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2005年5月

vs.ハンブルガーSV

レッズ 0-2 ハンブルガーSV(埼玉スタジアムにて観戦)

各blogで言及されている通り、いくらなんでも、あまりにそそられないゲーム故、問答無用でスルーするつもりだったのだが、kojyaさんとこの記事(「ハンブルガーSV戦を展望」)で、「ちょっとリッチな感じのサテの試合」というナイスなキャッチフレーズを目にしたら、矢も楯もたまらず、昼休みにチケットぴあに駆けつけ、大枚5,500円をはたいている自分がいた(呆) それにしても、当日の昼過ぎにもなって、SA席とはいえバックスタンド中央6列目が取れてしまうとは、いったい・・・

でまあ、こんな時に限って、リーグ戦で控えに甘んじている選手達が、ここぞとばかりに爆発して、すかっと快勝なんかしちゃって、多くのサポをして、「あ~、こんなことならスタジアムに行けば良かった」と悔しがらせる試合に・・・なりませんでしたね、やっぱり。

観客席は案の定ガラガラだったのだが、ふと気がつくと、バックスタンド後方が妙に賑やか。振り返ってみると、やたらと大勢のお子様達が(笑) 地元の小学校だかサッカーチームだかに、招待券を配ったという話は聞いていたが、これがそうだったのか。(なお、試合途中で発表された入場者数は11,900人ぐらい。この数字、動員されたお子様達もカウントされてたのだろうか? もしそうなら、有料入場者数は、1万人を切っていたと思われる)

さて、記念すべき(?)先発メンバーは次の通り: GK山岸、 DFが右からアルパイ、堀之内、近藤、右サイドが暢久、左サイドが西谷、ボランチは啓太と酒井、攻撃陣が長谷部のトップ下に、エメと達也のツートップ。なかなかに本気度の高いイレブンである。

ところが、いざ試合が始まると、やっぱり今季仕様通り(嘆) ボールも人もあまり動かず、大したチャンスも作れない。対するハンブルガーだが、華麗さはもちろん皆無だし、戦術的にも守備偏重で、大して面白くないサッカーなのだが、なんせ対人プレーがやたらと強い。DF陣もデカイだけでなくスピードがあって、エメや達也にも走り負けていないのには驚いた。

前半20分、自分のサイドを抜かれかけたアルパイが相手をファールで止め、そこからのFKを頭で合わせられて先制される。ここからようやくレッズもエンジンがかかってきて、ボール回しがスピードアップして、いくつかチャンスが訪れるものの、やはり決めきれなず、前半はそのまま終了。

後半、長谷部に代えて岡野。その後、啓太を細貝に、西谷を横山に、さらには足を痛めた暢久にエスクデロと立て続けに交代。期待のエスクデロだが、ガツガツと気合いの入ったプレーを見せはしたものの、どういうわけか10分程度で梅田に交代。交代理由は不明だが、FWで代える選手がいなかったということだろうか。

これらの選手交代も奏功せず、試合終了間際に、ショートコーナーからあっさりセンタリングされて、ファーでフリーの選手が頭で追加点。いいところなく完敗と相成った。

見るべき点の少なかった今日の試合だが、エメの気の抜けたプレー態度は実に残念。確かに長谷部や西谷との呼吸も合わず、前線で孤立する場面が多かったのは確かだが、立ち止まって足元でばかりボールを欲しがっていては、それも仕方ないだろう。惜しいシュートも何本か放ちはしたが、もう少し真剣にプレーしていれば、きっとゴールは生まれていたと思う。ギドが何故交代させなかったのか疑問である。

終わってみれば、単純に基礎レベルの違いを見せつけられた格好だが、恐らくは無料招待とはいえ、あれだけ大勢の子ども達を前に、あの試合内容では、やはり寂しいものがある。プロはプロらしく、ちゃんとその試合の意味を掴んで、プレーして欲しいものだ。

というわけで、今日の勝ち組は、「スタジアムに行かない選択をした人々」である(悔泣)

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「トスカーナの休日」

トスカーナの休日

レンタルビデオで「トスカーナの休日」を観た。

離婚した主人公の作家(兼批評家)・フランシス(ダイアン・レイン)が、傷心を癒すためにと、友人に薦められて出かけたイタリア・トスカーナで、たまたま売りに出されていた一件の家を見つけたところから、話が始まる。映画は、フランシスが手に入れたその家をリフォームする過程と、彼女の心の再生(プラス、もう少しの痛手)の過程を重ねるように、お洒落に丁寧に描いている。

冒頭のアメリカでのエピソードを除くと、全編がイタリアが舞台となっていて、その陽光の満ちあふれる風景に魅了される。いささかステレオタイプではあるものの、登場するイタリア人達も、皆陽気で素朴、とてもいい表情をしている。

人間の描き方という点では、(映画の台詞にもあったが)「アメリカ人がイメージするイタリア人」の姿と、「アメリカ人がイメージする、イタリア人がイメージするアメリカ人」(ややこしいな)の姿を描いた感じで、それほどサプライズはないのだが、知性と愛嬌をうまく織り交ぜたダイアン・レインが、そんなパターン化された人物像を、嫌味なく演じているのに好感が持てる。

休日の夜に、キャンティでも飲みながら、夫婦でのんびり観るのには、とてもいい映画である。

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HDDレコーダー購入!

Panasonic DIGA DMR-EH60-S 300GB HDD内蔵DVDビデオレコーダー

念願のDVD/HDDレコーダーを買った。Panasonic DIGA DMR-EH60-S 300GB HDD内蔵DVDビデオレコーダーというやつである。

これまでは、2002年ワールドカップに合わせて買った、同じく松下のDVD-RAMレコーダーを使っていたのだが、このところの家族での録画需要急増に対し、いちいちメディアを入れ替えるのがかなりのストレスとなってきたので、ようやくHDDレコーダー導入となったわけである。

松下に限らず、どこのメーカーの機種もそれぞれ特色があって、値段のバリエーションも幅広いし、なんといっても価格の下落傾向が激しい昨今、「どの機種を」「いつ」買うかは、ほとんど賭けに近い行為と言っていい。というわけで、買いたくて買える余裕のある時が買い時、と自分を説得しつつ、今回の購入と相成った次第である。

