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「牛乳の作法」~良く振って読め

牛乳の作法
宮沢 章夫著

愛読している宮沢章夫のエッセイ、文庫としては最新刊である。

例の如く「爆笑不条理エッセイ」は健在で、相変わらず笑かしてもらえるのだが、本書ではそれら爆笑系エッセイと並んで、かなり真面目な(笑)評論というか批評文も数多く収録されている。

評論文のほうは、こちらにその対象についての知識がほとんど無いので、正直なところ良く分からなかった。それでも、どの評論も宮沢章夫らしい着眼点のユニークさというか、ツッコミどころの面白さみたいなものがあって、文章として読みがいがある。

印象に残ったのが、坪内逍遙を論じた文庫で40ページほどの評論だ。この評論の冒頭で、逍遙の訳した「ハムレット」の台詞が出てくる。有名な「尼寺へ行け」の部分だ。

ハム「こりや寺へ往きや寺へ。」

「いったいどんなハムレットだ」と突っ込んでおいてから、逍遙のシェークスピア訳業が、いかに現代的であるかにういてが考察されていく。

「爆笑系」から、やや「ニヤニヤ系」へとシフトした感じの本書だが、ファンであれば面白く読める。あ、タイトルの「牛乳の作法」はかなり笑えた。やっぱり電車の中で読むのは危険である。

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