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2005年1月

コーヒークエスト3

豆屋さん探しがすっかり楽しくなってしまった今日この頃だが、この週末、自分の実家がある浦和で店を見つけたので、出かけてみた。

今回見つけたのは、「珈琲工房TONEGAWA」というお店である。浦和駅東口の、閑静な住宅街の真ん中に、こぢんまりと佇んでいるその店に入ってみると、焙煎真っ最中らしく、噎せるようなコーヒーの匂いが充満していた。

清潔な店内には、ケーキ屋のようなガラスのショーケースがあって、その中に10種程度の豆が飾られている。豆毎に簡単な説明のカードがあり、「おいしい珈琲の淹れ方」といったチラシ類が置かれ、ミルやドリッパーも売られている。なんというか、コーヒーの匂いだけでなく、「こだわりオーラ」にも満ちあふれた店内である。

どれにしようか迷ったのだが、なんとなく気分で「グアテマラ・プエルタベルデ」をチョイス。今回は豆で200g、粉で100gの計300gを買ってみた。お値段は200gで945円なので、300gで、えーと1,417円である。(販売の基本単位は200g。100gでも売ってくれるが、店員に言わせると、100gじゃすぐに飲みきってしまって、豆の味がちゃんと分からないので、あまり勧めないとのこと。そんなもんかね)

さて、肝心のコーヒーだが、いわゆるポピュラーなシティ・ローストとやらではあるが、香りのほうは、焦げ臭いとまではいわないが、かなり香ばしさが強い。その割に、味のほうは思いのほかあっさりしていて、やや物足りない感じであった。これは焙煎のせいというより、僕の淹れ方が巧くなかったらしく、もう少し粉を多めに使って、濃い目に淹れたほうがベターのようだ。

対応してくれた店員の、店で扱っている豆に関する説明は、自信と誇りに満ちたものだった。お店のホームページにも力が入っているし、bbsなんかも運営されている。固定ファンも多いようで、まあ、なかなか面白い店を見つけられた気分でいる。

しかし、この種の「こだわりオーラ」の強い店だと、お店もある程度お客を選ぶ傾向もあるだろうから、これから長く付き合えるかどうかは、なんともいえない。お店に嫌われないようにしつつ(笑)、適度な距離を保って、しばらく通ってみたい店ではある。

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タカラ社長交代

こんな記事を見かけた。
@nifty:NEWS@nifty:タカラ社長に奥出信行氏、創業家以外で初(読売新聞)
社長交代は4月1日だそうなので、現時点での社長は、創業家の佐藤慶太氏(47)である。

以前、「社長という人生」(杉山隆男、新潮社)という本を読んだのだが、そこで取り上げられた6人の社長のうちの一人が、この佐藤慶太だった。

おもちゃの名門・タカラの、創業家の次男として生まれた彼は、社長を務めていた実兄との確執(と言われている)から、いったんはタカラを退社・独立する。その後、業績不振に陥ったタカラから請われる形で、今度はタカラの社長として復帰。直後、「ベイブレード」や「イーカラ」、「バウリンガル」といったヒットを連発し、タカラの救世主となる・・・といった、一種のサクセスストーリーが、本人のインタビューを中心に紹介されているのが、上記「社長という人生」の彼の箇所である。

タカラの救世主だったはずの彼が、いつしか業績を悪化させてしまい、資本参加を受けたコナミの圧力等もあって、自ら身を引く。本を読んだ印象では、佐藤慶太という人は、きっとこのままタカラを復活させていくのだろうと思ったのだが、さにあらず。経営というか、世の中には「絶対」はあり得ないのだなぁ。

「社長という人生」の佐藤慶太の稿は、聞き手とのこんなやりとりで結ばれている。

聞き手「じゃあ、お子さんの部屋にはおもちゃがいっぱい」
佐藤「ありますね、特にバンダイさんのものが」

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カザフスタン戦雑感

日本 4-0 カザフスタン(テレビ朝日にて観戦)

カザフスタンといえば、ワールドカップ・フランス大会の最終予選で同組だった。旧ソ連邦であったわけだが、中央アジアの国なので、アジア枠での本大会出場を目指していたはずだったのだが、何時の間にやら、欧州連盟に鞍替えして、ヨーロッパで予選を戦っているという。うーん、そういうのがアリなら、日本も欧州か南米に入れてもらったほうがいいんじゃないか?←意味ねー