で、しばらくいろいろと使ってみたが、いやあ、こりゃ便利だ。とにかく適当に予約しておくだけ。あるいは、ちょうど観たい番組にでくわしたら、その場で録画すればいい。予約録画も、Gコードでも充分簡単だったのが、EPGとかいう、電子番組情報を使えば、新聞のテレビ欄のイメージで、そのまま予約できる。毎週決まった時間の番組も、いったんセットしてしまえば、決まった日時に録画してくれる。ああ、世の中はこんなに進歩していたのか!←無知過ぎ

・・・とかなんとか、いい気になって録画ばかりしていて、すぐにハードディスクを満杯にしてしまいそうな予感である(汗)

*********

ところでこの機種、5月初旬の新発売時期には、確か10万円弱ぐらいの値付けだったと思うのだが、僕が某量販店で購入した時は、早くも8万円前半になっていた。ところが、さっきリンクを貼るのにAmazonを見たら、なんと既に74,800円となっている(驚) もっとも、今週末の折り込みチラシでは、まだ9万円前後の値付けとなっているので、購入する際は、それなりの手間暇をかけて交渉すれば、かなり安く買えると思う。老婆心ながら・・・

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この記事を書いた翌日に、ふと気になってAmazonへのリンクを辿ってみたら、なんと価格が94,800円に戻っている。あの74,800円は幻覚だったのだろうか。(ウソウソ、幻覚じゃないっす。どうやら、週末の夜間とかに、突然タイムセールっぽい値段をつけるらしい。要チェック)

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今週の豆:ケニアAAキブブティー

久しぶりにランサメント香房へ行った。

以前こちらで買ったマンデリンが印象に残っているので、その旨を伝えて、お店の方と一緒に豆選び。お薦めもあったので、今回は「ケニアAAキブブティー」にしてみた。(豆メニュー参照) 思い返してみると、初めてこちらのお店で豆を買った時に、この豆をテイスティングさせてもらったのだった。

「独自のイタリアンロースト製法」で焙煎されたそうだが、とにかく極深煎りで、豆はほぼ真っ黒。香りのほうも、かなり香ばしさが強くなっている。

お味のほうだが、以前試飲した時のイメージほぼそのままで、とにかく苦みがどっしりと重たい。ただ、それでいて後味がすっきりしていて、なんともいえない、芳醇な味わいがする。欲を言えば、もう少し苦みが抑えられて、全体に旨味というか、まろやかさがあると最高なのだが。

固まりつつある僕の好みからは、残念ながら少々はずれているが、それでも間違いなく最高級の部類の味わいだと言えよう。

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「レディ・キラーズ」

レディ・キラーズ

レンタルDVDで「レディ・キラーズ」を観た。

実はこれ、家内が借りてきたので、作品に関する予備知識はほとんどゼロ。コーエン兄弟の作品だということも、オープニングで初めて知ったのだが、結果としてはそれで正解だったようだ。

(以下、ネタバレはしないけれど、これから観る方は、できるだけ予備知識が少ないほうが楽しめると思うので、その旨だけご留意を)


アメリカ南部のある町に住む、信心深い未亡人の家に、大学教授を名乗る紳士(トム・ハンクス)が訪れ、そこに下宿させて欲しいと言う。その家には地下室があり、そこを借りて、音楽仲間と古楽器アンサンブルの練習もしたいとのこと。しかしその紳士と彼の仲間は、ある犯罪計画を企んでいたのだった・・・

とまあ、こんな感じで物語が始まるのだが、とにかく徹頭徹尾人を食ったハナシである。トム・ハンクスが企む悪事も、周到なようでかなり杜撰だし、その割にはとんとん拍子で進展するし、なんかもう、やたら適当。コメディかと思って観ていると、終盤ではかなりシリアスというかブラックな展開になってくるし、オチの付け方も、「えぇ? それでいいのかぁ?」って感じである。まあ、おバカなブラックコメディだと思って観るのが正解だろう。

主演のトム・ハンクスは、相変わらず大まじめ。悪事の首謀者を、大げさにけれん味たっぷりに演じていて、かなり気持ちよさそうだが、きっと内心は「あ~、バカな映画に出ちまった(泣)」とか思っていたに違いない(笑) 彼の役者魂に星一つプラスしたい気分だ。(コーエン兄弟としては、主役にピーター・セラーズをイメージしたのかな、とちょっと思った)

小ネタというか、「くすぐり」っぽい仕掛けが随所にあるので、意地悪く突っ込みながら、ニヤニヤとsickな雰囲気を楽しむ映画ってことで。でも、珍品(笑)

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ショスタコーヴィチを聴く:交響曲6~9番

記録のために、簡単な感想をまとめておく。(演奏はすべてハイティンクの全集)

・第6番
例によってペシミスティックに始まる緩余楽章を含め、三楽章構成の曲。前作を引きずったかのような序盤だが、終楽章に至ると、何時の間にか明るい雰囲気に満ちて、元気溌剌と終わってしまう。ライナーノーツによれば、作曲家自身は「この音楽で、春、喜び、青春といった気分が伝わればと思っている」とのこと。なんか、終楽章の手放しで明るい感じは、後の9番にも通ずるものがあると思うが、今の僕には、まだちょっと理解しきれない。

・第7番
前作から一転、巨大かつ深刻な大交響曲。なんたって「レニングラード交響曲」である。一楽章のボレロ風行進曲は盛り上がるし、終楽章での金管の強奏もものすごい。ただ、今回聴き直してみたら、中間の緩余楽章の美しさに心うたれた。特に三楽章冒頭の、一種宗教的な響きは素晴らしい。

・第8番
前作に続いての「戦争交響曲」。本作は五楽章構成だ。例によって深刻極まりなく開始されるが、7番あたりと違って、旋律と和音が次から次へと現れる感じで、曲のつくりが良く分からない。いささか分裂症気味でもあるし、この長大な曲を、集中して聴き抜くというのは、容易なことではない。

・第9番
6番の裏返しとでもいうか、やたらと明るく始まって、なんとなく深刻に終わるという構成。ついつい冒頭の、やたらと安っぽい「運動会音楽」を繰り返して聴いてしまうのだが、他の楽章ももちろん「新しい」響きに満ちている。いろんな意味で、聴き応えのある一曲。

どの曲にも特徴があって、バリエーション豊富で素晴らしい限り。作曲家自身の、この時期の好調さがうかがい知れる。

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ほぼ初夏ゴルフ~宮里藍2週連続V

golf050522

5月22日、ホームコースにてプレー。

この日はほぼ一日中薄曇りながら、気温も適度に上がって、ほぼ初夏の陽気といった感じであった。もっとも、ゴルフには曇天・微風というのは、なかなか快適なコンディションである。

