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2005年6月

ショスタコーヴィチを聴く:交響曲第14、15番

だいぶ間が空いてしまったが、一応自分の記録のため、簡単な感想を。(演奏はすべてハイティンクの全集)

・第14番
声楽と室内楽曲編成による小オーケストラのための、11楽章からなる、「交響曲」らしからぬ一曲。但し、全体の構成の緻密さや、小編成を感じさせないシンフォニックな響きから、聴いて受ける印象は、立派な「交響曲」のそれである。吉田秀和の「LP300選」(名曲300選)によると、「ショスタコーヴィチがこんなに深いところまでいこうとは私は予想していなかった」だそうである。仰る通り、深すぎてちょっと大変かも(汗)

・第15番
第一楽章に、いきなり「ウィリアム・テル序曲」のメロディーが出てきて度肝を抜かれる。以下、英雄的なフレーズを、直後にペシミスティックな響きで否定したりと、全編が矛盾の固まりみたいな曲に思えた。解説によれば、作曲家の最後の交響曲に相応しく、あちらこちらにシンボリックな箇所が埋め込まれているらしいが、全てを読み解くのは、面白いかも知れないが、大変な作業にはなりそうだ。

ところでこの曲、MyblogListに入れているtomoさんのblog「鳥と私と音楽と」で、実際に演奏した記録が記されている。面白かったのはこちらの記事で、演奏者から見た(聴いた)聴きどころみたいなものが紹介されていて、とても興味深い。


なんとか15曲聴き通したわけだが、いろいろと勉強になった。もちろん、聴き取れていない箇所もたくさんあるわけだが、また少し期間をおいて、改めて聴いてみたいと思っている。

そうそう、Amazonで見かけたのだが、ハイティンクの全集
が再発されるらしい。16,500円ということで、11枚組とはいえ、それほど安く感じないが、オリジナルの全集は3万円以上したようだから、仕方ない価格設定では。

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北海道オヤジゴルフツアー'05

昨年に続いて、「関東の梅雨を脱出! 北海道爽やか初夏ゴルフツアー」(仮称、正しくはこちら)に、悪友達と連れだって出かけて来た。

一泊二日でゴルフ2ラウンドという、なんとも思い切りのいいような悪いようなツアーなのだが、毎年の恒例行事ともなると、それなりにノウハウも蓄積されてきて、今回もなかなかに楽しい二日間であった。

初日の朝は、8時羽田発のフライト。ちょっと早起きしなくちゃいけなかったが、ツアーによっては、始発(っていうの?)利用のものもあるので、この時間帯はかなり余裕なほうである。で、ウトウトしてるうちに、9時半には千歳着。10分ほど待って、当日プレー予定のシャムロックカントリー倶楽部からのお迎えワゴンに乗って、そこからわずか10分程でコース着。11時15分ぐらいには、プレー開始である。

このコース、千歳空港のすぐそばにあるので、コースの上空を、旅客機が次から次へと行き来する。
hokkaido05061a
画像で見ると小さいけど、実際は目の前を飛んでるような感じ。当然のことながら、飛行機が通過する際は爆音が響くわけで、ショットやパットの際に飛行機が飛んできたら、いったんアドレスを外すのが正解だということを覚えたのであった(笑)

コース自体は、フラットで広々としていて、距離もそれほど長くない。グリーンが重かったのと、ラフの芝がやたらと粘っこかったのには参ったが、それでも49、43の92と、自分的には満足の好スコアで初日ラウンドを終えたのであった。

プレー終了後、他のツアーの参加者も一緒に、札幌市内へ移動。千歳からだったので、1時間半ぐらいかかってしまい、ホテルに入ったのは、7時半近かった。例によってすすきのへ繰り出し、海鮮居酒屋っぽい店で飲み食い。プレーの疲れもあって、ホテルに帰ってからすぐに寝てしまった。

翌日のコースは、ユニ東武ゴルフクラブ。フラットで広々していたシャムロックとはうってかわって、なんだか狭っ苦しい丘陵コース。「水」「風」「光」の3コース、27ホールのコースだったが、我々は「水」と「光」でプレー。

この日は東北地方は大雨だったそうで、その影響か、コース周辺も厚い雲がたれ込め、風も強めだった。なんだか寒いぐらいだったのだが、後で聞いたら、気温は20度をやや下回っていたらしい。途中、霧雨が降り続いた時間帯があったのが残念だったが、なんとか傘はささずにプレーできた。

全般的に左右が狭かったり、池が多かったりで、OBやら池ポチャやら、いろいろと苦しめられはしたが、全体的に距離が短いのと、グリーン回りが比較的イージーだったこともあって、48、48の96と、だいたいいつも通りのスコア。コース自体は、緑が多くてとてもきれいだったので、それなりに楽しめた。

スルーで回ったので、プレー終了後入浴して、それから遅い昼食。他のツアー客のプレー終了を待って、3時半にコース出発、4時15分頃に千歳に到着。

昨年は、この後まさかのフライト・キャンセルとかがあったのだが、今年はそういうハプニングも無く、ほぼ定刻の6時過ぎに千歳を出発して、7時半過ぎには羽田に帰り着いていたのであった。

今回のツアー、出発便を遅くし、帰着便を早めたことで、スケジュール的にはだいぶ楽だった。その分、若干費用は高めだったが、最終便で帰って、終電を乗り継いで帰ることを考えたら、充分差額の価値はある。欲を言えば、やっぱり二泊三日ぐらいにしたいところだが、メンバー三名、休みを一日合わせるだけでも大変なので、しばらくはこんな感じで続くのだろう。

家族への罪滅ぼしに、山ほど土産を買って帰ったのは、言うまでもない。

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「トップ営業マンのメモ術・手帳術」

トップ営業マンのメモ術・手帳術
西山 昭彦 / 西山 昭彦著

この本の著者・西山昭彦氏の講演を聞いてきた知人が、「とても面白かった」と手放しで感心していて興味を持ったので、著者の会心の一冊らしい本書を読んでみた。

まあ、内容的には、良くあるタイプのハウツー本で、自らのキャリア紹介と共に、自分流の「メモ術・手帳術」を、ポイントを抑えつつ紹介している。これといって目新しい内容ではもちろん無いが、語り口が平易で親しみやすくて、押しつけがましくないところが好感度大である。

