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エルガーを聴いていた

サッカーW杯期間中は、主にエルガーを聴き散らかしていたのだが、ほとんどサッカーに気を取られて、CDの感想を書くほどじっくり聴けなかった。と自分に言い訳しつつ、ちょこっとだけアリバイ的に備忘メモ。

今回聴いたCDを整理しておくと、まずはEMIの7枚組BOXセット。(HMVでは、こちら

このセットで、二曲の交響曲をほとんど初めてきちんと聴いたのだが、ロマン派というか、シュトルム・ウント・ドランクって感じの波瀾万丈系音楽。なかなか面白い曲だと思いはしたが、両方ともちょっと長過ぎるような気がする。

以前も書いたが、エルガーの自演盤は1930年前後のSP録音からのリマスター。演奏自体は悪くないと思うのだが、まあこれはほとんどオマケみたいなものだろう。

「威風堂々」全曲(1~5番)という盤もあるが、これはやっぱり1番が飛び抜けた名曲・名旋律なので、2番以降は正直面白みに欠ける。

行進曲主体の盤もあるのだが、何故かウォルトンの「Crown Imperial March」(とあと一曲)も収録されているのがご愛敬。あ、でもウォルトンの行進曲は良く聴く曲だし、壮麗な佳曲なので許す。

あと「Lighter Elgar」と題した小品集もあって、オーケストラ版の「愛の挨拶」なんかも収録されている。どの曲も、地味ながらも耳馴染みの良いメロディーに溢れていて、聴き心地が良い。

もうあと一枚は、ラトル指揮バーミンガム市響の「エニグマ変奏曲」、他。「エニグマ」はバルビローリのも持っているので両方聴いてみたが、ラトルの演奏のほうがおとなしめなのは意外だった。それにしても、「エニグマ」はいい。各変奏を知人それぞれのイメージにあてはめる趣向も楽しいし、変奏自体も良くできている。第9変奏「ニムロッド」のおおらかさなんか、いかにもエルガーという感じだ。自分のイメージをあんなメロディーにしてもらえたら、さぞかし気分がいいことだろう。

その他、ヴァイオリン協奏曲も聴いてみた。

Elgar: Violin Concerto/Cello Concerto

英Virginの2枚組で、ヴァイオリン協奏曲(シトコヴェッキー)とチェロ協奏曲(イッサーリス)、それに歌ものの「Sea Picture」が収録されている。(HMVはこちら

ヴァイオリン協奏曲も初めてちゃんと聴いたのだが、交響曲と同傾向というか、ドラマチックで面白いことは面白いのだが、やや散漫な印象。ずいぶんと長い曲に聞こえるのだが、演奏時間は確かに長くて、3楽章ながら50分弱ある。

イッサーリスのチェロによる協奏曲だが、あえて大げさにならないようにアプローチしたのだとは思うが、さすがにデュ・プレの演奏と比べてしまうと、単に淡泊なだけに聞こえてしまう。これはもう、デュ・プレの演奏が別格なのだと思うしかあるまい。

(もう一枚、「のだめ」にも登場するヴァイオリン・ソナタについては、こちらで記事を書いた)

エルガーと彼の音楽は、恐らくは音楽史的に見ると、それほど重要な足跡は残していないのかもしれない。それかあらぬか、吉田秀和の「LP300選」では、エルガーの名前はまったく出てこない。それでも、「威風堂々」のメロディーは今でも世界中で演奏され、歌われている。「エルガー好き」というのは、案外カッコイイ存在かもしれない。

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