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「アビエーター」

アビエーター」を観た。(4月1日、MOVIXさいたま)

スコセッシとディカプリオのコンビは、かなりいい仕事をしてるらしいと、どこかで聞きかじったので、この映画をチョイス。

第二次大戦を挟んでの期間、相続した莫大な遺産をつぎ込んで、映画製作から航空機開発、挙げ句は航空会社の経営へと手を伸ばした、一代の反逆児、ハワード・ヒューズの物語。

ディカプリオは、「タイタニック」でしか知らなかった時は、特にどうとも思わなかったのだが、「ギルバート・グレイプ」を観てからは、評価急上昇。本作でも、エキセントリックなヒューズの性格を、過剰なまでの役作りで演じている。(眉間の皺の深さ!)

ヒューズにとっては、挑戦することそのものが生き甲斐だった。世界最速の飛行機、高速のスパイ機、超大型の飛行艇、そしてジェット機へ・・・  だがそれらでの成功(失敗もあるが)は、麻薬の快楽にも似て、すぐにより大きな目標へとヒューズを駆り立てる。劇中、彼自身が呟くように、「未来への道」(Road to the future)に終わりはないのだ。

そしてこの映画は、ヒューズ自身の物語であると同時に、彼の時代の、アメリカの物語でもある。全編に流れるラジオニュース(つまりマスコミ)は、ある時はヒューズを英雄と讃え、ある時は詐欺師呼ばわりする。エアラインビジネスに参入してきた時には、ライバル(今は亡きパンナム)と政治家が手を組んで、ヒューズを潰しにかかる。「アメリカン・ドリーム」は、一方で「アメリカン・ナイトメア」と同義なのだ。

ディカプリオの過剰気味の演技と共に、スコセッシの演出も、やや過剰気味。特にヒューズが長期間試写室に籠もるシーンは、少々やり過ぎに思えた。とはいえ、約3時間の長尺を、少しもだれずに見せる手腕はお見事。

ほとんどカメオ出演の、ジュード・ロウとウィレム・デフォーはともかく、ブリュースター上院議員役のアラン・アルダがいい味を出していた。テレビシリーズの「M★A★S★H」での彼も、今やすっかり老人役である。

ところで、今日は映画の日だったし、ディカプリオの新作でもあるから、混雑を心配していたのだが、杞憂どころではなかった。つーか、ガラガラ(笑)  場所柄のせいもあるとは思うが、封切り後一週間でこの動員数はヤバイ。「レオ様ブーム」は、すでに数光年も過去のものとなってしまったらしい。早めに観て正解かも。

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