本書によれば、著者は趣味でレストラン巡りなんかもしているらしいのだが、ほとんどすべてが自腹というのが素晴らしい。(趣味だから当然と言えば当然だけど) 思いつきだけでなく、ちゃんと自分で取材やインタビューをしているのが、読んでいてきちんと伝わってくる。

紹介される著者本人及び多数の「達人」たちのノウハウを、全て真似するわけにはいかないが、少しでも参考になるならば、読んだ価値はあるというものだろう。さらっと読めて、ちょこっと参考になる一冊である。

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vs.ブラジル(コンフェデ杯)~寝不足の日々の終わり(たぶん)

日本 2-2 ブラジル(フジ、録画)

前日のワールドユース、モロッコ戦に引き続き、早起きしての追っかけ再生観戦。寝ぼけ眼で見始めたのだが、加地のシュートで眠気が吹き飛ぶ。残念ながらオフサイドの判定だったが、あれをオフサイドとは、無粋な線審である。

眠気の覚めた目で良く見てみると、ロナウジーニョも、カカも、アドリアーノもいるではないか。これはつまり、「ホントは主力休ませたいんだけど、ジーコさんの顔潰しちゃ悪いし、とりあえず出しとくかなー。1点取って、後は流しとけばいいし」ってことか。

で、そのブラジルだが、うーん、やっぱ巧いなー。とにかくプレーのスピードが超絶的である。短い距離のダッシュなんか、ほとんど瞬間移動状態。守備でもそのスピードが生きていて、日本選手のトラップがちょっとでも大きいと、あっという間にボールを奪われてしまう。中盤のプレッシャーがどうとか、そういうのとは次元が違う感じだ。

などと感心しているうちに、あっさり失点。その後も、へらへら~とボールを回され、80分を残して流されるかと思ったのだが、なんとそこから日本チームが大反撃。とうとう俊輔のビューティフル・ミドルが決まって同点。もうね、この瞬間は目頭が熱くなったっすよ。

が、ブラジルも直後に追加点。ゴール前に突っ込んでくるロナウジーニョのスピード、あれは100m走に換算したら、恐らく4.5秒ぐらいで走りきっているに違いない。

でもって、またまたへろへろ~とボールを回され、前半終了。

後半、玉田に代えて大黒投入。さらに小笠原に代えて中田浩二を入れ、3バックに変更(たぶん)。確かに前半、CB二人じゃあまりに最終ラインが心細かったし、アレックスは守備ではまるで役に立たなかった(2点目のシーン)から、これは正解だったと思う。

後半も華麗に攻めるブラジルだが、丁寧すぎたんだか、あるいは礼節を重んじたのか知らないが、追加点は奪えず。日本もやや手詰まり感が漂っていたのだが、ゴール正面でFKゲット。俊輔のキックはポストに弾かれたが、これを大黒がしっかり押し込み同点。思わずテレビの前で、立ち上がってガッツポーズしちまったぜ。

が、しかし、そこから残り5分弱では、さすがに逆転はならずホイッスル。この試合の日本チームの使命は、「勝って決勝トーナメント進出」だったから、残念ながらミッションインコンプリート。つまりは「負け」である。

試合後のブラジルだが、「1点差で勝てばいいやと思ってたけど、同点はヤバかったなー。でもまあ、ジーコさんの顔も立ったし、良かったんじゃね?」って感じだろうか←邪推  ほんのちょっとでいいから、日本がリードしていて、ブラジルが必死に点を取りにくる状態ってのを見たかったが、まあ、同点から試合終了まで、明らかにブラジル選手の顔つきが真剣になったのを見られただけでも、収穫だと思うべきか。

集中開催での国際大会では、明らかに一試合ずつ強くなっていくジーコ・ジャパンではあるが、代表チームがそういうことで、いいんだか悪いんだか。どうやらこのまま、ジーコと一緒にドイツに行くことになりそうだから、せめて明らかにパフォーマンスの低い選手を見切ることぐらいはやってくれ。特にあの左(以下自粛)

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vs.モロッコ(ワールドユース)

日本 0-1 モロッコ(TBS、録画)

さすがにリアルタイム観戦は無理だったので、録画しつつも朝5時に起きて追っかけ再生。ああ、HDDレコーダーって素晴らしい(笑)

それにしても、いやはやなんともな結末であった。

モロッコチームは、その風貌も当然ながら中東風なこともあって、プレースタイルも中東っぽく、早いパス交換から、どんどん前へ向かっていくタイプのサッカー。キックオフ直後から気合いが入っており、いきなり日本は押し込まれるが、なんとか持ちこたえる。90分を通じてこんな感じで、10分ぐらいモロッコが押し込む時間帯があって、その後ちょっと日本が反撃して、そこからまたモロッコの時間帯・・・といったペースの展開だった。

一進一退というか、一進二退ぐらいの内容のまま、後半も30分を過ぎたあたりで、日本チーム(というよりは、大熊監督)は、明らかに延長、そしてPK戦を意識したようで、プレーが徐々に消極的になっていく。逆にモロッコは、90分で試合を決めるべく、残り10分で最後の猛攻をかけ、ついには決勝点。

後半ロスタイム、決勝点につながるスローインの場面では、日本の選手は、完全に集中力を欠いていた。この日初めてと言っていい裏へのパスを通され、相変わらず堅実な守りを見せていた西川が、正面から股を抜かれて失点。ほんの数秒の空白が、命取りになってしまったとは、選手も監督も、悔やみきれない思いだろう。

結果論で語るのは公平を欠くとは思うが、やはり日本チームには、延長やPKを考えずに、90分で勝ちに行って欲しかった。今回のワールドユース4試合を通じて感じるのだが、どの試合でも、どうにも腰が引けていなかっただろうか。4戦して1勝もできなかったというのは、やはりかなり寂しいものがある。臆病なチームには、勝利の女神は微笑まない。

今大会を通して、GK西川の安定感は抜群だった。フィールドプレーヤーでは、カレンの献身的なプレー振りが印象に残った。攻撃でも、モロッコ戦では、枠に嫌われたミドルが2本。残念ではあるが、入らなかった理由は、恐らく彼自身が一番良く分かっているのだろうと思う。

