだったけど、ま、入ってなによりである。

復帰が予想された闘莉王が発熱で欠場し、なんと阿部を3バックのセンターで起用。うう、ウッチー(もらい泣き) 久保のスーパーロングシュートには度肝を抜かれたが、全般的にゴール前に迫られるシーンは少なく、阿部のCB起用についての評価は保留といったところか。FKの場面では一度くらい阿部に蹴らせてみたかったが、そうなるにはもうちょっと時間が必要だろうか。

先週のゼロックス杯のデキから考えて、この試合でレッズの調子を云々しても仕方ないだろう。辛勝ではあったが、しっかりと90分戦って、かつ勝ち点3がもらえたのだから、レッズとしてはありがたい結果だったと思いたい。このままだらしない内容で勝ち続けるってのも、それはそれで問題のような気もするが(汗) まあ、ここは開幕戦の勝利を素直に喜んでおきたい。

次節の新潟戦を前に、早くもACLの予選が始まる。二兎を追うレッズは、どんな布陣で臨むのだろう?

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J1初登場の横浜FC。格上チーム相手に、アウェーで徹底的に堅実な戦い振り。満員の埼スタでカズを使うというファンサービスもないという、高木監督の恐るべきリアリズム。久保のファンタジーが多少の彩りを添えたとはいえ、この戦い方だけではさすがにJ1残留は厳しいのではないか。ま、レッズもヨソ様のことを言えた義理ではないが(笑)

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開幕戦展望

今季のJリーグも本日いよいよ開幕である。

レッズはJ1初登場の横浜FCを埼スタに迎えての開幕戦。先週のゼロックス杯惨敗から僅か一週間、闘莉王らの主力が復帰する見込みとはいえ、チームコンディションは決して良くはないだろう。

開幕戦は2001年から勝利が無い(引き分けはあり)らしいし、そもそも「初物」に弱いレッズゆえ、いきなり横浜FCに、J1初白星をプレゼントという展開も無いとは言えない。つるかめつるかめ。

とまあ、不安ばかりが先行する開幕戦展望であるが、ここはオトナらしく、謙虚に1-1のドローを予想しておく。横浜FCには、J1初勝ち点と初ゴールのプレゼントで満足しておいて戴けるとありがたいのだが←かなり弱気

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「それでもボクはやってない」~冤罪エンターテインメント(なわけない)

それでもボクはやってない」(周防正行監督、3月2日 MOVIXさいたま)

周防正行監督久々の新作であるが、どういうわけか巷の評判があまり聞こえてこない。微妙な不安を抱きつつ出かけてみたのだが、いろんな意味で予想を裏切る出来映えであった。

ストーリーは既に周知されている通り、至って単純。主人公の加瀬亮が痴漢に間違われるところから、警察での取り調べ、本人の否認、留置所での拘置、検察取り調べ、以下あれやこれや(順不同)で、起訴、裁判、判決と話は進む。ふぅ。周防監督らしく軽妙なタッチで拘留生活が描かれたりするあたりは、まだクスリと笑いながら見ていられるのだが、起訴から裁判へと話が進むにつれ、映画はどんどんドキュメンタリー色を強め、エンターテインメント性は希薄となっていく。エンディングに至っては、カタルシス皆無。驚いた。

恐らくこの映画には、監督自身が抱いた日本の司法制度への興味が、疑問から驚き、そして最後は怒りに変わっていく過程が、そのまま反映されているのだろう。そのせいか、映画としての方向性がイマイチ定まらないのが惜しい。が、これはこれで仕方ないのかもしれない。

「瓜田に沓を納れず李下に冠を正さず」という教訓の切実さが、とことん身に沁みる。大変な労作にして、深刻な問題提起の作である。まさしく文字通りの問題作。(★★★★☆)

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「グロテスク」~悪意の物語

グロテスク 上
桐野 夏生著
グロテスク 下
桐野 夏生著

桐野夏生「グロテスク」(文春文庫、上下巻)を読んだ。主要な登場人物は三人。ほぼ全編の語り手である「わたし」と、姉とはまるで似ていない怪物的な美貌を持つその妹ユリコ、そして「わたし」の名門女子高での同級生和恵。

ユリコと和恵は容貌も性格も違い、その歩む道も全く違ったのだが、三十代後半にして二人が辿り着いたのは、同じ渋谷の街娼であり、二人とも時を置かず殺されてしまう。二人を知る「わたし」が、自分の半生を語りながら二人のことも語るのだが、これがもう悪意の塊。底意地の悪い、偏見に満ちたその語り口が物凄い。

「わたし」の一人語りでは公平さを欠くとばかりに、ユリコの「手記」と和恵の「日記」も紹介されるが、それらにも絶望と混乱、そして憎しみが溢れている。

和恵のモデルは、有名な「東電OL殺人事件」の被害者ということなのだろうが、それにしても「日記」に描かれる彼女の二重生活は凄まじい。やがて昼と夜に分かれていた生活が、徐々に夜に浸食されていく。娼婦の濃い化粧のまま、何日も同じ洋服で出勤し、トイレで昼食を食べ、会議室の机の上で横になって昼寝する「エリートOL」。想像するだけで寒気がする。

三人ともがグロテスクな人生模様を描いているのだが、いずれもがフィクションと言い切れない生々しさで迫ってくる。ここまで極端でなければ、ちょっと似た人というのは、いくらでもいるように思えてしまうのだ。そしてそんなグロテスクな女たちを金で買い、弄び、捨てるか殺すかする男たちもまた、グロテスクな存在なのだろう。

悪意に満ちた醜い物語を、例によって圧倒的な筆力で描き尽くした大力作。参りました。

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