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2006年4月

vs.アルディージャ(J1第10節)~鍵閉めサッカー再び

レッズ 2-0 アルディージャ(埼玉スタジアム)

雨が心配された今日の試合だったが、降られたのは前半の半分ぐらい。結果としてはまずまずのコンディションでの観戦であった。

リーグ戦での前節、レッズは積極果敢なエスパルス相手に序盤で2失点し、その後の猛反撃も実らず初黒星を喫してしまった。そういう意味で、アルディージャがこの試合をどう戦ってくるのか興味のあるところだったのだが、蓋を開けてみれば、当然と言えば当然のディフェンシブ&カウンター狙い。グランパス戦以降、こんな試合ばかり見せられている気がする。

もっとも、ディフェンシブとは言いながらも、守備の出足がなかなか良く、レッズはなかなか良い形を作れない。基本的には、ワシントンにはほとんど抱きつき状態のマンマーク、アレックスには常に二人が行き、伸二と長谷部にもマンマーク気味にプレッシャーをかけるといった戦術に見えた。

さすがにあれだけしっかり守られると、そうそうチャンスはやってこない・・・はずだったのだが、トニーニョのトラップミスからボールを奪ったワシントンが、そのままゴール前まで驀進してゴール。あっけない形で先制できてしまった。

後半は当然攻めに出てくると思っていたのだが、アルディージャはやはり前半と同様の戦い方。あくまでもカウンターか、あるいはレッズのミスを待って、同点に追いつければいいといった感じ。後半に入ってから長谷部とポジションチェンジしたらしい伸二が、積極的なプレーで次々にチャンスを作り出すが、追加点は奪えず。

後半、グラウが投入されてから、前線でキープできるようになったためか、やや相手に流れが傾きかける。この時間帯で、なんと啓太が二枚目のイエローで退場。伸二を下げて、内舘投入。トップ下省略で、ワシントンと途中出場の永井が前線に残るような布陣で残り10分を戦った。

1-0で逃げ切りかと思われた終了間際、高い位置で奪ったボールがワシントンの足元に入り、そこからこぼれたボール(に見えた)を永井が余裕で流し込みダメ押しとなった。

リーグ戦での連敗を逃れたということで、ダービーマッチ以上に意味のある一勝だったとは思うが、払った代償は小さくなかった。次節のジェフ戦、啓太は出場停止。都築の怪我も心配だ。ジェフ戦の後には、いよいよアントラーズ戦がやってくる。負けられない相手が続く。

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伊福部昭を聴く

伊福部昭:シンフォニア・タプカーラ

遅ればせながら、「追悼・伊福部昭」ってことで、とりあえず入門編に本CDをチョイス。Naxosのこのシリーズは、ほんとにいい企画だ。

収録されているのは、以下の三曲:

(1)シンフォニア・タプカーラ
(2)ピアノとオーケストラのためのリトミカ・オスティナータ
(3)SF交響ファンタジー第1番

(3)は言わずと知れた「ゴジラ」を始めとする、東宝怪獣映画やSF映画の音楽を、メドレー風にまとめたもの。冒頭すぐに「ゴジラ」のテーマが出てくるのだが、いやー、やっぱこのメロディーには心騒がされるものがあるなー。

有名なのはその(3)や(1)だと思うのだが、このアルバムの中では、(2)が面白く聴けた。一種のピアノ協奏曲なんだが、バルトークみたいな感じで、打楽器的な使われ方。タイトル通りのオスティナートを、終始ピアノが主導する曲であるが、最後までエキサイティングな一曲である。中間部の雅楽的な響きと、それに続くアダージョなメロディーが、なんとも雅な雰囲気である。

このCDを聴く限りでは、いずれの曲も基本パターンは同じで、執拗なオスティナートの上に、リズムがシンコペーションを刻み、さらにそこにアジア風というか、特徴的なメロディーが浮かんで流れるというもの。しかし、パターンが見えていても、曲の面白さは少しも損なわれない。

このCDのネットでの評価を見ると、演奏内容がイマイチということらしいのだが、少なくとも入門編として伊福部ビギナーが聴くには、好適な一枚ではないかと思う。なんせ安いし(笑) もっとも、値段不相応に、ライナーノーツは立派である。このCDのジャケットも、個人的に大好きな、青木繁「海の幸」が使われていて、満足度高である。

*********

伊福部昭でもう一曲、同じNaxosのシリーズの一枚「日本管弦楽名曲集」に収録されている「日本狂詩曲」も聴いてみたが、こちらはタイトル通り、日本の祭囃子をフィーチャーしたもの。これもなかなか面白いが、あまり元ネタが明確じゃないほうが、聞き飽きが来ないような気がする。

