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「シンデレラマン」~右ストレート!

シンデレラマン」(10月26日、MOVIXさいたま)

(例によってネタバレは無いが、映画の内容に触れるので、未見の方はご注意を)
 
 

大恐慌の時代に実在したボクサー、ジム・ブラドックを描いた作品。一度は強豪として恐れられたブラドッグが、偶然掴んだチャンスをきっかけに、失意と貧困の中から立ち上がり、新たな栄光を目指す物語である。

主役を演じるラッセル・クロウがとにかくいい。リングで凄絶な殴り合いを演じつつ、家庭では優しげな微笑みを浮かべる、不器用なまでに家族思いの父親を、見事に演じている。

妻役のレネー・ゼルウィガーは、少々野暮ったい主婦を演じて、こちらも見事。そしてさらに素晴らしいのは、ブラドックのマネージャーにしてセコンド、ジョー・グールド役のポール・ジオマッティだ。試合前、あれこれとブラドックの世話を焼きながら、ブツブツと一人語りする姿に引き込まれる。

ストーリーはもちろん、ロン・ハワード監督の演出も、ブラドックのファイティング・スタイル同様、けれん味の無い、ストレートな正攻法。観ていても痛みを感じそうなパンチと共に、汗と血が画面に飛び散るファイトシーンも秀逸。クライマックスのカタルシスに、終盤の余韻と、なかなかの名人芸だ。

斜に構えたりせずに、真っ直ぐに画面に向き合い、きっちりと感動させられるべき、まさに「ストレート」な秀作である。

*********

どうにも胸を締め付けられたシーンがひとつ。大恐慌のさなか、日雇い仕事にも満足にありつけず、牛乳配達や電気を止められ、ストーブを焚く石炭も無い。万策尽きたブラドックは、ボクシング協会のお偉方の溜まり場へ出かけ、溜まった電気代の無心をする。父親としてのその情けなさは、想像するに余りある。泣かされました(涙)

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