我々の組に、一人フリーで来場していたメンバーの女性が入ったのだが、歯科医さんだというこの方、僕よりも年上ではあるが、横峯さくらばりのオーバースイングで、飛ばす飛ばす(汗)  ドローボールを打つ女性と回ったのは、覚えている限りでは初めてである。

負けないように一所懸命プレーした結果、48、49の97と、なんとかハンデ通りのスコアでホールアウト。彼女とはほぼ同スコアだった。(後でメンバー表で確認したら、彼女のハンデは18。上手いわけだ)

芝の緑も濃くなってきたし、グリーンの仕上がり(この日はベント)もいい感じになってきた。梅雨入りするまでに、もう何回かプレーしたいものだ。

*********

帰宅してから、テレビで女子プロゴルフを見る。宮里藍は本物だ。プレーオフの2打目なんて、あの場面であれだけ正確なショットが打てるとは。落ち着き払ってウィニングパットを決めるあたり、まさに女王の風格。今シーズンだけで、あと5勝ぐらいしてしまいそうだ。賞金女王争いが楽しみになってきた。

一方、惜しくも優勝を逃した諸見里しのぶだが、プレーオフに一打及ばずホールアウトした瞬間泣き出したのには、ちょっとびっくり。確かに最終日で崩れたとはいえ、アマチュアであの成績なら、普通は「やっぱりプロはすごいなぁと思いました」とかなんとか言って、明るく終わるパターンだろう。悔し泣きするぐらい、自分の優勝を信じていたということか。この負けん気の強さなら、彼女もこれからどんどん活躍するだろう。

横峯さくらは、この日はアンダーパーながら、結局26位。彼女の場合、あの個性的なスイングと、メンタルコントロールがうまくフィットしないと、なかなかスコアが伸びないタイプと見た。今季は、勝ててもあと一つぐらいではないか。

それにしても、今年の女子プロゴルフは面白い。

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同い年を探せ!

前の記事で、期せずして年齢をカミングアウトしてしまったので、ついでに同い年の有名人を探してみた。(元ネタは、「小春日和の陽射しの中で」さんのところで知った、生年別・誕生日データベースである)

えーと、先ずはサッカー関係から←何故?
実はギド・ブッフバルトと同い年だったりするのだが、同年にはマテウスがいる。あと、バルデラマとマッサーロも同い年だ。日本人だと、都並敏史、柱谷幸一(兄貴のほうね)あたりがいるな。サッカー界的には、新人監督世代ってことになるようだ。

ついでにスポーツ関係を見てみると、栗山英樹に牛島和彦(野球)、金子柱憲(ゴルフ)、馳浩(プロレス)等がいる。うーん、なんか微妙。でも、海外勢はすごいぞ。カール・ルイスとデニス・ロッドマン、ついでにナディア・コマネチがみんな同い年だ(驚)

続いてクラシック系は、日本人ばかり。佐渡裕、松居慶子、ピアニスターHIROSHI (え?)

その他音楽系では、小曽根真、岩崎良美、石野真子、田原俊彦、杏里、かあ。ついでにエンヤも同い年だ。

作家・脚本家では、真保裕一、島田雅彦、三谷幸喜にいとうせいこう。島田雅彦はデビューが早かったから、もっと年上かと思ってた。

漫画家だと、江川達也、島本和彦、原哲夫が同い年。うーん、世代的な共通点が、あるようなないような・・・

俳優・タレントはいっぱいいるんだが、中井貴一、柳葉敏郎、哀川翔、渡辺徹と並べると、なんとなく納得。これに石橋貴明、上島竜平、高橋克実を加えると、いきなり不協和音が(笑)  海外勢だと、エディ・マーフィー、ジョージ・クルーニー、マイケル・J・フォックスが同じ。なんか、えらい老けて見えるな>ジョージ・クルーニー あ、ついでにメグ・ライアンも同い年だが、今でも充分キュートである←実はファン(照)

あと一人、大物を。故・ダイアナ王妃も同い年であるが、とてつもない凝縮度で人生を送ったうえで、早くもこの世を去ってしまった。そう考えると、なんとも感慨深い。

一覧を見ると、「あれ~、最近見ないけど、どうしたかな?」っていう人もいるのだが、おおむね現役で頑張ってるようで、頼もしい。飛び抜けた大スターみたいなのがいない、「谷間の世代」っぽい年代ではあるが、それぞれ、各界でそれなりのポジションに納まっているようで、世代的なしぶとさ(笑)みたいなものを感じるぜ。

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精神年齢鑑定

k-tanakaさんのところで紹介されていた、「りゅうりゅうの精神年齢鑑定」というのを、僕もやってみた。

鑑定結果
あなたの精神年齢は36歳です

あなたの精神は『中年』になりかけています。一人前の大人です。若々しさはほとんどなくなりましたが、代わりに大人としての風格が目立つようになってきました。しかし、そろそろ年を考えなければならなくなりそうです。

実際の年齢との差-7歳
あなたは実際の年齢より少し幼稚です。周りの人に頼ってばかりいませんか?これからはもう少し大人になる努力をしましょう。

幼稚度16%
あなたからはほとんど幼さは感じられません。しかし時には羽目をはずしたりもできるタイプなので、理想の『幼稚度』といえるでしょう。

大人度64%
あなたはなかなかたいした大人です。精神もかなり発達しています。

ご老人度33%
あなたからはかなりおじいちゃんっぽさが感じられます。そろそろゲートボールがしたくなったりしませんか?←ならねーよ(-_-メ)

あなたとお友達になれそうな人
金城武←何故??

