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「PROMISE」~材料は豪華だが

PROMISE」(チェン・カイコー監督、3月1日 ルーブル丸の内)

久しぶりにここの映画館に行ったのだが、なんと劇場名に「サロンパス」がついていて、館内では本当にサロンパス関連製品が陳列されていた。おまけにこの日は、試供品として「美容液マスク」まで配られていたので、渡されるままにもらってしまった(笑)

映画の日ではあったが、最終回の観客は、座席の6割程度。しかし、そのほとんどが女性観客だったのにはびっくり。みなさん、誰をお目当てに観に来ていたんだろう?

さて、肝心の映画である。「さらばわが愛/覇王別姫」の印象が強烈なチェン・カイコーが、果たしてどんな映画を撮ったのか・・・と大いに期待しつつ観たのだが、うーん(汗)

なんというか、例えて言えば、一流の料理人(監督)が、各国から選び抜いた材料(俳優)を使って、調味料(ワイヤーアクション、CG)をたっぷり使って料理を作ったら、できあがったのは肉野菜炒め定食デザート付きでした、みたいな感じだろうか。あるいは、きれいな絵の具をいっぱい使ってみたら、混ぜてるうちにグレーになっちゃいました、みたいな。

メインの登場人物四人(真田広之、チャン・ドンゴン、ニコラス・ツェー、セシリア・チャン)はそれぞれ好演しているが、中でもニコラス・ツェーが良かった。冷酷非道でありながら、心の奥底で愛と信頼を求め続ける複雑な人物を好演している。

真田広之も、「大将軍」と称えられ、恐れられながらも、実際には小心で小狡い小人物の姿を演じて見事。また、風よりも早く走る奴隷役のチャン・ドンゴンは、無知で素朴な一奴隷を演じていて、少々頭の弱そうな朴訥とした役柄が、本人の良さに合っている。

アクションシーンやチャン・ドンゴンの疾走シーンなどは、迫力を通り越して、ほとんど荒唐無稽だが、チェン・カイコーにしてみれば、想像したとおりの絵をスクリーンに描きたかったのに違いない。そのへんを大目に見てあげれば、悲しくも美しい運命のドラマがおぼろげながらも見えてくるように思う。

扱う素材が豪華過ぎたせいか、かなり散漫なストーリー展開になってしまったのが惜しい。映画としてのデキは、残念ながら今ひとつといったところ。食材が高級なだけでは、美味しい料理は作れない。

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