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「採用の超プロが教える 伸ばす社長・つぶす社長」

採用の超プロが教える伸ばす社長つぶす社長
安田佳生著

いつも思うのだが、こういう「わかりやすい」タイプのビジネス書って、ホントに題名が素敵すぎる。本屋で目立ち、新聞の広告で目立ち、雑誌等のベストセラーリストで目立たなくてはならないのだから、当然と言えば当然だが、それにしても、こうやって改めて書名を叩いてみると、気恥ずかしいことこの上ない(笑)

いらん前置きが長くなったが、この派手な題名にもかかわらず、内容は至極真っ当である。

「古い体質・考え方の社長は、いくら真面目で仕事ができたとしても、いつかは会社を潰してしまう社長である」という著者の主張が、自らが会った社長達の実例を交えながら、手を変え品を変え披瀝されていく。

その一方で、著者の考える「会社を伸ばす、理想の社長像」が描かれつつ、新卒採用がいかに重要か、どれほどのお金をかけてでも割に合うのかが、繰り返し説明される。

うーん、実に見事だ。世の中の中小企業は、ほぼ慢性的に「できる」人材の不足に悩まされている故に、著者の説は、かなりの説得力を伴って読まれるだろう。著者も述べている通り、基本的に中小企業の経営者というのは、真面目な人間が多いわけで、彼らが今まで二の足を踏んでいた新卒採用に積極的に取り組むようになれば、著者の会社にとっても当然追い風になる。ドラッカーの言うとおり、「経営者の仕事は、市場(顧客)の創造」である、というわけだ。

なんて、ちょっとクサした書き方をしたが、これはまあ、僕自身がかなり感心しながら本書を読んだことに対する、「照れ」みたいなもんである。大事なのは、鵜呑みにせずに、きちんと咀嚼することなのは、どの本(あるいは情報)でも同じことだろう。

ところで、最近本屋で、日本電産の永守重信に関する本を立ち読みしたのだが、そこには「人間の能力差なんて大したことはない。鍛えればその差はすぐに逆転する」みたいなことが書いてあった。「人間の素質(頭の良さ)の差は、努力では埋めきれない」とする本書の著者・安田佳生とは、まさに対極の意見である。

こうして迷える我々読者は、あちらの意見にうなづき、こちらの意見に納得させられたりしてしまうわけだが、こういうのはどちらが正しいということではなく、どちら側のスタンスに自分が立つべきか、ということなんだろう。

参考書は、しょせん参考書である。参考として読むのが正解。だよな?

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