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「ホテル・ニューハンプシャー」

ホテル・ニューハンプシャー

録り溜めてあった「ホテル・ニューハンプシャー」を観た。

アーヴィングの原作は読んでいないのだが、少なくとも映画は、彼の代表作の「ガープの世界」と同じような世界観で描かれているようだった。(ついでだけど、「ガープの世界」は小説も映画も素晴らしい。で、アーヴィングの小説は、他の作品も買ったのだが、何故か未だに、本棚の奥深く眠ったままでいる)

恐ろしくピュアなハートを持つ両親に、それぞれに問題を抱えた五人の子ども達と、一緒に暮らす祖父と犬。父親の「ホテルをやろう」との思いから始まった物語は、ニューハンプシャーからウィーンへ、そしてニューヨークからまた田舎のホテルへと舞台を移しながら、めまいがするほどの不幸と幸福の連鎖を描き出す。

積み重ねられる個々のエピソードは、ほとんどが下品だったり悲惨だったりするのだが、時折描かれる、何でもない静かなシーンが、ささやかな浄化作用を映画にもたらし、結果として、全編が穏やかなオーラに包まれたかのような仕上がりになっている。

登場人物は、ほぼ全員が何かしら病的な気質(あるいは本当の病気)の持ち主なわけだが、これはつまり、今の時代に心を病んでいる現代人の典型だろう。問題は解決されず、不幸ばかりが起こり、運命を呪いたくなる・・・

そこで父親は言うのだ、「開いた窓は見過ごせ」と。

人生は、そう悪くないものなんだよと、この映画は言っているようだ。

全編を通じて、ジョディ・フォスターの天才振りが炸裂している。1984年の作品だが、この時の彼女って、いくつだったんだろう? それから、ウィーンで出てくるナスターシャ・キンスキーにもびっくり。でも、とってもキュート(笑)

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実は管理人、ジョディ・フォスターのフアンです。 40本近い作品のうち、「ナポレオンとサマンサ」、「白い家の少女」、「タクシードライバー」、「避暑地のラブストーリー」、「フリーキー・フライデー」、「フォクシー・レディー」、「CARNY」、「O'HARA'S WIFE」、「ママはゴースト」、「他人の血」、「ホテル・ニューハンプシャー」、「シェスタ」、「君がいた夏」、「告発の行方」、「ファイブ・コー... [続きを読む]

受信: 2005.04.18 18:18

» ★「ホテル・ニューハンプシャー」、悲しみよ、コンニチハ★ [★☆カゴメのシネマ洞☆★]
「ホテル・ニューハンプシャー」 (1984) 米 THE HOTEL NEW HAMPSHIRE 監督:トニー・リチャードソン製作:ニール・ハートレイ原作:ジョン・アーヴィング脚本:トニー・リチャードソン撮影:デヴィッド・ワトキン音楽:レイモンド・レポート出演:ジョディ・フォスタ....... [続きを読む]

受信: 2005.09.20 15:46

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