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「戦略の本質」

戦略の本質
野中 郁次郎著 / 戸部 良一著 / 鎌田 伸一著 / 寺本 義也著 / 杉之尾 宜生著 / 村井 友秀著

かつてのベストセラーにして、現在も推薦図書によく書名のあがる「失敗の本質」の執筆メンバーが、中断期間を含めて、実に20年の歳月を費やして完成させた姉妹編が本書である。

基本的には戦史研究の書であるのだが、本書では以下の六つの事例が取り上げられている:

・毛沢東の反「包囲討伐」戦
・「バトル・オブ・ブリテン」
・スターリングラード攻防戦
・朝鮮戦争
・第四次中東戦争
・ベトナム戦争

どの事例も、案外知っているようで知らないことが多く、戦史として整理された内容で読むと、いずれも実に興味深い。なお、すべての事例に共通するのは、どれも「逆転の事例」だったことであり、そのコンセプトに沿ったアナリシスも、それぞれに説得力がある。

しかし、やはり本書の圧巻は「戦略の本質」と題された終章の、「10の命題」にある。それぞれの事例で、逆転を可能にした戦略には共通点があるのだが、その最大のものはリーダーシップにあるというのだ。

優れた戦略的リーダーには、「理想主義的リアリズム」が必要とされる、と本書では述べている。この一見矛盾した形容こそが、戦略の本質を表しているというのが、本書での主張である。

上述した「10の命題」は、やや難解ながらも、いずれも示唆に富んでいる。自分にとっては、座右に置いて熟読玩味すべき一冊となった。

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今週の豆:マンデリン・トバコ

少し間が空いてしまったが、週末、豊園茶舗にて豆を補充。お店の棚の最前列中央に、力強く陳列されていた「マンデリン・トバコ」を選んでみた。

お店HPでの宣伝文句通り、「苦み、甘み、コク」のバランスが絶妙で、飲んでいて飽きが来ない。豆(粉)の量を少々多目にして、濃い口で飲むのが吉の模様。

ちなみにこの豆は、マンデリンらしく中深煎りなのだが、あえて浅煎りにしたものも販売中。なんでも、テレビで紹介された、コーヒーのダイエット効果が最もあるのが、浅煎りなんだそうだ。僕自身は深煎りで無問題なので、浅煎りはスルーしてしまったが、せっかくだから両方買って、飲み比べてみればよかったかも。

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vs.エスパルス(J1第9節)~反撃不発、負傷者多数

レッズ 1-2 エスパルス(NHK-BS)

1-2での前半終了間際、レッズ側ゴールライン際でボールを持ったマルキーニョスが、このまま前半を終わらせたいとばかりにキープに入った場面で、後半の逆転劇を予想したのだったが・・・ 後半の文字通りの猛攻も実らず、結局逃げ切られてしまい、ついに無敗記録はストップである。

レッズとしては、ここ数試合引きこもった相手とばかり戦っていたせいか、早いペースで積極的に攻めてくるエスパルスに対し、やや後手に回った感は否めない。ナビスコ予選を除けば、先制されたのも初めてだし、ましてや2点差つけられたのなんて、ここしばらく経験していなかったような気がする。

後半、いきなり闘莉王をフォアリベロ(だよな?)にし、奇襲攻撃。これにエスパルスが対応しきれないうちに同点にしておけば、恐らく負けはなかったと思うが、いくつもの決定機を外し、あるいは枠に嫌われ、さらには「何か」に嫌われ、得点はならなかった。

岡野に続いて黒部を投入してからのレッズは、パワープレーというよりは、単なる放り込みに終始し、得点の匂いは逆に減少してしまった。ギドの策は明らかに空振り。敗戦の一因は、間違いなく焦り気味だったベンチワークにある。

序盤に急襲され2点を奪われたものの、その後は物量にモノを言わせての猛反撃。しかし、正面突撃主体の白兵戦では敵陣を突破できず、6名の負傷者(警告)を出し、うち2名は重傷(退場)と、深手を負ってしまった。敗戦自体は時の運としても、連敗は許されない。ナビスコ予選の福岡戦をこなしたうえでの、次節アルディージャ戦を、どう立て直して迎えるのか。そしてその後はジェフ、アントラーズと難敵が続く。前半の山場がやってきた。

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東海アウェイ~ゴルフ編

Golf060422a

4月22日、名古屋郊外の某クラブにてプレー(今季6ラウンド目)

所属する某団体の研修旅行とやらで、初日は名古屋の企業見学及び勉強会。翌22日は、関係者の取り計らいで、懇親ゴルフコンペというスケジュールである。えーと、いわゆる「大人の事情」にて、ゴルフ場名は秘すのである(笑)

