井上鑑「CRITERIA」~魔術師の音
ある年代以上の方なら、かつて某タイヤのCMでニキ・ラウダの激走に乗せて流れた曲「Gravitation」を覚えておられるだろう。ナイヤガラ・トライアングルや寺尾聡のアレンジャーとして名を馳せた井上鑑の、久々のソロアルバムである。で、発売されてすぐ買って、聴いてみた。
うーむ、一聴唖然、二聴呆然、三聴(以下同様)って感じである←わかんねーよ
とにかく凝りに凝ってるうえ、曲と歌詞それぞれに強い思いのこもった力作なのは確かである。三味線の吉田兄弟や、ピーター・ガブリエルバンドのデビッド・ローズらの豪華ゲスト、楽曲も変拍子(「x=歩幅」の17拍子とか)が出てきたりと凝り具合満点。凝り過ぎちゃって、とても一般ウケしそうにないのが、また井上鑑らしい(汗)
それでも歌詞カードを見ながら、じっくり歌と音を聴き込むと、じわじわと良さが染み出てくる。まさに「音の魔術師」の面目躍如である。彼の他の作品同様、まさに噛めば噛むほど味の出る「するめアルバム」といえよう。あ、もちろんホメてますよ、ええ。
なお、井上鑑の公式サイトでは、本人による「CRITERIA」のweb版ライナーノーツが公開されていて、こちらも必読。ディスコグラフィも載っているのだが、この機会に、初期の名作群「Cryptogram」「Splash」「架空庭園論」等のCD化を期待したい。
それにしてもいきなりSACDハイブリッドでの発売ってのもすごい。我が家の貧弱ミニコンポでも、十分以上に良い音が聞こえてくるんだが、SACDだとどんなことになってるんだろう。うーん、聞いてみたいぞ、SACD。
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