平山は、明らかにスタミナ不足。もちろん、猛暑の中、連日のフル出場は過酷だったと思うが、それだけに、うまく交代させるなりして使って欲しかった。だが、それよりも、やはりユース以上の代表は、Jでプレーしているべきじゃないだろうか。大学でのプレーが、本人にとってプラスに働くことは、率直なところ、余りないような気がする。(レッズサポであれば、かつて「大学ナンバーワンFW」の謳い文句と共に入団した、あの選手を思い出すだろう。彼は結局、ルーキーイヤーにリーグでは1ゴールもできなかった)

なんとも不完全燃焼の印象が強い今大会であったが、むしろそれゆえに、選手達は学んだことも多かったであろう。水野や梶山、機会は少なかったが、森本や本田といった、今後が楽しみな選手も見ることができた。U-23、そしてフル代表へ、目標はまだまだいくらでもある。

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君はU13を見たか~アンファン・テリブル

あちこちで話題になってるようだが、なんといきなり世界一になってしまった、U13日本代表の動画が、こちらのblogでupされていたので、拝見してみた。

・・・絶句。

なんなんすか、これは。流れるようなワンタッチのパスワーク、的確なカバーリング、テクニックとスピードに溢れたドリブル、鋭い折り返し、そしてゴール前の詰め。これが「恐るべき子ども達」でなくて、いったいなんであろう? いやあ、ありがたいものを見たもんだ(拝)

とりあえず、動画の鬼ドリブルの主、ガンバジュニアの宇佐見君については、今すぐU20チームに移して、モロッコ戦のスーパーサブで投入すべし←間に合いません

しかしなんだな、U13ってーと、ほぼ全員小学生ってことか。ん?・・・ってことは、全員「平成生まれ」??(鬱)

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vs.ギリシャ(コンフェデ杯)

日本 1-0 ギリシャ(TBS)

メキシコ相手に苦もなく捻られた格好の日本が、ギリシャ相手にどんな戦い方をするかと思っていたのだが、なんと3バックを捨てて4バックに、1トップから2トップに、それぞれフォーメーションを変えてきた。確かに、中田ヒデ、俊輔、小笠原の中盤3人を不動としたら、オプションはFWのDFの枚数変更しかあり得ない。が、それにしても4バックとは、かなり攻撃的な布陣である。

さらに驚いたのは試合が始まってからで、中田が前に出るのはいつものこととしても、福西までもが前線に顔を出している。おまけに、両サイド、特に加地の右サイドは、思い切り高い位置でプレーしており、日本の攻撃時間帯では、テレビの画面では、青と白のユニフォームが、常にほぼ同数だったような気がする。いったい誰が、中盤の守備をしてたんだろう?(笑)

今大会での進化が著しい加地はともかく、この試合ではアレックスまでもがどんどん上がる。いつ裏を取られるかと冷や汗ものだったのだが、ギリシャがとにかく中盤省略のロングボール放り込みに終始してくれたおかげで、大したピンチも招かずに済んだ。

両チームとも、この試合に勝てば、決勝トーナメント進出の可能性が残るにもかかわらず、何故かギリシャは、モチベーションが低く、さらにコンディションも低調。いくら高さが武器とはいえ、クロスはおろか、FKやCKの精度も低くては、怖さは半減以下である。

とまあ、明らかに調子を落としているギリシャ相手ではあったものの、日本チームのパスワークは素晴らしく、90分を通して、ほぼ完全に中盤を制圧していた。ゲームコントロールという点に於いては、この試合は、ジーコ・ジャパンにおけるベストゲームと呼んで差し支えないと思う。

大黒のゴールは確かに値千金だったが、少なくとも前半に1点取っておけば、もっと楽に、大量点を狙う試合運びができたような気もするが、まあ、贅沢は言うまい。(とはいえ、この得失点差により、次戦のブラジルは、引き分け以上で予選通過となった。日本は勝たないと、予選が突破できない。そう考えると、やっぱり3点目ぐらいまでは狙わなくちゃいけなかったのか)

この試合で、何が証明できたか。恐らく、アジアのトップレベル(日本のことです、いちおう)というのが、欧州のセカンダリー・クラスのレベルだということであろう。であるならば、ビッグネームと対戦しても、10回に1回ぐらいは勝てるようになってるかもしれない←謙虚

次のブラジル戦、「負けなければいい」と「勝たなくてはいけない」では、モチベーションというか、気持ちの余裕においてかなり開きがあるような気もするが、とりあえず本気モードの高いブラジルと試合できるなんて、滅多にないチャンスである。どんな試合になるか、かなり楽しみだ。

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vs.オーストラリア(ワールドユース)

日本 1-1 オーストラリア(TBS)

予選リーグ最後の試合を引き分けたため、オランダ以外の3チームが勝ち点2で並んだのだが、えーと、得失点差で日本とベナンが並んで、最後は総得点で辛うじて日本が2位。やっとこさっとこ決勝トーナメント進出である。やれやれ。

オーストラリアチームだが、これといった特徴は無く、ガタイの良さと高さだけを頼りに、後は粘りと集中力でなんとか成績を残しているような印象で、ある意味、日本チームに似ているかも知れない。

決勝トーナメント進出がかかったこの試合、引き分けてしまうと、オランダとベナンの試合結果に影響されてしまうので、日本としては、なんとしても勝って自力で決めたいところ。が、しかし、例によってなんとも慎重というか消極的な試合の入り方から、前半45分を通して同じようなペースのまま、0-0で前半終了。

後半に入ってから、前田、水野と投入されたのだが、交代の度ごとに日本チームにアグレッシブさが加わり、ようやくプレーが前向きになってきた。リズム良く攻めつつあった75分過ぎ、与えたFKをゴール前に放り込まれたところを、GK西川がまさかのファンブル。落としたボールをそのまま押し込まれて失点。

とにかく得点するしかない日本は、ここで森本投入で勝負に出る。逃げ切りを狙うオーストラリアに対して、力ずくでゴール前に迫る日本が、85分過ぎに前田の執念のゴールで追いつく。(この場面、オフサイドかと思ったが、なんとかセーフ) できれば勝ちたい日本だったが、結局引き分けで、上述した理屈で、決勝トーナメント進出をものにした。