場所柄、某大手自動車メーカーの重役が理事に名を連ねるという、そこそこの有名コースらしいが、実態はなんだか山の中に無理やり造成した感じの丘陵(山岳)コースである。コースはそれほど狭くは無いものの、ほとんどのホールが両サイドOBなのが気になる。

インスタートだったのだが、インのほうはやはり参加者みんなコースレイアウトが掴めず、スコア的には低調。後半のアウトのほうは、コースに慣れたこともあって、ほぼ全員スコア改善といった傾向だった。僕自身のスコアも同様で、イン53、アウト45の98と、まあまあ平均点。

初の東海アウェイ戦であったが、なんとか面目を保った格好である。さて、同じ日に東海アウェイ戦を戦うレッズは、どんな結果を迎えるのであろうか?

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名古屋出張

名古屋出張

某団体の研修会とやらで、名古屋に来ている。

さすがは今現在最も勢いのある地域らしく、耳にする話がどれも景気がいい。

今夜は名古屋泊である。

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「タイフーン」~大型で弱い勢力

タイフーン」(4月19日、MOVIX亀有)

韓国映画の名作の一つ、「友へ チング」のクァク・キョンテク監督が、再びチャン・ドンゴンと組んで送る、アクション大作である。

うーん、なんというか、実にもったいない感じがする。基本のストーリーは悪くないし、主演二人(チャン・ドンゴンとイ・ジョンジェ)も熱演、アクション場面の演出は見事だし、何より全体のテンポが良く、アッという間に2時間ちょっとの時間が過ぎてしまう。良くできてはいる。でもでも、なんだかあちこちいろいろ物足りないのだ。

思うに、いくつもの素材を取り込みすぎたのではないか。海賊シン(チャン・ドンゴン)と、彼を追う海軍将校カン・セジョン(イ・ジョンジェ)の姿を中心に、シンと姉との悲惨な過去、セジョンの追跡行と、やがて彼がシンに対して抱く同情と友情が描かれ、それに加えて、大小様々な素材が盛り込まれており、結局のところそれらが消化不良気味なのだ。あと20分程度尺を伸ばして、説明不足だったエピソードを丁寧に描いてくれたら、相当な傑作になったような気がする。

映画としてはイマイチ感が漂う本作だが、主演二人の熱演は見事。チャン・ドンゴンは、恐ろしいほどに役に没入しており、さすがの貫禄。一方のイ・ジョンジェは、モデル出身らしいスマートな体躯を生かし、エリート将校役を好演。立ち姿の美しさが印象に残った。

大型ではあるが、案外勢力の弱い台風といった印象の作品であった。

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「プレイアデス舞曲集」~夢見るように聴け

プレイアデス舞曲集
プレイアデス舞曲集(ピアノ:田部京子)

今年に入ってからまとめ買いしたCDの消化シリーズ。

本盤の評判はあちこちで目にしていたのだが、それらから生まれた期待をはるかに上回る素晴らしさである。シンプルで、リリカルで、ちょっと切なくて、どこまでも美しい・・・などと僕の拙い感想を並べても、このアルバムの素晴らしさの数%も伝えられない。

作曲者・吉松隆自身のライナーノーツを、少し引用する:

「プレイアデス舞曲集」は、虹の7つの色、いろいろな旋法の7つの音、3拍子から9拍子までの7つのリズムを素材にした「現代ピアノのための新しい形をした前奏曲集」への試み。バッハのインヴェンションあたりを偏光プリズムを通して現代に投影した練習曲集でもあり、古代から未来に至る幻想四次空間の架空舞曲を採譜した楽曲集でもあり、点と線だけで出来た最小の舞踏組曲でもある。

彼の文章の、独特のリズムと美しさ同様に、「プレイアデス舞曲集」の小品達も、きらきらと輝いている。このうちの一曲でいい、いつか自分の手で弾いてみたい。

このCDは、シンプルながら充実したライナーノーツ、星座をあしらったピクチャーディスク、セピアトーンのジャケットと、CDというパッケージメディアの、ひとつの完成形であると思う。いつまでも手元に置いておきたい一枚である。

上で引用したライナーノーツの末尾は、こんな言葉で締めくくられている:

夢でも見るように聴いてほしい。

(参考:吉松隆ホームページ

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ほぼ春ゴルフ

春たけなわ・・・のはずの4月16日日曜日、某団体のミニコンペで、真名子カントリー倶楽部
iconにてプレー。(今季5ラウンド目)

