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「星からきた探偵」&「20億の針」

星からきた探偵

(通常、本のリンクはbk1に貼ることにしてるんだが、どういうわけか、本書については「現在取り扱いできません」との表示。よって、上記はamazonにリンクを貼ってある)

久々に、「冒険ファンタジー名作選 第2期」(岩崎書店)からの一冊。かつて「SFこども図書館」として刊行されていたときには、「宇宙人デカ」という書名だった。

宇宙空間を逃亡する凶悪犯・デカと、彼を追う探偵・ホシは、追跡行の挙げ句、共に地球へ墜落してしまう。辛くも生き延びたデカは、舞台を地球に移して追跡を再開するのだが、特殊な生態を持つ異星人の彼には、どうしても知的生命体の協力が必要だった。果たして彼は、協力者を見つけだし、ホシを捕らえることができるのか?

・・・とまあ、こんな感じの話だが、とにかくこの作品では、異星人の生態の設定が秀逸で、これを読んで、身体がなんとなくむずがゆくならない読者はいまい(笑)  SFとして充分面白いのだが、さらにはミステリとしても、きちんと謎解きがある上、終盤には犯人との対決というサスペンスもあって、かなり贅沢な作品。これをこの分量でジュブナイル化した手腕は、実に見事だ。

ついでだが、読んだ当時は気がつかなかったのだが、探偵が「デカ」、逃亡犯が「ホシ」だなんて、なかなかに洒落たネーミングである。

お節介は承知のうえで、子どもの夏休みの読書に、当シリーズを力強くオススメしたい。

オンライン書店ビーケーワン:20億の針

さて、「星からきた探偵」の底本が、本書「20億の針」。文庫の初版は1963年と、なんと40年以上前なのだが、今でもちゃんと入手できる。(ちなみに僕が手に入れたのは、26版) 創元社、エライ!

で、こちらの作品であるが、当然のことながら、ジュブナイル版よりもずっと細かくディテールが書き込まれ、登場人物達の説明も詳細なので、じっくりと楽しめる。読み終えた印象が、ジュブナイル版とほとんど変わらないというのは、原作の面白さ故か、はたまたジュブナイル化の手腕故だろうか。

もっとも、さすがに1963年翻訳から改版されてないわけだから、ところどころおかしな言い回しが出てくる。恐らくは、その当時においての「新しさ」みたいなものが意識されていたのだと思われるが、「めっける」(見つける、の意ですね)なんて表現が頻出するのが、なかなかに味わい深い。

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