« ヴェルディ戦雑感(←遅いっ)、他あれこれ | トップページ | 梅雨(の晴れ間)ゴルフ »

「めぐりあう時間たち」

めぐりあう時間たち DTSスペシャルエディション (初回限定2枚組)

(レンタルDVDにて鑑賞)

映画を見終えて、まず感じたのは脚本の緻密さで、おそらくはベースになったはずの原作は、相当に文学的完成度が高いだろうと思ったところ、その原作・M.カニンガムの小説、「めぐりあう時間たち―三人のダロウェイ夫人」は、ピューリッツァー賞、ペン/フォークナー賞受賞作品とのこと。納得である。

もっとも、文学的に高度な作品の映像化は、得てして難しいもので、本作もその例に漏れない。主要な女優三人の演技はそれぞれ素晴らしいし、細部を大切にした演出も評価できるが、なんとも収まりの悪い作品でもあって、一本の映画というよりは、一幅の絵画を見たかのような印象であった。

というわけで、これはやはり、ニコル・キッドマン(この作品で、アカデミー賞主演女優賞受賞)、ジュリアン・ムーア、メリル・ストリープの三者の演技を、脚本と演出の妙と共に味わうのが正解だろう。

三女優それぞれに素晴らしいが、特に印象に残ったのは、ジュリアン・ムーア。設定上、いささか無理のある役柄ではあるのだが、神経症一歩手前といった雰囲気を、実に見事に演じている。「ハンニバル」では、恐らくは誰もやりたがらなかったであろう、ジョディ・フォスターの後釜を引き受けたりしてるし、なんつーか女優魂を感じさせる。

監督はスティーブン・ダルドリー。あーらびっくり、「リトルダンサー」の監督である。アメリカ映画とイギリス映画の違いはあるにせよ、タッチがまるで違う。(良く見れば、何かユニークな特徴があるのかもしれないが)

技巧を凝らした作品なので、その意味での完成度は高いと思うが、「面白さ」という点では、やはりどこか物足りなかった。

|

« ヴェルディ戦雑感(←遅いっ)、他あれこれ | トップページ | 梅雨(の晴れ間)ゴルフ »

「映画・テレビ」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/15752/4897701

この記事へのトラックバック一覧です: 「めぐりあう時間たち」:

» めぐりあう時間たち(DVD) [ひるめし。]
CAST:ニコール・キッドマン/ジュリアン・ムーア/メリル・ストリープ 他 ニコール・キッドマンがアカデミー最優秀女優賞を受賞した作品。 でもニコールのいつもの美しさはなし。だってつけ鼻しててニコールって言われなきゃわからないよ。 ジュリアン・ムーアとメリル・ストリープの方が存在感があったような気がしたけど。 ストーリーは時代が違う3人の女性の話が入り混じっていく、ややわかりずらかった。 まぁ、名�... [続きを読む]

受信: 2005.08.22 20:36

« ヴェルディ戦雑感(←遅いっ)、他あれこれ | トップページ | 梅雨(の晴れ間)ゴルフ »