この日は朝から雨模様のうえ、気温も低く、皆それぞれセーターやらトレーナーを着込んでのプレーとなった。もっとも、スタート時には雨も止み、ハーフ終了時点では気温もかなり高くなってきたので、そこそこ快適な環境ではあった。

このコース、27ホールとスケールはそこそこだが、丘陵コースというよりは立派な山岳コースで、打ち上げや打ち下ろしのホールがほとんど。乗用カートで回ったからいいようなものの、徒歩で回ったら、かなりいい運動になったと思われる。っつーか、18ホール保たなかったかも(汗)

景色の良い、なかなかのコースだったのだが、見た目よりもかなり狭いのと、ほとんどのホールでグリーンが見えないので、セルフで回るのはかなりキツかった。前半は52と出遅れたうえ、後半はOBを連発してしまい57。参加者7名のミニコンペながら、見事ブービー賞ゲットである(泣)

この時期でも、山の上のほうにある桜はほぼ満開で、盛大に桜吹雪を散らしていた。先週末ぐらいに来られれば最高だったに違いない。と、スコアと関係ないところで、ささやかな満足感を得たのであった。

*********

ゴルフ場の予約なんかで使っているゴルフダイジェスト・オンラインが、アフィリエイトを開始していたらしいので、とりあえず参加してみた。こんなバナーが使えるらしいのだが、あんまりうるさったいのもイヤなので、とりあえず今回のみ表示。

バナー /ゴルフ場予約224*33

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vs.サンガ(J1第8節)~鍵の開け方マスター中

レッズ 3-0 サンガ(BS-i)

前半こそ、サンガの効果的なディフェンスと人数をかけたカウンターに、やや押し込まれかけた時間帯があったものの、後半は長谷部のゴールを皮切りに、ワシントンが2得点。守備のほうも破綻無く無失点と、ほぼパーフェクトな試合運びで首位堅持である。素晴らし過ぎる(感涙)

まあ、とにもかくにも、この試合のMVPは3アシストのアレックス。三ついずれも、ゴールライン際からの折り返しで、サイドから崩す際のお手本のようなプレー。前半はいくらか右サイド(サンガの)をケアできていたサンガだが、どういうわけか後半はまるでアレックスの押さえが効かなったのは、どうしたことか。まあ、それだけアレックスがキレていたということにしておこう(笑)

チーム全体としても、前半0-0で折り返したにもかかわらず、それほど焦れた雰囲気になっていなかったのも大きい。少なくとも0点に押さえている限りは、負けることはないし、90分集中して攻め続ければ、1点は必ず取れるという自信を、選手全員が共有できているということだろう。鍵の開け方を、ようやくマスターし始めたのだと思いたい。

どの選手も好調だった中、ただ一人、ポンテにミスが多かったのは少々不安だ。相変わらずマークがキツイのは考慮するとしても、どうも自分のイメージ通りのプレーが出来ていない感じがする。不調というほどの不調でもないので、もしかしたら伸二と交代で休ませるというのもアリじゃないかと思う。

次の試合は中一週間で、エスパルス。コンディションも整えられるし、相手もホームゲームで引きこもることはないだろう。面白い試合が見られそうだ。

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「マネー、マネー、マネー」~チェンジズ・エブリシング?

マネー、マネー、マネー
エド・マクベイン著 / 山本 博訳

87分署シリーズの長編第51作目の本書は、プロットから登場人物からストーリーそのものまで、全てがスケールアップ。とにかくなんでも盛りだくさんって感じである。

例によって複数の事件が平行して語られる、「モジュラー型」のストーリー展開なのだが、今回はそれらの事件が大なり小なりどこかで関連していて、ハナシについていくのに少々苦労する(汗) とはいえ、もちろん個々のエピソードは面白いので、スイスイ読めるのは確かだ。

基本ストーリーは、麻薬取引をめぐるいざこざと、そこで扱われる巨額のカネ、そしてそのカネがどこへ何のために流れていくのかの謎解きだ。当然、あまりにもカネの流れのスケールが大きすぎて、キャレラ達には事件の全貌はとても把握できない。世界がどんな陰謀に満ちていようと、キャレラ達警官の仕事は、目の前の事件を解決することだけだ。

このところ出番の多い、お隣88分署の「でぶのオリー」は、今回も準主役級の働き。窮地に陥りかけたキャレラを救ったり、刑事物のスリラーを書いて、出版社に売り込もうと考えたり、大車輪の活躍振りだ。次作「でぶのオリーの原稿」では、ついに主役に躍り出るのだろうか?