この試合、良かったのは特に守備で目立ったカレンに、後半から入った前田と水野だろうか。それと、ミスから失点したとはいえ、西川の神っぷりは予選三戦を通じて堅調。逆に、再三のチャンスをものにできなかった平山は、やはり疲れていたのだろうか。前のベナン戦で絶好調だった家長も、この日はあまり見せ場が作れなかったし、どの選手も、コンディション的には結構ぎりぎりのところにいるのかも知れない。

中継でも「スロースターター」と言われていたが、失点されてから目が覚めるってのは、オフト時代のレッズじゃあるまいし、いくらなんでもユース代表らしくない。この試合で交代で入った三人のうち一人ぐらいは、先発で使ったほうがいいと思うのだが、どうだろう。

決勝トーナメント初戦の相手はモロッコ。どんなチームだかさっぱり見当がつかないが、なんとか勝ち進んで、準決勝でオランダと再戦してほしいものだ←さすがにそれは(汗)

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vs.メキシコ(コンフェデ杯)

日本 1-2 メキシコ(フジ)

時間が時間だけに、録画して見ようかな・・・と思ったのだが、結局ライブで試合終了まで見てしまった。逆転負けのショックに睡眠不足が重なって、しっかり体調崩してしまった(泣)

で、えーとメキシコ戦である。

前半のメキシコは、細かいパスをたくさんたくさんつないで、日本DFのバランスを少しずつ崩しては、機会を見てセンタリングあるいはミドルシュートという戦い方。これに日本チームは辛抱強く対応して、それほど大きなチャンスは与えない。そうこうするうち、中盤で奪ったボールを、小笠原が加地の前方にナイスフィード。これを加地がきれいに中へ折り返して、詰めた柳沢が触って先制点。

参ったのはこの後で、先制されたメキシコが、少しは慌てて攻撃してくるのかと思えばさにあらず。それまでと同じように、日本のPA付近で細かくパスをつないでは、時折ミドルシュートという展開で、結局そのうちの一回が見事に決まって同点。

後半に入ってからのメキシコ、今度は前半よりもややピッチを広く使い出す。今までは一番近くの選手にパスしていたのが、一人あるいは二人を飛び越して、その先の選手にボールを渡すようになる。そのたび、日本の守備陣が左右に振り回されてしまい、クロスを簡単に上げられたり、ゴール前でフリーの選手を見逃してしまったり。そうこうするうちに、日本の右サイドから上げられたクロスに、中央で頭で合わされて逆転。

日本は、後半に入る際に、俊輔が出て、稲本を入れる。中田ヒデを一列上げたわけだが、その中田からの展開が余りうまく行かなかったのが痛かった。その後大黒、玉田とFWを続けて投入するが、惜しいチャンスも作れず、そのまま試合終了。

なんというか、余りに実力通りというか、順当すぎるほど順当な結果と言えようか。メキシコにしてみれば、「先制点は予想外だけど、まあ、シナリオ通りに2点が取れたからいいや」って感じではないか。得点した際の喜びようが、入って当然とでもいう雰囲気で、なんだか妙に控えめに見えてしまったのが腹立たしい。

それにしても、「3戦全戦勝ちに行く」というのが、結局はFWの枚数を増やすことだというのは、余りにわかりやすいではないか。あるいは単に、「選手が頑張れば(プラス、運が良ければ)、勝機はある」というだけのことなのか。

次のギリシャ戦、どうやって戦おうというのだろう?

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vs.ベナン(ワールドユース)

日本 1-1 ベナン(フジテレビ)

初戦のオランダ戦を、内容的に完全に圧倒されて落とした日本チームは、この試合ではなんとしても勝ち点が必要となった。

迎えたベナン戦、近年進境著しいアフリカ勢とあって、かなり厳しい戦いが予想されたのだが、そのベナン、確かに身体能力は図抜けていたが、チームとしての練度はイマイチ。プレーに連動性が無く、かなり雑なゲーム内容であった。

これなら日本にも充分勝機あり・・・と思いながら見ていたのだが、先制したのはベナン。後方からビルドアップしかけたところを狙われ、ボールを奪われたところからのカウンターで、最後はアフリカ選手らしい、鋭い切り返しにかわされて失点。

日本チームは、中盤の支配率は互角以上だったし、サイド攻撃(特に家長の左サイド)も有効、さらに平山も高さでは負けていなかったのだが、なかなかフィニッシュの形が作れないまま、試合は後半へ。

その後半20分過ぎ、ゴール正面で得たFKを、水野が鮮やかに決めて同点。ここからオランダ戦のような猛攻が期待されたのだが、相手選手の退場という追い風も生かせず、不完全燃焼のまま引き分けとなった。

この試合での日本は、どうにも腰が引け気味だったように見えた。バックラインが押し上げきれないせいか、攻撃がFWのみでの勝負となってしまい、単調で厚みが無い。セットプレーは確かに日本の武器かもしれないが、それしか頼れないというのでは、やはり苦しい。勝ちに行くのであれば、どこかでリスクをしょって、人数をかけて分厚く攻めるしかあるまい。

決して勝てない相手では無かったと思われるので、ここでの勝ち点1は実に惜しい。次のオーストラリア戦、グループ3位以上キープを狙って、「負けない」ことを目標にするのか、あるいは「勝つ」ことを目標にするのか。試合への入り方が、ポイントになりそうだ。

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vs.バルセロナ(さいたまシティカップ)

レッズ 0-3 バルセロナ(6月15日、さいたまスタジアムにて観戦)

あー、やれやれ(嘆息) どんな試合でも、レッズが負ければそれなりに悔しいわけだが、この試合に関しては、悔しいを通り越して、情けないやら切ないやら・・・ 溜息ばかりの90分であった。

それにしてもバルセロナのサッカーは見事。スピードとテクニックは当然としても、攻守における力の入れどころを、どの選手も実に良く理解している。

特に攻撃時の連動性は素晴らしく、常に誰かがスペースを狙って動き、そこへ動いた選手が作った新たなスペースを、必ず誰かが埋めに動いていく。そうすることで、その都度マーカーが引きずられてしまい、結局どちらかのサイドに広大なスペースが生まれ、最後はそこを使われて、精度の高いクロスからシュートを放たれるという展開。

