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「シービスケット」

seabiscuitシービスケット」をレンタルDVDで観た。

初めて競馬場へ行ったのは、学生時代だった。スタンドではなく、コースの間際でレースを見た。地響きをたてて疾走する馬の集団、きらめくように美しい馬体、そして最後の直線での大歓声・・・忘れられない体験だ。

肝心の映画だが、大恐慌に打ちのめされたアメリカで、様々な理由で、物理的にも精神的にも多くを失った人々が、一頭の馬を通じて出会い、そしてその馬「シービスケット」と共に再生していく物語。

主要な登場人物三名(馬主、騎手、調教師)のキャラクター設定と、キャスティングが絶妙だ。馬主役のジェフ・ブリッジズは、「タッカー」の主人公とも相通ずる、アグレッシブなアーリーアメリカンタイプの成功者姿が、実にはまっている。

騎手役のトビー・マグワイアは、騎手としてはちょっと大柄(映画の中でも、「騎手はデカイけどな」という台詞が出てくる)だが、撮影の巧さか、それほど違和感はない。一見、穏やかで知的な優男だが、内部に鬱屈したものを抱えた頑固者というキャラクターを、うまく演じている。

物語自体は、ほとんど予定調和で進むのだが、美しくも迫力あるレースシーンには、思わず引き込まれてしまう。中盤のクライマックスシーンでは、競馬場の観衆と一緒になって、手に汗を握って、シービスケットに声援を送っていた。

正攻法で描かれた、きちんと一本筋の通った、爽やかな物語だと思う。できるなら、映画館の大スクリーンで、迫力満点のレースシーンを堪能したかった。

人々が、それぞれの思いを一頭の馬に託す・・・というストーリーでは、邦画に「優駿」という先例があるのだが、撮影技術の差はともかくとしても、映画としての仕上がりは、雲泥の差である。この頃の邦画は、僕にとっては、悲しいほどにつまらなかった。

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