ところで、本作には珍しくマクベインの序文がある。それによると、本書が執筆されたのは2000年のことで、出版されたのは2001年9月、9.11テロの直前だったそうだ。本書にはそれを予言するかのように、モスレムによるテロの計画をめぐるエピソードも登場する。現代のアメリカにおける組織犯罪は、どこかで別の世界とつながっているようだ。

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「ウォレスとグルミット:野菜畑で大ピンチ!」~傑作、大冒険活劇

ウォレスとグルミット:野菜畑で大ピンチ!」(ニック・パーク監督、4月10日MOVIX三郷)

ずいぶん以前、「チキンラン」の感想を書いた時に、、「ウォレスとグルミット」の長尺劇場版を観てみたい、なんて書いたのだが、なんと本当にそれが実現してしまった! 期待度満点で映画館に出かけたのだが、これはもうシリーズ中の最高傑作。「ハウルの動く城」を押しのけての、アカデミー賞(長編アニメーション部門)受賞もうなずける。

今回の二人は、「害獣駆除」を請け負っているのだが、とにかくもう、冒頭のスクランブル出動シーンからワクワクドキドキ。2号搭乗のシークエンスに心躍らせたサンダーバード世代であれば、感動間違い無しの名場面だ。ギミック満載のスーパーハイテクアナログ装置(笑)の数々、スピーディーな展開、びっくりするほど細かなリアリティと、最初の5分でこの映画の虜になってしまった。

ストーリーもしっかりしていて、謎の生物「ウサギ男」のミステリ、美しき(?)貴婦人とのほのかなロマンス、そしてスリルとサスペンスに満ちた「ウサギ男」との決闘からクライマックスと、間断とするところがない。まさに本家本元、英国流の大冒険活劇である。

例によって小ネタもそこら中に散りばめられていて、それらを見つけるのがまた楽しい。たとえばこんなシーンがある。村で開催される「巨大野菜コンテスト」出品用の野菜に、グルミットが音楽を聴かせるのだが、そこで流れるのがホルスト「惑星」から「金星」の美しい調べ。音楽はLPレコードから聞こえてくるのだが、そのレコードの反り具合がまた泣かせる。で、そばに立てかけてあるレコードのジャケットには、「The Planets」ではなくて「The Plants」と書かれている、といった具合(笑)

これら小ネタの数々を確かめるためだけでも、将来発売されるDVDを買う価値はある。DVD化が待ち遠しい←早すぎ

オトナもコドモも楽しめる映画ではあるが、恐らく最もこの映画を楽しめるのは、サンダーバード世代の映画好きオヤジかもしれない・・・って、自分のことです、はい。

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vs.アビスパ(ナビスコカップ予選)~ホームのチカラ

レッズ 3-1 アビスパ(駒場スタジアム)

今さらではあるが、サッカーというのは相手があってこそのゲームだということを、改めて認識させられた。いろんな意味で、面白い試合だった。

ナビスコ前節のFC東京戦同様、この日のメンバーも大幅入れ替え。GK山岸、DF(左から)坪井、闘莉王、堀之内、MF(左から)相馬、内舘、啓太、平川、そして黒部ワントップで、長谷部と暢久のツーシャドーという先発。システム的には、今季の基本形通りである。

試合の入り方はそれほど悪くなかったと思うのだが、前半8分にいきなり失点。レッズの右サイドを、アレックス(アビスパのほうね)が起点となって押し込まれ、そこからのクロスを、そのままゴール前に動いたアレックスに合わされる。この場面、ちょうど目の前をアレックスがするするっと上がっていったので、なんだか危険な感じがしたのだが、やはりというか、タイミング良く後ろの選手が飛び込んでくると、さすがに掴まえきれない。

面白かったのはここからで、レッズのほうはとにかく同点にしなくてはいけないから、あの手この手で攻め始める。中央がダメならサイド、サイドがダメならミドルシュートと、なかなかに多芸多才。一方のアビスパ、先制したことでかえって目的を見失ったかのように、プレーが中途半端になる。で、レッズ攻勢の時間帯で得たCKから、堀之内が同点ゴール。前半は1-1で折り返し。

後半、先制点の夢をもう一度と思ったのか、アビスパ再び攻勢・・・かと思いきや、やはりなんとなくちぐはぐ。三日前にレッズを苦しめたあの積極的な守備は、まるで見られない。そうこうするうち、後半10分に暢久が、相手DFがボール処理でもたついたところをかっさらい、GKとの一対一から技ありの浮き球ゴール。

リードして以降は、今日のアビスパはまったく怖くなかった。あとはせめてもう一点、というスタジアムの雰囲気に押されるように、後半38分、相馬のゴールライン際からの折り返しを闘莉王が文字通りのダメ押しゴール。もう少し点が取れそうな内容であったが、とりあえずは満足の3-1で試合終了となった。

