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ブンデスリーガ憧憬

「鴨汁うどん」が看板の店があって、時々そこへ食べに行く。

地元では知られているし、なんせ席がカウンターで8席、テーブルが一つだけという小さな店なので、昼時は大賑わいである。

かつてこの店の名物だった、麺茹で係の偏屈な親父さんは、数年前に引退してしまった。その後、若い職人が後を継いだのだが、今日行ってみたら、別の新しい職人に代わっていた。やはり若いその職人は、しっかりした体躯の坊主頭で、どことなくハンブルガーの高原に似ている。

今日の昼時も、店内はやはり満員。ほんの数分待つと、ばらばらとまとめて四席ほど空いたので、僕も含めて、待っていた客が交代で席につき、口々に注文を告げる。

客A「えーと、鴨汁うどん」
客B「こっちも鴨汁ね。あ、大盛りにして」
(客Aと客Bは連れである)
僕「鴨汁うどん、餅入りで」
客C「俺も鴨汁。大盛りにしようかな」

中田英寿のごとく店を切り回すおかみさんが、それぞれに注文を復唱し、職人が「あいよ!」と元気良く答え、麺を茹で始める。ヒデのスルーパスに反応する高原のようである。

さらに数分後、茹で上がった麺を水洗いし、ざるに取り分ける高原。作業を終えると、彼は元気良くざるをカウンター越しに配り始めた。「はい、こちらお二人さん、鴨汁の普通と大盛りね。えーと、あとひとり、大盛りはどちらでしたっけ? ・・・あ、こちらね、はい、お待たせしました。 ・・・あれ? あー、すいません、うっかりしてました!!」 ふっ、高原、相変わらず決定力がないな。

そしてそこから、僕の麺が茹で上がるまでの数分間、既に出されていた漬け汁が冷めていくのを、ぼんやりと見守っていたのだった(泣)

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