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「芥川龍之介全集1」

芥川龍之介全集〈1〉

(通常リンクを貼るbk1が、何故かリンク作成プログラムが不調なので、今回はamazonでリンク貼っておいた)

昨年、同じちくま文庫版の漱石全集を読み終えたので、今年から芥川龍之介の全集に取りかかることにした。ちくま文庫版で、全6巻である。その第1巻だが、「羅生門」「鼻」といった有名作品を含む、全24編が収録されている。

有名作品はもちろんのこと、習作めいた小品(必ずしもデキは良くない)にしても、それぞれに面白く読めた。しかし、今までは芥川の短編というと、なんとなく切れ味の鋭さみたいな印象を強く持っていたのだが、実は案外そうでもなくて、各作品の幕切れなんかは、なんとも曖昧模糊としていて、むしろ鈍刀でぶつりと終わらせたような味わいである。

この、オチがあるようなないような、なんともあやふやな感じのせいで、読者はそれぞれの物語の意味を考えざるを得ないわけで、そんな読後の「引っかかり」みたいなものが、彼の作品を一段と印象深くしているのかもしれない。

どの作品も面白かったが、今回特に印象に残ったのは「偸盗」で、これは文庫版にして約90ページの中編。いわゆる「王朝もの」に分類されるのだろうが、描かれる世界はとんでもなくインモラルでダーク。なんか、馳星周の小説世界みたいである。

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これから、月に1巻ずつぐらいのペースで読んでいきたいと思っているが、さて、どうなることか。

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