この試合で最も目立っていたのは、やはり相馬だろうか。何度も縦へ突破しては、かなり精度の高いセンタリング。どれか一つは、黒部に決めて欲しかったところだ。守備でも頑張って良く戻っていたし、文句なしMVP候補だろう。

イマイチだったのは黒部か。両サイドからのクロスが多かった割には、シュートで終われた場面が少なすぎた。ワントップでプレッシャーがキツイとはいえ、もう少しゴール前での恐さが欲しい。

アビスパの選手達は、先制して以降、何をどうしていいか分からない感じだった。それは、彼らに考える時間を与えなかったレッズの攻撃のせいかもしれないが、それ以上に、彼らがここ駒場の雰囲気に呑まれていたからのように思えてならない。ホームの力が、逆転勝利を呼び込んだのだと信じたい。

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vs.アビスパ(J1第7節)~守られ疲れ

レッズ 1-0 アビスパ(NHK-BS)

2試合連続の引き分けかと思われた後半ロスタイム、右サイドの岡野が左足(!)できれいに放り込んだクロスに、闘莉王がこれまたドンピシャな飛び込みでヘディングシュート、苦しんだ末に勝ち点3をもぎとった。

前節のグランパスに続いて、アビスパもまた堅守&カウンター狙い。しかし、それでも前半はレッズペースで、分厚い守備に手こずりながらも、何度かチャンスを作り出していたと思う。アビスパの反攻も、ロングボールから両サイドで押し込んで、早めのクロス放り込みでゴール前の混戦狙い、みたいな感じで、それほどの恐さはなかった。例によって、この前半で先制できていれば、まずは楽勝ペースだったと思われるのだが、スコアレスで終了。

前半の戦いで自信をつけたんだかなんだか、後半はより積極的なアビスパ。ボールを高い位置で奪い取っては、何度もレッズのゴール前に迫る。今までのレッズであれば、こういう展開からあっさり一点を失い、そのまま逃げ切られるか、せいぜい同点に追いつくか、みたいな試合になるところだったが、さすがここまでわずか4失点の守備はダテではなく、なんとか守りきる。こういう守備での粘り強さが、土壇場での得点に結びついたような気がしないでもない。

中一週間ありながら、後半に入って運動量が落ちるのは、ちょっと気になるところだが、これはやはり「攻め疲れ」というか、「守られ疲れ」から来る徒労感みたいなもののせいだろう。選手だって人間だから、点が入らなくて焦れてくれば、アイディアも浮かばなくなるし、プレーも単調になるというものだ。

こういう時こそのベンチワークといったところだが、時間帯的にやや遅めな印象はあるものの、ワシントンとポンテをセットで交代させたのは、なかなか妙案だったと思う。まあ、岡野のあのクロスまで予想できたとは思わないが(笑)

勝ったからいいものの、この内容では・・・といった論調が、ネットでは全般的には多いような気がするが、内容が悪くても勝てるなら、それに越したことはない。下位チームが守備的に来るのは当然だし、しっかりとした守備を崩すのは、そうそう簡単ではないだろう。以前も書いたが、固定化している先発メンバーも、いずれは変化していくはず。内容が良くても悪くても、常に最低限の結果が残せるようであれば、チームは強くなったと考えていいように思う。(もちろん、だからといって安心してはいられないが)

水曜日には、同カードでナビ杯の予選。とりあえず参戦予定なのだが、どんな試合展開になるか、楽しみである。

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ディーリアスを聴く~霞か雲か

Delius

今年に入ってから未聴CDが積み上がってしまったので、少しずつ消化している。で、このところ聴いているのがディーリアス:管弦楽曲集(バルビローリ)である。

いいなぁ、ディーリアス。夏が好きだったらしく、夏にちなんだ曲が多い(「夏の庭にて」「夏の歌」etc)のだが、聴いている限りでは、むしろ春のうすらぼんやりとした風情が良く似合う。良く言われるように、まるでターナーの絵のように、春霞たなびく景色の向こうに、うっすらと何かの形が見えるような音楽だ。

基本的に明るい曲想で、ゆったりと流れる調べは美しいのだが、どの曲にも微かな苦さと哀しみがつきまとう。「癒し」の音楽などでは、決して無い。きっと、聴き手が年齢と経験を重ねる毎に、彼の音楽の聞こえ方も変わってくるのだろうという気がする。

早朝、あるいは夕刻に、豊かな自然の中で聴いてみたい。

*********

ディーリアスでもう一枚、デュ・プレの弾いたチェロ協奏曲のCDも聴いてみた。普段はエルガーのほうばかり聴いてしまうのだが、改めてディーリアスのほうを聴くと、これはこれで素晴らしい。とても良い一枚だ。