自己総括
なんつーか、言われるまでもないというか、そのままって感じの結果である。意外性無さ過ぎ(悲)  どうせなら、実年齢との差が、プラスでもマイナスでも、20歳以上とかだと面白いのだが。こうなったら、この鑑定の最大の年齢差を出すのに挑戦してみるか←違います

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「さらばわが愛 覇王別姫」

さらば、わが愛~覇王別姫

以前から観たかったこの作品を、ようやくレンタルDVDで観たが、期待に違わぬ傑作だった。

遊郭の母親から、ほとんど捨てられるように、ドサ回りの京劇一座に預けられた主人公・小豆子と、彼を庇護し、共に厳しい稽古に耐えながら、友情を育む相棒・小石頭。長じて、小豆子は京劇の女形役者・程蝶衣(レスリー・チャン)、小石頭は男優・段小樓(チャン・フォンイー)の名コンビとして成功するのが前半。後半は、彼らが役者としての絶頂期にあった頃から始まった日中戦争、そして中国の勝利から、国民党軍の支配、さらにはその国民党に取って代わった共産党の支配と、文化大革命といった、中国の現代史に翻弄される彼らの悲劇が描かれる。

とにかく、冒頭の悲惨なエピソードから始まって、まったく画面から目が離せない。レスリー・チャンの妖艶な美しさ、歌舞伎の「見栄」に似た京劇の所作の数々、全てのシーンが重厚で無駄が無い。

日本軍の支配下におかれる中国はもちろん悲惨だが、少なくとも彼ら京劇役者にとっては、戦勝後の国民党軍支配や、それに続く共産党支配と文化大革命のほうが、より悲惨な災厄であった。マナーのかけらもなく観劇する国民党軍兵士に向かって、小樓が語りかける、「日本軍でさえ、そんな真似はしませんでした」という言葉が、とてつもなく重く響く。

印象的なシーンの数多いこの作品だが、特に強烈だったのは、少年時代、一座に見学に来たスカウト相手に、セリフをトチってしまった小豆子に、「お仕置きだ」と小石頭がキセルを突っ込む場面だ。お仕置きのあと、口の端から血を滴らせながら、忽然と何かを悟ったかのように、見事にセリフを言い切る小豆子。この瞬間、彼らの成功は約束された。悲惨さと美しさが同居した、見事なシーンだった。

小樓の恋人として菊仙(コン・リー)が登場するあたりから、少しだけ話の運びが乱れるが、すべては悲劇の成就のための必然であった。

「絢爛たる悲劇」とでも形容すべき、傑作である。

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「ホテル・ニューハンプシャー」

J.アーヴィング「ホテル・ニューハンプシャー」を読んだ。

実はこの本、文庫化されてすぐ買ったのだが、読み始めて十数ページで挫折してしまい、それ以来、ずっと本棚の肥やしになっていた。(文庫の奥付を見たら、平成元年発行となっていた。うぅ) しばらく前に、テレビで放映された映画を観たので、改めて取りかかってみようと思った次第である。

で、読んでみたら、あらら、これはやたらと面白いではないか。何故、最初に読んだ時に挫折したのか、今となっては良く分からないが、恐らくは、突拍子もない設定と、淡々としているようで、少々クセのある語り口が取っつきにくかったのかもしれない。それと、これは今回読んで感じたのだが、面白くて一所懸命読んでる割に、全然ページが進まない(笑)  そういえば、「ガープの世界」も、なかなか読み終わらなかった記憶があるなぁ。

それと、今回は先に映画を観ていたので、小説で描かれる世界が、かなりイメージしやすかったということもある。(逆に言えば、映画がいかにうまく、原作のエッセンスを伝えていたか、でもある)

語り手の次男が、自分たちの両親の馴れ初めから語り起こし、そのままほぼ時系列に、一家が経験する様々な事件を描く手法は、ほとんどそのままディケンズだ。小説の中心に、レイプという今日的なテーマを持ち込みながらも、アーヴィングはやはりディケンズ的な意味での「小説の復権」を訴えているように思える。何より、著者の「物語る力」というのは、やはりすごいものがある。

大小の災厄を主人公に一家に与えながら、アーヴィングは主人公にこう語らせている:

いつなんどき、吹き流されてしまうかしれない危険があるにもかかわらず、あるいはおそらく、その危険があるからこそ、ぼくたちは落ち込んだり、悲しんだりしてはいられないのだ。この世の仕組みがどうであろうと、何でもかんでも皮肉な冷笑的な態度で眺める理由にはならないのだ。

ただの脳天気ではない、「痛み」を知る人間の楽観主義が、ここにはある。

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vs.マリノス

レッズ 1-0 マリノス(5月15日、NHK総合にて観戦)

遅ればせながら、雑感など。

どのチームも疲労困憊だったGW前後の連戦であったが、昨季の覇者・マリノスは、それにACLが加わっての、ほとんどハンデ戦状態ではあった。

この試合で、レッズは内舘をボランチに置き、長谷部をトップ下に置く布陣。もっとも、試合中は長谷部がやや下がり気味だったこともあって、トリプルボランチに近い陣形に見えた。

内舘は基本的に山瀬のマーカーだったと思うのだが、実に忠実に仕事をこなした。逆サイドに逃げられた時に、何回か捕まえきれなかったのが惜しかったが、ほとんどパーフェクトな働きだったんじゃなかろうか。後半は、山瀬が消え気味だったこともあって、何度かいい攻め上がりを見せたり、セットプレーで惜しいヘッドを放ったりと、ほとんど陰のMVPと言っていい活躍だった。

試合のほうだが、まずまずの出だしがすぐに膠着状態に陥るという、ここまでの「今季仕様」通りの展開。引き分けが精一杯といった雰囲気が、既に前半から漂っていたのだが、少なくとも守備の意識だけは高かった。クロスバーに助けられたのは、確かにラッキーではあったが、努力無しに幸運は訪れない。この日のイレブンの守備意識が、ゴールポストにも伝染したと思いたい(笑)

唯一のゴールシーン、長谷部が深い折り返しを、良く判断した。啓太の強烈なミドルが枠に飛んだのも、久しぶりに見たような気がする。永井も落ち着いて良く放り込んだ。

リードした後、長谷部を下げて酒井投入で逃げ切りを図ったのだろうが、これはやや疑問。単純に守備の枚数を増やすよりは、例によって守備をサボり気味のアレックスを代えるか、完全なカウンター要員で岡野を入れるかしたほうが良かったのではないか。まあ、勝ったからいいけど。

いろんな意味で、この一勝はとても大きいと思う。ナビスコ杯でのリベンジも果たさなくてはならないから、すぐに次の試合がやってくるわけだが、リーグ戦での課題を修正しつつ、勝ち星を積み上げて、後半戦につなげたい。

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この試合で、ついにアルパイが先発復帰。ついつい熱くなりそうな自分を、必死に押さえ込もうとしているのが伝わってくるようなプレー振りだった。頼もしい男が帰ってきた。