当然、攻撃時には両サイドを含めて人数をかけてくるので、そこでうまくボールを奪えればカウンターのチャンスになるのだが、何しろキープ力がある上に、球離れのタイミングが実に絶妙で、次々にパスをつながれてしまう。おまけに、パスの出し手は、常に「次」を意識して動くので、攻め手の枚数が減ることにもならない。悔しいが、まさにほれぼれするようなボールの流れだった。

対するレッズだが、今季のパフォーマンスでスペインリーグの覇者に立ち向かうのは、さすがに風車に挑むドンキホーテの如くであった。プレーの判断は遅く、スペースに走り込む動きも無いとなると、残るは無謀なドリブル勝負か、運任せのゴール前放り込み、あるいは確率の低いミドルシュートぐらいしか打つ手が無い。後半、何度か相手DFの裏を取れたプレーがあり、そのうちの一回、横山が放ったシュートがクロスバーに弾かれたのが、唯一の見せ場だったろうか。

大人と子ども、それも幼稚園児ぐらいのレベル差を感じさせられたこの試合だが、レッズが学ぶべき点は、山ほどあっただろうと思う。個々のテクニックの向上はもちろんとしても、それ以上に、常にスペースを狙う姿勢、パスを出した後の動き方(パスを出したら終わり、ではなく)、判断の速さ・・・ 

この試合でピッチに立ったレッズの選手達が、この惨めな敗戦を、少しでも今後の成長の糧にしてくれることを祈るばかりだ。

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今週の豆:パプアニューギニア・シグリ

前回に続いて、ランサメント香房にて豆を購入。前回購入したケニアAAキブブティーが、好み的にちょっと深煎り過ぎかな~、と感じたので、お店のご主人にその旨を伝えたところ、今回のオススメは「パプアニューギニア・シグリ」となった。(豆メニュー参照)

確かにケニアAAキブブティーほどの深煎りではないが、それでもやはり、中深煎りといった感じの焼き色。飲んでみたところ、苦みはそれほどなく、むしろすっきりとした飲み口で、ほのかな甘みと酸味のバランスが良く、実に後味がいい。味わい的には、気軽に何杯も飲むのに向いている感じで、なかなかの逸品であった。

豆を選んだ後、ちょっと似たような味ですよ・・・ということで、ボルボン・セミウォッシュを試飲させてもらったが、これも飲み口が軽やかで、実に美味しかった。次回はこれにしてみようかな。

試飲の一杯を戴きながら、ご主人と少しお喋りしたのだが、聞くところによると、最近は生豆を買いに来るお客さんが多いとのこと。もちろん、趣味で自家焙煎にチャレンジしている人が中心らしいのだが、中にはセミプロというか、喫茶店をやりたくて、修行している方もいるようだ。自家焙煎そのものを教える講座みたいなものもあるらしいのだが、ご主人が聞いた話によれば、中には簡易焙煎器込みの10回コースで30万とかいう講座もあるとか。

ご主人曰く、「趣味でやるのはいいけど、コーヒーでお金取れるようになろうと思ったら、そんな講座に通った程度じゃ、無理だと思いますけどねー」だそうである。プロフェッショナルへの道は険しい。

それはともかく、自家焙煎、やっぱ来ている。CLASSICAさんの先進性が、期せずして証明されたのであった。

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「白いカラス」

白いカラス Dual Edition

「白いカラス」(ロバート・ベントン監督、レンタルDVD)

(ネタバレしないように・・・と思ったのだが、Amazonの作品紹介はおろか、映画そのものの予告編でも、キモとなる「秘密」がバラされているので、気にせずにレビュー書くことにする。気になる方は、本作観賞前には、以下は読まないほうがベターかと)


まあ、題名からなんとなく予測はつくのだが、大学教授のコールマン(アンソニー・ホプキンス)は、実は黒人家庭の出身なのだが、肌の色が白いために、自らをユダヤ人と称して、学歴社会を駆け上がってきた。その彼が、「言葉狩り」とも思える、「差別発言」への糾弾を受け、自棄になって教授職をなげうつところから、物語は始まる。

教授辞任を巡る混乱の中、妻はショックが原因で他界。天涯孤独となった彼は、大学を告発するために、隠遁中の作家ザッカーマン(ゲイリー・シニーズ)に告発記事の執筆を依頼する。同じ頃、コールマンは、謎めいた一人の女性ファーニア(ニコル・キッドマン)と出会い、恋に落ちる。だが、彼女には、しつこくつきまとう元夫(エド・ハリス)がいた・・・

映画は、このコールマンの挫折と絶望、そしてザッカーマンやファーニアとの出会いによる彼の再生と、彼が自らの出自を偽るに至った過去の物語を、平行して描いている。

原作はフィリップ・ロスの「ヒューマン・ステイン(Human Stain)」で、このタイトルは、映画の語り手であるザッカーマンが、一連の事件について書いた小説のタイトルということになっている。(Stainは映画では「傷」と訳されていたが、「染み」とか「錆び」とかいう意味もあるようで、むしろこれらのほうが内容に沿っているように思う)

愚かと言えば余りに愚かな、コールマンの若い日の決意が、結局は彼の人生を通して、「傷」(あるいは「染み・錆び」)となって残る。だが、傷を負っているのはもちろん彼だけではなく、ファーニアも、彼の元夫も、そしてザッカーマンも、皆それぞれの「染み」を持っているのだ。

傷を負った者達が触れ合う中で、少しずつ再生の道を辿る姿は、痛々しくも、感動的だ。だが一方で、自らの傷を、暴力的なやり方でしか解決できない前夫。ラスト近く、凍り付いた湖上で、独り釣り糸を垂れるエド・ハリスと、彼を訪ねたゲイリー・シニーズが会話を交わす場面が、美しく、切ない。

本作でのニコル・キッドマンは、実に素晴らしい。暗い過去を背負って、なかば自暴自棄に振る舞いつつ、コールマンとの逢瀬に、ささやかな幸せを見出そうとする・・・そんな女性を、見事に演じきっている。

役者陣は皆素晴らしいし、演出も手堅いが、残念ながら、映画自体は、いささか凡庸な仕上がりになってしまっている。演出上の問題か、コールマン以外の登場人物の過去は、台詞でしか説明されないのだが、それならそれで、あと少し時間を使って、一人一人の「思い」を描いて欲しかった。

