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プロコフィエフを聴く:ピアノ協奏曲1~5番

プロコフィエフのピアノ協奏曲で、僕が所有しているのはアシュケナージ=プレヴィンのプロコフィエフ:P協奏曲全集なのだが、以下の感想は、この演奏によっている。

・第1番
プロコフィエフが若干20歳の時に作曲された。若々しく颯爽としていて、なんとも爽やかな雰囲気に満ちた曲だ。「古典交響曲」にも似て、きっぱりとした構成、伝統的な曲作り加えて、かしこに「新しさ」の響きがする。楽しい一曲である。

・第2番
前作と比べると、第2作にしてかなりプロコフィエフ的というか、やや深刻な趣に比重が置かれている印象の曲。悪い曲ではないが、少々印象が散漫な曲である。

・第3番
5曲の協奏曲中、もっとも評価が高く、またポピュラーでもあると思われる曲。今回、何度か繰り返し聴いてみたのだが、聞き込むほどに味わいが出る感じである。終楽章の「越後獅子」をはじめ、主要テーマもそれぞれ印象深い。終楽章の盛り上がりも、実に見事。まさに「最高傑作」の名にふさわしい名曲。

・第4番
「左手のための」協奏曲である。ライナーノーツによれば、この曲の依頼主であるヴィットゲンシュタインが、自分で作曲を依頼しておきながら、なんのかんの理由をつけて、演奏を拒否してしまったらしい。ことの真相は不明なようだが、この曲を聴いてみて思うのは、ちょっと独奏ピアノが体力勝負的に書かれているからに思える。ほとんど持久力勝負といった感じの冒頭と最終楽章が圧巻である。

・第5番
ここまでの曲とはちょっと雰囲気が違う。聴いていて面白い箇所も多いのだが、なんというか、いささか分裂症気味に、いろんな曲想が交錯する、独特な印象の作品。単純に「面白さ」で考えたら、恐らく本作がその筆頭ではあろう。曲のまとまりという意味では、やはり3番あたりには及んでいない。独特な雰囲気の曲である。

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演奏だが、アシュケナージのピアノは、全編を通じて、颯爽として元気溌剌、才気煥発。この時期の、彼のピアニストとしての充実振りが、そのまま演奏に現れている。バックのプレヴィン=ロンドン響は、程良く手堅い演奏で、いかにも伴奏上手といった印象。全てにおいてバランスの取れた、スタンダードな全集だと思う。

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