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広島出張

広島に出張してきた。

仕事で関東圏外に出かけることがほとんど無いこともあり、広島市内に行くのは、これが人生で二度目である。それも、一度目は学生の頃だから、もう20年以上振りだ。もっとも、今回は日帰りだったので、一日の大半を新幹線の中で過ごしたのだが。

前日指定を取りはぐったので、当日の朝、出発時間の30分ほど前に東京駅に行ったのだが、すでに乗りたかったのぞみは満席だった。窓口で聞くと、一時間半後の便までずっと満席だそうだったので、新大阪乗り換えで、新幹線を乗り継いで行くことにした。(ところで、のぞみは全席指定だとばかり思いこんでいたのだが、自由席もちゃんとあったことを後で知った←無知過ぎ)

新大阪からは、たまたま「ひかりレールスター」という車両に乗ったのだが、これはなかなか快適であった。

予定よりやや遅れたが、まだ時間に余裕があったので、とりあえずお好み焼きの昼食(笑) 駅ビル内だったし、まあ、フツーのお味でした。

その後は予定通り、二件の訪問先を回って、ほぼ想定していた時間に用件終了。二件目の訪問先から広島駅へ移動する時、市電の駅が目の前にあったので、それに乗ることにした。駅で待っていたら、反対方向から、やたらとモダンな市電がやってきたので、パチリ。
hiroshima

帰りはのぞみの指定が取れたので、東京まで約四時間、寝たり、本を読んだり、寝たり、パソコンいじったり、寝たり、寝たりしていた(笑) でも、おかげで、進みが悪かった「ホテル・ニューハンプシャー」を読了できた。

広島、また来る機会もありそうなのだが、次回はなんとか一泊にして、少しは市内と周辺を見て回りたいものである。

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「シルミド」

シルミド / SILMIDO

レンタルDVDで「シルミド」を観た。

うわー、男くせー(笑) なんというか、ペキンパーが東映ヤクザ映画の役者を使って、戦争映画を作ったみたいである←意味不明

・・・と、ちと動揺した書き出しになってしまったが、いやあ、こいつはまさに力作だ。近年の韓国映画の、守備範囲の広さは驚異的だが、本作はまさにそのうちの一極点を占めるものだろう。

敵対国(組織)首脳の首を取るために、「使い捨て」部隊が組織される。鍛えに鍛えられ、今や精鋭部隊となった彼らが、いわゆる政治的判断で見捨てられた時、事態は最悪の方向に動き出す・・・という筋は、見始めればおよそ予想がつくし、その結末も(実際にあった事件でもあるし)、予測できるものだ。それでも、「使い捨て」の彼らが、使われもせず捨てられるに至る過程には、胸が痛む。

犯罪者として、死刑囚として、社会的に抹殺された彼らが、一つの使命を与えられ、それに向かって過酷な訓練に耐え抜く過程は、つまりは彼らのアイデンティティーの回復である。このあたりの描き方の巧さが、本作を単なる戦争アクションにしていない所以だろう。

カン・ウソク監督の手際の良さも光るが、この映画で見るべきは、とにかく役者達だろう。ちょっと丹波哲郎を思わせるアン・ソンギや、大杉蓮っぽいソル・ギョング、やたらと芸域が広そうなホ・ジュノ等々、どいつもこいつも、実にいい面構えではないか。

細かい疵が無いわけではないが、それをも押し切る力強さに溢れた名作。観ておいて損はない。

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コーヒー:ベトナム・スタイル

コーヒーの話が続いてしまうが、先般この記事で書いた、ベトナム式ドリッパーを発掘したので、お披露目してしまおう。

vietnam1

要するに、アルミのドリッパーに粉を入れて、カップ一杯分のお湯を入れるだけのことである。いちおう、ドリッパーとカップの間に、もう一枚、アダプターみたいなプレートが入ることで、粉がそのままカップに落ちないようになっている・・・って、そりゃムリ(笑)  カップの底には、しっかり粉が流れ込んでいた。

このドリッパーで淹れて、味が変わるかといえば、さすがに僕の舌では違いは分からない。金属臭がするかと心配したのだが、こちらも特に気にならない。

本当のベトナム・スタイルは、あらかじめカップにコンデンスミルクと砂糖を適当な量入れておいて、その上からコーヒーをドリップするらしい。あんまり真似する気にはならないが。

ま、とりあえず雰囲気は満点である。

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コーヒー(&蕎麦)クエスト4

連休中のとある一日、天気もいいし、昼に蕎麦でも食べようと、「すずめ庵」に出かけてきた。

この店、かなり辺鄙というか、行きづらい場所にあるにもかかわらず、口コミ中心で固定客が多く、週末の昼時は、たいてい満席である。この日は、昼時の混雑を見越して早めに出かけたので、店内はまだ半分ぐらいが埋まったところだった。

さて、入ろうとすると、店のすぐ裏手に続く道に、「自家焙煎珈琲」という看板が立っている。何かと思って、裏へ回ってみると、農家の物置小屋を改装したような場所に、珈琲豆屋が出来ていた。

これはこれは・・・と思い、さっそく店内に声をかけると、店主らしき男性が、にこやかに出迎えてくれた。聞いたところ、昨年12月にこの店をオープンしたとのこと。店内には、口の開いた麻袋がいくつもあり、それぞれに豆の種類を書いた紙が貼られている。豆はどれも生豆で、基本的にはお客が豆を選んでから、その場で焙煎するのだという。

これを見逃す手はないと、さっそく豆を注文。こちらで扱っている豆のリストを見ながら、味の好み等を伝え、相談した結果、「ブラジル・サントスNo.2」を、やや深煎りにしてもらうことに決定。200gで25分ぐらいかかるとのことだったので、待つ間に蕎麦を食べてきてしまうことにした。

相変わらずの旨い蕎麦を堪能してから、再び豆屋へ。頼んでおいた豆は、既にパックされていた。200gで700円と、まずまずリーズナブルである。会計を済ませた後、こちらのお店で、ちょうど今お薦め中という、「エルサルバドル・パカラマ温泉」という名称の珈琲を試飲させてもらった。こちらは、やや浅煎り加減で、苦みが柔らかく、酸味がはっきりと出ている。僕の現在の好みからは、やや外れるが、とても美味しい珈琲ではあった。

購入した「ブラジル・サントスNo.2」だが、家で豆を挽いて淹れたところ、粉のものすごい膨らみようにびっくり。ドリッパーから溢れるかと思った(汗)  味も香りも、ほぼ自分好みだったので、大満足である。

