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「八月のクリスマス」~韓流の源流

八月のクリスマス

「八月のクリスマス」(ホ・ジノ監督、レンタルビデオ)

家内が借りてきたビデオに付き合ったのだが、これはこれは、実に美しい作品であった。1998年の作品ということだから、「シュリ」の前年か。恐らくはこのあたりから、現在の「韓流ブーム」へと続く流れが始まったのだろうと思う。

小さな写真店の店主、ジョンウォン(ハン・ソッキュ)は、店の常連客となったタリム(シム・ウナ)と親しくなり、お互いに少しずつ想いを寄せ合って行く。しかし、ジョンウォンの身体は、難病に冒されていたのだった・・・

この映画では、ストーリーはある意味どうでもいい。描かれるのは、死の影に怯えながらも、淡々と日々を送ろうとするジョンウォンの姿と、彼に心惹かれつつも、傷ついた過去を抱えているがために、自分の心を見失ってしまうタリムの姿だ。二人の心の動き、少ない台詞と、語られない想い、そして彼らをめぐる、小さなエピソードの数々。まぎれもなくここには、彼らの人生のある一時期が、セピア色の古い写真のように、美しく切り取られている。

全編を通じて、ハン・ソッキュの穏やかで屈託のない笑顔が印象的だ。自らの人生への、ある種の絶望と諦観。そしてそれがあるからこその、周囲にそそぐ穏やかな微笑みが、かすかな痛みと共に、心にしみる。

説明らしきものもなく、ただただ静かに二人を追う演出が、もの悲しくも豊かな余韻を残している。秀作。

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コメント

ご無沙汰しております。
あの微笑みはやはり諦観というんでしょうかね。かなしげな笑みが印象的でした。
これが山崎まさよしにより日本でリメイクされるそうですけど、どうなりますか。。

投稿: junike | 2005.08.12 06:23

junikeさん、コメントありがとうございます。
ハン・ソッキュて、「シュリ」でしか知らなかったんですが、素晴らしい役者さんだったんですね。とにかく笑顔が素敵でした。
リメイクですか・・・ できればあまりやって欲しくないような(複雑)

投稿: yuji | 2005.08.12 09:35

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