エルガー&ディーリアス:チェロ協奏曲集

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ついでに「恋愛小説家」

恋愛小説家

アバウト・シュミット」を見た翌日の晩、BS-hiで「恋愛小説家」(ジェームズ・L・ブルックス監督)が放映された。この映画は以前見ているので、再見するつもりはなかったのだが、冒頭数分を見たらやめられなくなり、そのまま最後まで見てしまった(眠)

でも、見直して良かった。前回見た時よりも、もっと楽しめたような気がする。

ジャック・ニコルソンの偏屈さ、ヘレン・ハントのくるくる変わる心情と表情、グレッグ・ギニアのゲイっぷり、そして犬のバーデルの名演技。隅々まで神経の行き届いた、ハリウッド的に最良のコメディである。

今回見直してみて、特に台詞の面白さに感心しきり。有名な人生最高の褒め言葉、「君は僕をいい人になろうという気にさせる(You make me want to be a better man)」なんか、しっかり覚えて、いつか英語で使ってみたい←誰に?

おお、そうか、こういう時こそDVDだな。字幕を英語にしてスロー再生すれば、少しはマネできるかも(笑) うう、買いたくなってきた・・・

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「アバウト・シュミット」~アバウト・ニコルソン

アバウト・シュミット
アバウト・シュミット」(アレクサンダー・ペイン監督、レンタルDVD)

(以下、微妙に内容に触れるので、未見の方はご注意を)
 
 
 
長年勤めた保険会社を定年退職したシュミット(ジャック・ニコルソン)だったが、退職直後に妻が急死、いきなり引退後のプランが狂ってしまう。ほどなくひとり娘の結婚式がやってくるのだが、フィアンセは冴えないウォーターベッドのセールスマン。娘の結婚を心から喜べない彼は、予定外の一人暮らしの中で、少しずつ心の均衡を失いかけてゆく・・・

定年退職をきっかけに、次々と起きる予想外の出来事に振り回されるシュミットの視点で、映画は最初から最後まで語られていく。徹頭徹尾「シュミットについて」の物語であり、同時にそのシュミットをニコルソンがどう演じるかを楽しむ映画だと思う。

積み重ねられて行く小さなエピソードの数々が、それぞれ切なくもあり、時に情けなく、時にやるせない。退職した途端に「誰でもない人」になってしまったことが、どうしても受け入れられない主人公。頼るべき妻を亡くし、ひとり娘は、自分が気に入らない男と結婚してしまう。自分の思い通りになるはずの退職後の人生が、何一つ思い通りにいかなくなってしまう悲哀を、ニコルソンの名演と、落ち着いたタッチの演出が描いていく。

あるがままをいったんは受け入れたシュミットだが、「結局のところ、自分の存在にはどんな意味があったのか」という問いかけを自らに対してするまでになってしまう。妻も娘も失い、生きていく希望を失いかけたシュミットが、思いつきで始めた里親プログラム(フォスター・プラン)を通じて支援している、子どもからの礼状を読んで、深い感動に包まれるシーンが印象的だ。

淡々と、でもしみじみと。ニコルソン抜きではありえない作品。

*********

娘のフィアンセの母親役で、キャシー・ベイツが出演しているが、見ててびっくりの、いわゆる「体当たり演技」を披露(汗)  女優魂はさすがだが、こちらとしては、まあその、(以下略)

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「牛乳の作法」~良く振って読め

牛乳の作法
宮沢 章夫著

愛読している宮沢章夫のエッセイ、文庫としては最新刊である。

例の如く「爆笑不条理エッセイ」は健在で、相変わらず笑かしてもらえるのだが、本書ではそれら爆笑系エッセイと並んで、かなり真面目な(笑)評論というか批評文も数多く収録されている。

評論文のほうは、こちらにその対象についての知識がほとんど無いので、正直なところ良く分からなかった。それでも、どの評論も宮沢章夫らしい着眼点のユニークさというか、ツッコミどころの面白さみたいなものがあって、文章として読みがいがある。

印象に残ったのが、坪内逍遙を論じた文庫で40ページほどの評論だ。この評論の冒頭で、逍遙の訳した「ハムレット」の台詞が出てくる。有名な「尼寺へ行け」の部分だ。

ハム「こりや寺へ往きや寺へ。」

「いったいどんなハムレットだ」と突っ込んでおいてから、逍遙のシェークスピア訳業が、いかに現代的であるかにういてが考察されていく。

「爆笑系」から、やや「ニヤニヤ系」へとシフトした感じの本書だが、ファンであれば面白く読める。あ、タイトルの「牛乳の作法」はかなり笑えた。やっぱり電車の中で読むのは危険である。