こちらのお店、名を「手焙煎珈琲豆 蔵」というらしい。通販は行っていないようなので、直接店に出向かないとならない。このやり方で商売になるのかどうか、他人事ながら心配ではあるが、その心意気や良し。できる限り応援しようと思ったのであった。柏・流山・野田方面(ローカルですまん)の珈琲好きに、力強くオススメしたい。

(とはいえ、店に断り無く宣伝するのも気が引けるので、興味を持たれた方は、上記「すずめ庵」を頼りに、「手焙煎珈琲豆 蔵」を探し出してほしい)

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vs.ジェフ

レッズ 0-0 ジェフ(5月8日、埼玉スタジアムにて観戦)

GW連戦の最終日で、ついでにGWそのものも最終日だったわけだが、そうとは思えないほど、どんよりとした曇り空で、やたらと寒い日曜日となってしまった。試合のほうも天候なみにどんよりとしたもので、まあ、負けなくて良かったといった程度の、お寒い内容であった。

試合開始からしばらくは、積極的なアタッキングが目立ち、達也の裏への飛び出し等もあり、なかなか良い雰囲気。とはいえ、それほど惜しいチャンスは作り出せず、試合は徐々に膠着状態へ。これはもう、典型的な今季の「勝てないパターン」である。

後半に入ると、膠着状態の打開を図ろうとしたのだろうが、FW陣(特にエメと永井)がドリブル突破を試みるも、ことごとく失敗してはカウンターをくらうという悪循環。前半から後半途中までは守備にウェイトを置いていたジェフ・阿部が、攻撃に参加するようになってからは、次々とピンチに見舞われる。覚えているだけでもポストに2回、都築のファインセーブに3回救われ、後はすべてジェフの決定力不足に助けられた格好だ。

後半、サントスに代えて平川、永井に代えて岡野投入。若干流れを引き戻しかけはしたが、結局スコアレスドローで終了。

今日のレッズ、連戦の疲れがあったのだとは思うが、スタミナ切れがあまりに早すぎた。特にアレックスは、後半に入ってからは、ほとんど守備らしい守備をせず、左サイドを内舘に任せっきり。交代はもっと早くても良かったと思う。

この試合でトップ下に入った永井だが、やはりこのポジションは無理がある。ジェフの守備が良かったこともあるが、とにかくボールを展開できず、長谷部へバックパスするか、自らドリブル突破にトライして潰されるのが精一杯。交代は仕方ないと思うが、本人にとっては不本意だろう。

対するジェフだが、実に見事なアウェイでの戦い方を見せてくれた。レッズFWをしっかりマークし、ボールホルダーには人数をかけて囲み、カウンターは常にサイド攻撃を意識していた。今の順位は充分妥当だし、これで後少し決定力があったなら、上位に居座っていてもおかしくない。さすがオシム。

勝ち点1でもラッキーと言っていい今日の試合だったが、このままでは到底上は狙えない。選手個々の能力は水準以上なのだから、もう少し、戦術なり意識なりが同じレベルで浸透すればいいだけだ。大きなサイドチェンジ、縦のポジションチェンジ、2列目の飛び込み、セットプレーのアイディア・・・ やるべき課題は見えている。

次は前半戦最終節(中断前の)となるマリノス戦。山瀬の出場も噂されるが、そんなことは気にせずに、もう一度「自分たちのサッカー」を作り上げて欲しい。

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今週の豆:ベトナム

連休前のことだが、ベトナム旅行へ行ったという知人から、お土産にリクエストしていた珈琲豆を戴いた。

最近知ったのだが、ベトナムはブラジルに次ぐ、コーヒー豆の輸出国なんだそうだ。とはいえ、作付けされているコーヒーの80%以上が、比較的安価なロブスタ種ということで、特に日本向けに輸出される豆のほとんどは、缶コーヒーなどの、コーヒー飲料に用いられるらしい。

お土産のこの珈琲豆、サイゴン(ホーチミン)郊外の、チョロンという地区にあるビンタン市場近辺で購入したとのこと。一応、お茶と珈琲の専門店らしき店だったという。

ストレートなのかブレンドなのか、見かけだけでは、見当がつかない。焙煎具合は、中深煎りといったところ。ただ、豆毎に焼きムラがある感じ。また、形が悪かったり割れてたりする豆も入っていたのだが、自家焙煎のお店というわけではなかったようだし、そもそもお土産にケチをつけてはいけない。

お味のほうだが、苦みが抑えめで、酸味もそれほど感じず、比較的あっさりした感じ。これといって特徴も無いかわりに、クセも無いので、とても飲みやすい。コーヒーそのものを味わうよりは、食事やお菓子と一緒に、ゴクゴクと飲むのが似合うかも。あるいは、ミルクや砂糖を足して、自分なりの味に仕立てるのにもいい。なるほど、コーヒー飲料に加工しやすいわけだ。

ところで、ベトナムコーヒーといえば、アルミのドリッパーである。我が家にも一つあったはずなので、探し出してそれで淹れてみたい。

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「サイダーハウス・ルール」

サイダーハウス・ルール DTS特別版

録り溜めてあった「サイダーハウス・ルール」を観た。

第二次大戦の時期、アメリカ・メイン州にある孤児院で生まれ育った孤児・ホーマー(トビー・マグワイア)を主人公に、彼の成長の軌跡を描いた作品。副主人公とでもいうか、孤児院長のドクター・ラーチの役柄が素晴らしく、演じたマイケル・ケインは、この作品でアカデミー賞の助演男優賞を受賞している。

ラーチ医師に我が子のように育てられ、医師としての訓練を受け、将来の後継者教育を受けていたホーマーだが、あるきっかけから、それまで彼にとっての世界だった孤児院から、初めて外界へと旅立つ。辿り着いた先で縁を得て、リンゴ園で働く彼は、様々な出会いと経験を経て、やがて彼のやるべき事を知るに至る・・・

こう書くと、すごくストレートな物語になってしまうが、さすがにアーヴィングの原作だけあって、登場人物は(ホーマーも含め)それぞれクセがあるし、起きる事件も、かなり現実的で痛々しい。だが、それら全体を、なんともいえないノスタルジックな「優しさ」というトーンが覆っているのは、監督のハルストレムの手腕だろうか。抑制された語り口が印象的な秀作である。