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vs.アルビレックス

レッズ 0-3 アルビレックス(テレビ埼玉)

前半15分あたりからテレビを見始めたのだが、その時点で既に先制されていた。あちゃー・・・と思いながら見ているうちに、アルパイがイエローをもらったのだが、これが早くもこの日二枚目で、なんと前半18分でアルパイ退場と相成った。

案外これでしゃきっとするかと思ったのだが、その後は闘莉王が大活躍(泣)で、立て続けに2点献上。この時点で試合は終わってしまった。

この試合、既に決勝トーナメント進出を決めているレッズとしては、「控えや若手のテスト」、「リハビリ選手の調整」、「アルディージャの援護射撃」といった目的があったはずなのだが、結果はどうだったろう。

「若手」に関しては、細貝がまずまず安定していたのと、赤星がちょっと目立ったくらいだろうか。ただ、二人とも運動量では、やはり啓太や長谷部に見劣りする。特に細貝は、ボール捌きの巧さは認めるとして、攻守にわたってもう少し動かないと、トップチームでの起用は難しいのではないか。

問題は「リハビリ選手の調整」で、さすがに闘莉王を先発で使ったのは、ギャンブルが過ぎたのではないか。(もっとも、闘莉王を途中から使うほうがギャンブル、という考え方もあるが(汗)) まあ、「意気に感じる」タイプの選手だから、やはりCBで先発させるしかなかったのだとは思うが、この試合に関しては、完全に空回りになってしまったのが痛々しい。

チームとしては、この後バルサ戦をこなした後、7月3日のリーグ再開戦(対アルビレックス!)までは、調整ができるわけだ。少し休んで・・・と言ってあげたいところだが、ここでしっかり練習しておけるかどうかが、夏場の成績に影響しそうである。

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vs.オランダ(ワールドユース開幕戦)

日本 1-2 オランダ(TBS、録画)

ふと気がつけば、ワールドユースが開幕するではないか。にしても、さすがに午前3時からの生中継を見るのは、社会人としてあるまじき不摂生ゆえ、録画した試合を、早起きして見たのであった。

さて、今回の開催国オランダチームは、A代表3名を含み、なおかつほとんどの選手が既に各国のトップチームでプレー中という、A代表のサブチームみたいな陣容である。開幕戦で気合いが入っていたこともあるだろうが、試合開始から怒濤の攻勢で、あっという間に先制点を叩き込まれてしまう。

それにしても、序盤のオランダチームは強烈だった。早くて強いパスを、造作なく足元でコントロールして、前へ前へと攻め立ててくる。両サイドも、日本側の実力を試すかのように、何度も勝負をかけては、守備を破ってしまう。2点目、左サイドのオウス・アベイとやらが、凄まじいドリブルで日本選手4、5人をぶっちぎった挙げ句、ゴール前に鋭いクロスを送って、FWバベルが合わせた場面には、見ていて茫然とさせられてしまった。

いったい何点取られることか・・・と思ったのだが、2点目が決まってから、オランダは「ノルマ達成~」とばかりに、ペースダウン。後半に入っても、スローなテンポと甘いマークは変わらず、流れは次第にイーブンになって行った。そうこうするうちに、ゴール前のFKに、平山がきれいに頭で合わせて1点ゲット。そこから試合終了までは、日本チームの果敢な攻撃が、何度もオランダゴールを脅かしたのであった。

終盤のいくつかのチャンスを一つでもモノにしていれば、オランダが慌てふためいて、まさかの大逆転劇が生まれたかも知れなかったのだが、残念ながらそのまま1-2で敗北。前半のショックから立ち直って、ようやく互角に渡り合えそうになっていただけに、実に惜しいことをした。

この試合、オランダというか、欧州の強豪国のスキルとスピードに圧倒されたのは確かだったが、90分の間に、少しでも対応できるようになった学習能力は評価したい。まあ、2点を取ったオランダが、少なからず日本チームをナメてかかったという要素もあるとは思うが・・・

ああ、それにしても、欧州強豪国の力強さよ! こういう試合を見てしまうと、ほんと、アジアでナンバーワンだとかなんとか喜んでる場合じゃないと、つくづく思わされる。

次戦はアフリカ勢のベナン・・・っつーか、ベナンってどこ??

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「サーチエンジン・システムクラッシュ」

宮沢章夫「サーチエンジン・システムクラッシュ」(文春文庫)を読んだ。

不条理爆笑エッセイでお馴染み宮沢章夫の、これが小説デビュー作ということである。表題作「サーチエンジン・システムクラッシュ」の他にもう一編、「草の上のキューブ」が収録されている。いずれも現代的な刺激に満ちた秀作である。

表題作「サーチエンジン~」のほうは、彼のエッセイをそのまま小説化したような話で、学生時代の友人逮捕の報に接した語り手(僕)が、次から次へと不条理な出来事に巻き込まれる様子が、時に粘液質に、時にクールに、語られていく。

これ以上説明しようがない小説なのだが、すごいのは、一連の爆笑不条理エッセイと同じ語り口なのにもかかわらず、そこで注意深く選ばれている言葉が、異様な緊張感を生み出していることだ。文中に突然、

「逃げる場所はもうどこにもありません」

なんて出てくると、その言葉が与える切迫感に、息が詰まりそうになるではないか。

何もかもが曖昧な中で、突如として鋭く響く言葉たち。笑っていいのか悪いのかわからないシチュエーション。せめて読者としては、夜の池袋を彷徨する「僕」に、置いて行かれないようにするしかない。

もう一編の「草の上のキューブ」は、ハッカー/クラッカーが進入しようとする「システム」のメタファーとして、ルービックキューブが出てくるところが秀逸。どこかにありそうな、それでいてどこにもなさそうな、不思議な響きの「方言」が、なんともいえないゆるゆる感を漂わせている。(あとがきにも書かれているが、これが書かれた2000年には、実はまだネットは今ほど盛んというか、簡単ではなかった。ネットへの接続も、まだダイヤルアップがメインだったと思う。ここに出てくるハッカー達の姿が、なんとなく牧歌的なのは、そのせいか)

