« アントラーズ vs. セレッソ | トップページ | 「ベルンの奇蹟」 »

ショスタコーヴィチを聴く:交響曲1~4番

一応、「ショスタコーヴィチ月間」は続いているので、自分用のメモとして。(演奏は全て、ハイティンクの全集から)

・第1番
リンク貼った記事にも書いたが、実に面白い。諧謔と深刻さが交錯し、緩余楽章での悽愴な美しさ、そして時折見せる躁状態、等々、後の彼の交響曲全ては、結局はこの第1交響曲の発展だったと思わせられる。まさに才気煥発という表現が相応しい、輝きに満ちた作品。

・第2番
前半の、弦楽器によるフガート(13声!)の、巨大な交錯は圧巻。後半の合唱は、比較的単純な英雄賛歌(「レーニン、レーニン!」)であるが、その堂々たる佇まいは、やはり非凡である。

・第3番
第2番と同じく、単楽章・合唱付きの本作だが、第2番の焼き直しというか、前作の発展のさせ方が、やや中途半端に終わってしまった感じ。

・第4番
1936年に完成されていながら、初演されたのが実に26年後という、いわゆる問題作。しかしこれは、凄い作品だ。神経質な冒頭から始まり、確固たるリズムを繰り返しつつ盛り上がる音楽、一転して甘く静かな雰囲気から、さらに再び強奏のクライマックスへと、第一楽章だけでもお腹一杯(笑) 全体として、いささか分裂症気味な印象があるうえ、終楽章が静寂のうちに終わることなどから、「マーラー的」と評されるらしいが、それはそれとして、充分聴き応えのある音楽だ。近年、実演や録音の機会が増えているというのも、頷けるところである。

ポピュラーな5番は、三種ほど聴き比べることとなったので、別稿にて。

|

« アントラーズ vs. セレッソ | トップページ | 「ベルンの奇蹟」 »

「音楽」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/15752/3942657

この記事へのトラックバック一覧です: ショスタコーヴィチを聴く:交響曲1~4番:

» ハイティンク祭-ショスタコービッチ交響曲第八番- [六国峠@ドクター円海山の音楽診療室-「ヴェレス」がなくて...]
さてブログを始めてまもなく一年になり申す次第、ことに思うのはTBでのコラボレイトの楽しききとは掲示板のRESとも次元が異なることにて候。 最近ではてつわんこ氏とのショーソン周辺の件、ゆりかもめ氏とのハイティンクなどが顕著な例であり、今後ブログがどのような曲面をもたらすのかはいろいろ興味がつきなき事也。  さてそんな全前回のハイティンクのウォルトンのコメントにいただいたショスタコービッチについてのゆりかもめ氏の言及せし件では当方が当該せる音盤になるのが、当八番にとござ候。  コンセルトヘ... [続きを読む]

受信: 2005.05.02 04:07

« アントラーズ vs. セレッソ | トップページ | 「ベルンの奇蹟」 »