この映画でもそうだと思うのだが、「やるべき事」と「やりたい事」は、必ずしも同じではない。ある種の人々は、自分以外の誰かが与えようとする役割を、受け入れるべき境遇にある。とはいえ、純真無垢で、いわば純粋培養のホーマーにとっても、それを理解し、受け入れるためには、痛みを伴う回り道が必要だったのだ。「ただ生きる」のではなく、「役に立つように生きる」こと。ルールは外部の人間が作るのではなく、当事者自身が自ら作るべきものなのだ。

全編を、メイン州を始めとしたニューイングランドの美しい風景が彩っている。四季それぞれに美しい地方だが、特に秋から冬にかけては、日本の秋とはまた違った、豊かな彩りの紅葉が美しい。ニューイングランド(特に、メイン、ニューハンプシャー、ヴァーモント、マサチューセッツの各州)を訪れるのであれば、秋がいい。

「孤児院もの」と言えば、ディケンズが思い浮かぶが、アーヴィングの原作(僕は未読)も、恐らくはそれを意識したものだろう。映画の中でも、「デイヴィド・コパフィールド」等の著作を朗読するシーンが出てくる。アーヴィングをより良く理解しようと思えば、ディケンズも読んでおくべきなのだろうか。でもなあ、ディケンズの小説は、どれもこれもやたらと長いからなあ←根性無し

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J1第10節

レッズ戦は、中継もなく、ネットとスポーツニュースの情報のみ。以下、今節各試合の雑感である。

レッズ 1-0 ヴィッセル
快勝の後の凡戦が心配された試合だったが、達也が決めた1点を守りきり、今季初の連勝。各blogの記事によると、内容はあまり良くなかったようだが、それでも勝ち点3を拾えてこそ、上位を狙えるというものだ。

FC東京 0-2 アントラーズ
前節初黒星のアントラーズ、調子を落としたまま連敗してくれるかと期待したのだが、きちんと立て直してきた。まあ、相手が5連敗中のFC東京というのも、巡り合わせの良さだろう。上位に居座るチームには、ツキも味方するということか。

セレッソ 0-0 ヴェルディ
前節、アントラーズ相手に素晴らしいサッカーを見せてくれたセレッソだが、今日はヴェルディ相手にスコアレスドロー。負けなかったということだけでも収穫か。

グランパス 0-0 トリニータ
この試合は、後半だけBSで見たが、両チームとも連戦の疲れか、動きが重いように見えた。内容的には、やはりグランパスが上回っていたようだが、最後までゴールは奪えず。話題のグランパス本田だが、評判通りの良いプレーヤー。マルケスやクライトンもいいし、今日はドローだったが、今後そう簡単には崩れそうにない。

第10節が終わったわけだが、順位表を見ると、各チーム、段々とそれなりのポジションに落ち着きつつある。現時点でのサプライズと言えば、3位のサンフレッチェと、4位のアルディージャだろうか。逆に、FC東京の16位も、かなり意外である。もっとも、勝ち点を見てみると、2位グランパスの18から、17位レイソルの9まで、ほとんど団子状態だから、まだまだ分からないけれど。

本日時点のレッズの勝ち点は13で、首位アントラーズ(同25)との差は12。まあ、まだ24試合残しているし、これからは首位チームに対するプレッシャーがきつくなるはずだから、どうなるかはまったく分からない。大事なのは、とにかく連敗しないことだろう。

レッズの次戦は、ジェフ。今日も、敗色濃厚な試合を、なんとかドローに持ち込んでいる。主力を強奪されながらも、ここまで本当に良く戦っている。油断できない相手だが、GW連戦を、白星&三連勝で締めくくって欲しいところだ。

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ショスタコーヴィチを聴く:交響曲第5番

ショスタコーヴィチの交響曲中、言うまでもなく最もポピュラーな本作であるが、とりあえず今回聴き比べたのは、三種類ほど。以下、簡単な感想を:

・ハイティンク指揮アムステルダム・コンセルトヘボウ
彼の全集からの一枚。分売だと、こちらがそうかな?  「純音楽的」とか「純器楽的」とか評されることの多い演奏らしい。確かに、謹厳実直とでも言うか、大げさな身振りで悲壮感を振りまいたりとか、そういう雰囲気ではない。ひたすらスコアを音楽化したら、こんな感じになった・・・という印象を受ける演奏である。スコア読んでないけど(汗)  とはいえ、つまらないわけでは決して無く、「そうか、5番って、こういう音楽なんだ」という説得力に溢れている。一種のスタンダードと言っていいのだろう。


・バーンスタイン指揮ニューヨークフィル
有名な、1979年日本公演のライブ。(僕が買った時は、CDに5番一曲だけだったが、現役盤ではチェロ協奏曲(ヨーヨー・マ)もカプリングされている)  この曲を最初に聴いたのがこの演奏でだったので、ハイティンクを聴くまでは、ずーっとこれがスタンダードだと思っていた。いやはや、凄い演奏だったのだなー。終楽章のテンポなんて、ある意味ルール違反(笑)  曲の解釈とか、そういう次元では無いところでの、圧倒的な曲造りが強烈だ。

余談だが、この曲は一度だけ、実演に接している。6~7年前、佐渡裕/日フィル(新日?)で聴いたのだが、なかなかの熱演であった。もっとも、今思い返してみると、ひたすら「面白い音楽」として盛り上げるアプローチは、つまりは師匠のバーンスタインの焼き直しであったか。それがいけないというわけではないけれど。


・ムラヴィンスキー指揮レニングラードフィル
サイト「Shostakovich」によると、ムラヴィンスキーはこの曲だけで11種の録音を残しているようだが、今回入手したのは、こちらの一枚。もっとも、聴きたかったのは、カプリングされている「森の歌」だったのだが(笑)  おかしな表現だが、上記ハイティンクとバーンスタインの、中間からややバーンスタイン寄りの演奏といった印象。適度な緊張感と共に、やや鷹揚な感じもあって、いかにもこの曲のエキスパートといった雰囲気である。1954年のモノラル録音だが、収録年にしては、ちょっと音が悪いかも。

ところで、このコンビでは、ポピュラーなチャイコフスキーの交響曲(4~6番)を所有しているが、トランペットの音が同じようにベタベタなのには笑った。もちろん、テクニック的には巧いんだけど、なんというか、方言みたいなものなんだろうか。

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サイト「Shostakovich」にある通り、この曲の録音は、100枚を超えるらしい。おまけに、今でも同曲の録音は続々出てきている。この曲だけに限った話ではないが、「聴き比べ」だなんて、軽々と口にできる言葉ではないな。