エッセイと同じく、にへらにへら笑って読むもよし、一種のホラーとして、怖がって読むもよし。いかようにも味わえる一冊である。

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vs.北朝鮮

日本 2-0 北朝鮮(TV朝日及びNHK-BSにて観戦)

僕としては苦戦を予想していたのだが、終わってみれば2-0で快勝。ドイツW杯への一番乗りを、いともあっさりと果たしてしまった。

前半は、前の試合の疲れと、バンコクの暑さもあってか、お互いに慎重かつスローな試合展開で、双方チャンスはあったものの、0-0で終了。今回は柳沢と鈴木のツートップだったのだが、鈴木があまり良くなかった。前線で潰れては、その都度相手DFを痛めつけるスタイルは健在だったが、どうも目的と手段を取り違えてる気がする(笑)

後半から、その鈴木に代えて大黒投入。ジーコにしては珍しく、早めの選手交代だったのだが、これは大正解。前線を精力的に動き回り、どんどんリズムを良くしていった。柳沢とのコンビも良かったし、落ち着き払って決めた2点目も含め、この試合のMVPだろう。

柳沢も、前のバーレーン戦に続いて、実にいい働きをした。メッシーナではまだ無得点だったと思うのだが、契約が継続されるだけのことはある。大黒と並んでのMVP候補だろう。

あまり良くなかったのは、鈴木の他には稲本だろうか。先制点の起点にこそなったものの、全体的にミスが多く、特に攻撃時に、うまく展開できない場面が目立った。遠藤が入った時には、出るのは稲本だと思っていた。(出たのは柳沢)

ジーコの采配も、大黒を早めに使ったり、終盤、柳沢を出して遠藤を入れて、前の試合のようなワントップにするあたり、積極性と堅実さがうまくミックスされたものだったと思う。以前も書いたと思うが、やはりジーコ自身も、代表監督として成長してはいるのだ。ここまできたら、ジーコの更なる成長に期待するしかあるまい。

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ショスタコーヴィチを聴く:交響曲10~13番

ちょっと間が空いたが、自分の記録のために、簡単な感想をまとめておく。(演奏はすべてハイティンクの全集)

・第10番
ベートーヴェン以降の「第9の壁」を乗り越えるのに、ショスタコーヴィチもまた、前作から8年の歳月を必要としたわけだが、それだけの意気込みが充分感じ取れる名品。聴きどころも多く、隅から隅まで楽しめる。もちろん、「DSCH」動機の使用だとか、謎解き的な興味もあるわけだが、これはまたいつか、別の機会にトライしてみたい。

・第11番
うーん、なんだかいやにメロディアスな曲想が続くなぁ・・・と思っていたら、いろんな「革命歌」をやたらとたくさん引用してたわけね。聴きやすいのは確かだが、なんとも散漫な印象の曲である。

・第12番
これもまた、いやに分かりやすいというか、映画音楽みたいな音楽。ライナーノーツを読むと、「中期創作活動を総括した一曲」ということになるらしい。11番と並んで、聴きやすくはあるが、なんとなく印象に残りにくい音楽であった。

・第13番
うわ、これはびっくり。これまでの、なんとか体制と折り合おうと、あれこれ試すような姿勢は微塵もなく、作曲家が表現したいことを、そのまま楽譜に書きつけたような、一種の開き直りすら感じさせる一曲。こういう曲は、かなりしっかりと向き合って、繰り返し聴くべき音楽なんだろうな、と思う。と言いつつ、いつかまた改めて、じっくり聴いてみることにしたい。

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上記4曲では、月並みではあるが、やはり曲としての面白さで10番を取る。「バビ・ヤール」の深刻さもただ事ではないが、楽しんで聴くような音楽とは、さすがに思えない。(後半はそうでもないけど) 

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仙台出張、あるいは杜の都の高級珈琲店

仙台へ出張に行ってきた。

仕事での仙台行きは、ここ3年で4回目ぐらいだろうか。かつてはすごく遠い街というイメージがあったのだが、なんのことはない、新幹線の便を選べば、都内から一時間半足らずで到着してしまう。

今回も、午前中に事務所を出て、仙台駅に到着したのが12時過ぎ。今回の訪問先付近で、とりあえず牛タン定食を食べたのだが、期待が大きすぎたか、やや物足りなかった。もっとも、例の米国産牛禁輸に伴い、牛タンの市場価格は依然高騰中だそうだから、価格と質を従来通りに維持するのは、やはり難しいのだろう。

さて、訪問先での用件も淡々と終わり、思いの外早く帰れることになってしまったので、ちょっと寄り道していくことにした。

訪問先が入居しているのが、仙台一の高層ビル「AER」(アエル)なのだが、このビルを外から見たら、「ホシヤマ珈琲店」という大きな垂れ幕が下がっているのを見かけていた。ただの喫茶店が、こんなにデカイ広告を出すとも思えないので、なにかネタになりそうな気配を感じて、寄ってみた。

まず、入り口にメニュー表及び価格を知らせる表示が無い。これはかなり強気な店か・・・と思いつつ、足を踏み入れると、高級ホテルのサービスパースンのような制服を着た女性が、深々とお辞儀をしつつ迎えてくれた。広々とした店内はやたらと天井が高く、カウンターの背中には、壁一面に高級そうなカップが、整然と並べられている。渡されたメニューを見ると、案の定、コーヒー一杯がどれも1,000円オーバー。(参考まで、同店のメニュー表はこちら

とりあえず基本らしきロイヤルブレンドを注文。カウンターの中では、ビシッとスーツを着込んだ男性店員が、無駄の無い手さばきで、丁寧にドリップ作業をしている。ほどなく出されたコーヒーは、やや深煎りで、しっかりと苦みがあるものの、後味がまろやかで、確かに美味しかった。店内中央に飾られた、巨大な生花を愛でつつ、じっくりと至高の一杯を味わったのであった。

高級店ではあるが、店内はほどほどの賑わいよう。同じフロアにはスターバックスもあるのだが、こちらを選択するお客さんもいるということか。次回仙台へ行くことがあれば、また寄ってみたいものだ。

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仙台駅で自分用に笹蒲鉾を買った。新幹線内で、ビールでも飲みながら食べたい誘惑にかられたが、余裕で事務所に戻れる時間だったので、我慢した。出張先が近過ぎるのも、考えものである。

