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「ベルンの奇蹟」

ベルンの奇蹟」を観た。(5月2日、日比谷シャンテシネ)

ドイツW杯を来年に控え、それなりに話題になるかと思われた本作だが、それほどの大ヒットになっている様子もない。とはいえ、連休中で混んでると困ると思いつつ、少し早めに劇場に着いたのだが、案の定というか、ガラガラであった。うーん・・・

この映画は、1954年のスイスW杯での、劇的なドイツ(この頃は西ドイツ?)の優勝と、それに絡めて、恐らくは当時いくつもあったであろう、あるドイツ人家族の苦悩と再生を描いている。

まあ、物語自体は、ほぼ予定調和だし、これといって目新しい演出も無い。その予定調和に向かって、実直に映画を作り上げていく様子は、まるでドイツ・サッカーのようで、面白みもファンタジーも無い。だが、そこにある「真面目さ」が、結果として、静かな、しかし確実な余韻を与えてくれるのも確かだ。

肝心のサッカーシーンは、現役選手を使ったと思われるが、全体的に良く録られてはいたが、局面のプレー映像を見せられても、大して面白くは無い。(とはいえ、ゴールシーンはやはりそれなりに燃えるけれど) それより気になったのはバックの大観衆の映像で、たぶんCGを使ってるんだと思うが、なんだかおかしな映像だった。

傑作と呼ぶのはさすがに躊躇してしまうが、制作スタッフがサッカー好きだということは、いろんなシーンで見て取れる。主人公の少年が、贔屓チームが負けただけのことで不機嫌になったり、少年の父親が、昔を思い出してリフティングをしてみたり。

来る2006年ドイツW杯のための、戦意高揚映画(笑)とでも言えようか。ドイツのサッカーファンのための、小さな佳品である。

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(2006年7月1日追記)
54年大会での、アドルフ(アディ)・ダスラーの手になるポイントねじ込み式スパイクについて、CLASSICAの記事で触れられていた。この映画の中でも、アディ・ダスラーがヘルベルガー監督に得意げにお手製のそのスパイクを見せるシーンがある。ってことで(え?)、古い記事だけどトラックバック送っちゃおっと。

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