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「ベルンの奇蹟」

ベルンの奇蹟」を観た。(5月2日、日比谷シャンテシネ)

ドイツW杯を来年に控え、それなりに話題になるかと思われた本作だが、それほどの大ヒットになっている様子もない。とはいえ、連休中で混んでると困ると思いつつ、少し早めに劇場に着いたのだが、案の定というか、ガラガラであった。うーん・・・

この映画は、1954年のスイスW杯での、劇的なドイツ(この頃は西ドイツ?)の優勝と、それに絡めて、恐らくは当時いくつもあったであろう、あるドイツ人家族の苦悩と再生を描いている。

まあ、物語自体は、ほぼ予定調和だし、これといって目新しい演出も無い。その予定調和に向かって、実直に映画を作り上げていく様子は、まるでドイツ・サッカーのようで、面白みもファンタジーも無い。だが、そこにある「真面目さ」が、結果として、静かな、しかし確実な余韻を与えてくれるのも確かだ。

肝心のサッカーシーンは、現役選手を使ったと思われるが、全体的に良く録られてはいたが、局面のプレー映像を見せられても、大して面白くは無い。(とはいえ、ゴールシーンはやはりそれなりに燃えるけれど) それより気になったのはバックの大観衆の映像で、たぶんCGを使ってるんだと思うが、なんだかおかしな映像だった。

傑作と呼ぶのはさすがに躊躇してしまうが、制作スタッフがサッカー好きだということは、いろんなシーンで見て取れる。主人公の少年が、贔屓チームが負けただけのことで不機嫌になったり、少年の父親が、昔を思い出してリフティングをしてみたり。

来る2006年ドイツW杯のための、戦意高揚映画(笑)とでも言えようか。ドイツのサッカーファンのための、小さな佳品である。

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(2006年7月1日追記)
54年大会での、アドルフ(アディ)・ダスラーの手になるポイントねじ込み式スパイクについて、CLASSICAの記事で触れられていた。この映画の中でも、アディ・ダスラーがヘルベルガー監督に得意げにお手製のそのスパイクを見せるシーンがある。ってことで(え?)、古い記事だけどトラックバック送っちゃおっと。

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ショスタコーヴィチを聴く:交響曲1~4番

一応、「ショスタコーヴィチ月間」は続いているので、自分用のメモとして。(演奏は全て、ハイティンクの全集から)

・第1番
リンク貼った記事にも書いたが、実に面白い。諧謔と深刻さが交錯し、緩余楽章での悽愴な美しさ、そして時折見せる躁状態、等々、後の彼の交響曲全ては、結局はこの第1交響曲の発展だったと思わせられる。まさに才気煥発という表現が相応しい、輝きに満ちた作品。

・第2番
前半の、弦楽器によるフガート(13声!)の、巨大な交錯は圧巻。後半の合唱は、比較的単純な英雄賛歌(「レーニン、レーニン!」)であるが、その堂々たる佇まいは、やはり非凡である。

・第3番
第2番と同じく、単楽章・合唱付きの本作だが、第2番の焼き直しというか、前作の発展のさせ方が、やや中途半端に終わってしまった感じ。

・第4番
1936年に完成されていながら、初演されたのが実に26年後という、いわゆる問題作。しかしこれは、凄い作品だ。神経質な冒頭から始まり、確固たるリズムを繰り返しつつ盛り上がる音楽、一転して甘く静かな雰囲気から、さらに再び強奏のクライマックスへと、第一楽章だけでもお腹一杯(笑) 全体として、いささか分裂症気味な印象があるうえ、終楽章が静寂のうちに終わることなどから、「マーラー的」と評されるらしいが、それはそれとして、充分聴き応えのある音楽だ。近年、実演や録音の機会が増えているというのも、頷けるところである。

ポピュラーな5番は、三種ほど聴き比べることとなったので、別稿にて。

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アントラーズ vs. セレッソ

アントラーズ 0-1 セレッソ

情けないことに埼スタへ行けず、おまけにレッズ戦はBSでも地上波でも中継してくれなかったので、不本意ながら(笑)、アントラーズ対セレッソの試合をテレビ観戦。

立ち上がりから積極的に攻めるアントラーズに対し、守備が後手後手に回るセレッソという構図で、さすがに連勝中のチームは勢いが違う、先制点も時間の問題と思えた。しかし、そのアントラーズの時間帯を耐えたセレッソが、切れ味鋭いカウンターから、鮮やかな先制ゴール。

そこからはガラリと内容が変わり、手数をかけつつも、いまいちスピードと怖さの無い攻撃を繰り返すアントラーズに対し、ゼ・カルロスを経由して、シンプルだが確実にゴールに迫る攻撃を見せるセレッソという状況になってしまった。

セレッソリードで迎えた後半は、前半の流れをそのまま引き継いだ形に、さらにセレッソの、集中しつつもリスクを恐れない厳しい守備が光り、内容的にはセレッソ優位のまま、ゲームセット。見事にアントラーズに初黒星を付けることとなった。

笑ってしまったのは、先制された後のアントラーズの攻撃で、相手PA付近で競り合いになると、とにかく倒れる(笑) たいていは、フェイントで抜き去るフリをしつつ、相手DFに体をぶつけ、大げさに転倒するというパターン。どの選手も同じように倒れるあたり、これはもう、アントラーズの芸風としか言いようが無い。

一方のセレッソは、ボールを持った相手に大して、見ていて心配なくらい、足元を狙ってボールを奪おうとしていた。当然のことながら、ファウルの判定になることも多かったのだが、うまくボール奪取できた時には、そこから素早いカウンターが始まるので、まさにハイリスク・ハイリターン。攻撃でも、シンプルながらスピードと正確さのあるプレーが目立ち、チームとしての練度が高いのが見て取れる。侮れん。

今季初黒星とはいえ、依然として独走に近い首位のアントラーズ。しかし、試合終了後の選手の表情は、憔悴しきっていた。歯車が狂いかけたのは間違いないが、次節以降、きっちりと修正してくるのか、はたまた狂いの幅が大きくなっていくのか。希望的観測ながら(笑)、ここからしばらくは、苦労してくれそうな予感である。

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観戦できなかったレッズ戦だが、苦手・グランパス相手に、3-0の快勝。得点者も、達也、エメ×2と、取るべき人が取っている。ようやく面白くなってきた。

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