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記事を書いてから気になって、ココログルで「ホシヤマ珈琲店」を検索してみたところ、「単身赴任 杜の都STYLE」さんのところで、同店関連記事と共に、コメント欄が賑わっているのを発見したので、ご紹介。

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vs.バーレーン

日本 1-0 バーレーン(NHK-BSにて観戦)

小笠原の1点を危なげなく守りきって勝ち点3。W杯ドイツ大会への切符を、ほとんど手中にしたと言っていいだろう。

この試合の布陣は、ほとんど苦し紛れの1トップ。新聞等では3-6-1と解説されていたが、レッズの試合でたまにある、1トップ2シャドーと同じ形。代表では初めてのフォーメーションだったようだが、序盤こそぎこちなかったものの、前の三人の連係が取れ出すにつれ、攻守とも安定してきたように見えたので、とりあえずは正解だったと言えよう。

今回はとにかく中田ヒデが目立ちまくった。暑さの中、豊富な運動量で攻守にわたって顔を出し、ピッチ上では常にあちこちに指示を出し、ついでにジーコにも指示を出すなど、大忙し。まあ、彼なりの危機感が、ああいった形で現れたのだとは思うが、彼ばかりが目立つのは、必ずしも代表にとって良いことでは無いように思う。

結果的には、伸二の不在が逆にチームのバランスを良くした面もあろう。となると、やはり今の代表で、中田ヒデ・俊輔・伸二を同時に使うのは、かなり難しいということか。パサーのタレントばかりが揃っても、受け手がいなくては仕方ない。

次の北朝鮮戦、後が無い相手は、相当な覚悟で向かってくるだろう。日本としては、むしろそのほうが戦いやすいともいえるが、中田ヒデと俊輔、そして負傷の伸二を欠く中盤を、どんな布陣で埋めるのだろう。今までのやり方から考えると、鈴木と柳沢の2トップに、小笠原のトップ下、ボランチに福西と稲本といったところか。なんとなく、苦戦するのが予測できそうである。

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イラン vs. 北朝鮮

イラン 1-0 北朝鮮(NHK-BSにて観戦)

とにかく早く先制して、楽に試合を進めたいイランは、優位な高さを中心に、多彩な攻撃を繰り広げる。一方の北朝鮮は、とにかく守って守り抜いて、乾坤一擲のチャンスに賭けようという作戦。前半に関しては、双方の狙いがぶつかり合う形で、緊迫したいいゲームが展開された。

無得点のままかと思われた前半ロスタイム、北朝鮮のゴール左サイドからのFKを、ファーで落とされたところを、待ちかまえていたイランの選手に押し込まれ、ついに失点。

後半、攻めるしかなくなった北朝鮮は、今度はしっかりボールをつないで、ひたすら相手ゴールを目指すが、どっしり構えたイランDF相手では、さすがに決め手が無かった。

イランのほうは、時折鋭いカウンターで追加点を狙うが、先制している余裕からか、逆にプレーに精度を欠き、結局そのまま1-0で終了。

この試合、イランの攻守両面での強さが光ったが、北朝鮮も決して悪くなかった。とはいえ、試合終盤で運動量ががくっと落ちたり、いささか不可解な采配(前半で二人交代させたり)があったり、やはりチームとしての経験が、まだまだ不足している印象だった。

最終予選、イランの一位抜けはほぼ確定だろう。この時点でまだ勝ち点のない北朝鮮は、グループ三位を狙って、一つでも勝ち点を積み上げるしかない。次の日本戦には、全力でぶつかってくるはずだ。日本としては、今日のバーレーン戦を勝って、楽な気持ちで北朝鮮戦に臨みたいところだ。

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日本対バーレーン、前半を終わって1-0で日本リード。まもなく後半開始だ。

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「キングダム・オブ・ヘブン」

キングダム・オブ・ヘブン」(6月1日、MOVIXさいたま

今やすっかり大作映画の監督になってしまったリドリー・スコットの、「グラディエーター」と「ブラックホーク・ダウン」を足し合わて、さらにパワーアップしたような「超」大作である。

普段映画を観に行くときは、できるだけ予備知識を入れずに出かけるようにしているので、今回もそうしていたのだが、この映画に限っては、事前勉強が必要であった(汗) ええっと、1150年前後、十字軍の第二次と第三次遠征の間、キリスト教徒ボードワン4世治下のエルサレムが舞台である。すっかり歴史を忘れていたのだが、十字軍遠征によって、聖地エルサレムは取ったり取られたりしていたわけだ。で、この期間は、キリスト教徒と回教徒の、微妙な軍事・政治バランスの上に、エルサレムが束の間の平和を享受しており、すなわちそれが、「天の王国=Kingdom of Heaven」だったのである。

で、フランスの片田舎の鍛冶屋・バリアン(オーランド・ブルーム)が、ある奇縁から故郷を捨てエルサレムへと向かい、父の教えに従い、真の騎士へと成長し、ついには押し寄せるサラディン軍から、エルサレムを守るための壮絶な戦闘を指揮することになるのがメイン・ストーリーである。

ま、ストーリーそのものは比較的単純なので、ある意味安心して観ていられる。圧巻はやはり全編を通して頻出する戦闘シーンで、特にクライマックスのエルサレム攻防戦は、ロングショットとクロースショットを巧みに使い分ける演出とも相俟って、凄まじい迫力に満ちている。この場面を観るだけで、映画代の価値があった。また、中盤のヤマ場である、荒野での会戦場面では、双方の激突を俯瞰で見せる演出が素晴らしかった。(CGかもしれないけど、それにしても)

史劇ではあるが、やはり随所に現在の中東情勢を意識した箇所が見受けられた。ただ、「ブラックホーク・ダウン」でもそうだったのだが、声高にメッセージを叫ぶのではなく、激しい戦闘の余韻の中で、現在のアメリカによる中東政策に対して、批判的な空気を漂わせている感じだった。

主演のオーランド・ブルームは、戦いに臨む際の険しい顔と、平穏な時期に見せる柔和な眼差しの対照が印象的。また、脇役陣を芸達者が固めており、画面に常に程良い緊張感が漂う。なかなかのキャスティングだと思う。

大傑作ではないが、しっかりと丁寧に作られた、真面目なる大作である。

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