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vs.グランパス(J1第6節)~鍵の開け方

レッズ 0-0 グランパス(BS-i)

前半の攻防は、いろんな意味で興味深かった。前線の玉田以外は、ほぼ全員自陣内でポジションを取り、まるで網でも張っているかのように、レッズの攻撃を絡め取っていくグランパスの守備。一方、それだけディフェンシブな陣形を取られても、ゆったりとしたパス回しから相手を揺さぶり、崩しかけてはシュートを撃つレッズ。

伸二が外したのも含め、前半何度かあったチャンスを一つでも決めていれば、恐らくは楽勝な展開になっていたと思われるのだが、少なくとも前半を無得点で逃げ切られたところで、グランパス・フェルフォーセン監督のプランは、8割がた達成されたのではないか。

狙い通りに試合が運ぶと、それなりに好循環が生まれるもので、後半はレッズの攻撃を余裕でかわしては、あまりリスクをかけずにカウンター狙いで、逆に決定的なチャンスを生み出したりもした。これを決められていたら、今季初の敗戦は間違い無いところだったが、相手の決定力不足もあって、なんとか無失点。「最高ではないが、最低でもない」結果となったというところだろう。

ギドの言う通り、これからはこんなふうに「守備的、引き分け狙い、あわよくばカウンターで一撃」みたいなサッカーを相手にすることが増えるだろう。こういうのをカテナチオというのかどうか良く分からないが、相手が鍵をかけてくるのなら、やはりこじ開け方を工夫しなくてはなるまい。とりあえずはこのところちょっと恐さの無いセットプレー、特にCKでのプレー精度を、もう少し高めたほうがいいような気がする。

もっとも、身勝手かつ脳内ファンタジー全開のサポーターとしては、鍵がかかってるなら、そいつを蹴破るようなサッカーを見せて欲しいというのが本音だったりもする←危険思想の典型

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春休み'06 in 熱川

子ども達が春休み真っ最中ということで、週末、伊豆熱川へ遊びに行ってきた。

滞在中の土曜日、桜を見に伊豆高原へ行ったのだが、ピークをやや過ぎたかと思われる風情ながら、実に見事な桜のトンネルが素晴らしかった。伊豆高原駅から続くその坂道を、バス停にして三つ分(?)の「大室山荘」停車場まで登り、そこを右折して数分行ったところにあるケーキショップ「レマンの森」へ行ってみた。

別荘地内にある瀟洒な一軒家のケーキショップだが、小さなティールームとテラスがあり、お店のケーキ類をその場で楽しむことができる。家族で何種か選んで、少しずつ食べ比べてみたが、どれも上品な味わいで美味しかった。

我々がテラスでケーキをぱくついている間にも、次々に来客が絶えない。ほとんどのお客が、自家用車に軽装で来るところをみると、周辺の別荘族御用達のお店ということらしい。なかなかの名店であった。

「レマンの森」で一服後、桜並木へ戻る道すがら、子ども達が「リトルマイスター」というお店を見つけたので、寄ってみた。ここは真っ白な陶磁器に、自分で好きな絵柄をデザインできるという、いわゆる体験工房である(詳しくはリンク先を参照)  子ども達は喜びいさんでトライ。親は最初は手伝い程度だったのだが、やり出すと結構作業が細かいため、ついつい大人のほうが夢中になってしまう←ありがち  一週間ちょっとで完成品が自宅に送られてくるのだが、さて、出来映えはいかがなものか。

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その他、今回出かけたお店をご紹介:

熱川バーベキュー「JunJun」
熱川の山の中にあって、ちょっと見つけにくい場所にあるが、旅行雑誌等で良く見かけたので、出かけてみた。焼肉屋プラス洋食屋といった店なのだが、我々は一品料理類を注文。僕は看板メニューの「熱川高原フレッシュポーク」の定食を頼んでみたが、なかなかの味わい。どのメニューも派手さはないが、どれも実質的で高水準。行ってみて良かったお店である。

熱川 今半
熱川に出かけると、必ずと言っていいくらい寄る「今半」  前回出かけた時は、ご飯の炊き加減等々、少々不満が残ったのだが、今回はそんなこともなく、大満足。僕は今回、「生ちらし丼」を頼んだのだが、乗ってる刺身はどれも贅沢に厚切りで、たっぷりと楽しめた。やはりオススメの一軒である。

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基本的には、温泉に入って、本読んでウトウトと、気分的になかなかリッチな春休みであった。とりあえずこれで、GWぐらいまでは頑張れそうである(おい)

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