とまあ、なんか強そうな前フリのあったカザフスタンだが、明らかに選手のコンディションが悪く、個々のプレーにミスが多いうえに、守備・攻撃共に、連係がまるで取れていない。

対する日本代表は、リーグ開始前で選手にも余裕があり、欧州組が不在なぶん、合宿での練習がそのまま試合振りに現れた感じであった。

後半開始からちょっとだけ、カザフスタンがややアグレッシブに向かってきて、相手の時間帯になってしまったが、それを除けば、攻守共に破綻はなく、ほぼパーフェクトな試合内容だったと思う。後半が1点だけというのはちょっと寂しいが、常に攻勢にあったし、惜しい場面もいくつかあったから、これはこれで良しとしたい。

ここまでのジーコのやり方を見ていて思うのだが、これは代表チームというよりも、クラブチームの監督のようだ。レギュラーメンバーを固定し、ひたすら実戦を積み上げて、チームを成長させるというのは、リーグ戦を戦うクラブチームの姿そのものではないか。

ジーコのこのやり方だと、試合直前に欧州組を呼ぶというのは、本当はマイナス要因なのではないかという気がする。ホームでの北朝鮮戦はともかく、アウェイの中東戦がヤマになると見た。

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山瀬移籍に思う

ここしばらく、多くのレッズ系blogの話題の中心となった、山瀬の移籍問題。先日ついに結論が出て、あろうことか目下の最大のライバルであろうマリノスへ移籍してしまった。

今までも、何人もの選手が、サポーターからすれば不本意な形で、移籍(又は退団)をしてきたわけだが、今回の山瀬ほど、多くのサポーターに残留を望まれ、その裏返しとして、移籍が恨まれたケースはかつてなかった気がする。それはきっと、誰もが山瀬が放つ「輝き」の目撃者であったからだろう。

僕が鮮明に覚えているのは、どの試合だったかは忘れてしまったが、確かエメがDFの裏に抜け出したものの、自分ではシュートを撃てなくて、中央に折り返したボールを山瀬がゴールしたシーンだ。あの時、山瀬はハーフライン付近から、まったく迷いを見せずに、猛然とゴール前まで走って行った。エメに最も近い場所にいた永井ではなく、エメの相棒の達也でもなく、間違いなくその場面でゴールを決めるのは自分であると知っているかのように、山瀬は長い距離を走り抜き、ゴールを決めた。

あの時の山瀬のダッシュは、本当に素晴らしかった。まるで彼の前にビロードの絨毯が敷かれたかのように、誰にも邪魔されずに、フィールドの真ん中を猛然と走って行った姿は、まさしく「キング」の輝きを放っていた。

多くのサポーターが残念がり、悔しがっているのは、「トップ下の人材」が抜けたからではなくて、そんな「輝き」を放っていた「山瀬」という選手が、レッズを去るという選択をしたことによるのだと思う。

昨年10月の「レッズ・シンポジウム」で、犬飼社長は「来年の補強は、山瀬と坪井で充分だと思いますよ」と言って、会場を笑わせた。そう、この二人が戻ってくれば、レッズの強さは盤石になる、みんなそう思っていたのだ。

書いているうちに、なんとなく分かってきた。結局、自分も含めて、サポーターはみんな、自分達が山瀬を引き留められるだけの魅力を持ち得なかったことが悔しいのだ。

だが、敵となった選手のことは、もういい。今シーズン、レッズの全ての選手が、それぞれ独自の「輝き」を放ってくれるように、応援していこう。

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ポータブル・ヘッドホン

通勤のお供に、ポータブルMDプレーヤーを持ち歩いているのだが、しばらく前にヘッドホンを変えてみた。

今まではインナーイヤータイプを使っていたのだが、長時間入れてるとなんだか痛くなってくるので、小さめサイズのに変えてみたら、今度はすぐに抜けそうになって困っていた。で、今回初めて耳掛けタイプにしてみた。

買ったのは、オーディオテクニカのATH-EQ88というモデルである。去年の11月リリースの新製品なのだが、たまたまプレスリリースを目にしたこともあって、これにしてみた。

耳掛け式は初めてだったので、慣れるのにちょっと手間取ったが、うまくフィットすると、素晴らしく装着感がいいし、とにかく疲れない。音のほうは、そもそも屋外で聴くのでそれほど気にしていないが、それでも以前使っていたものよりも、かなり広い音域で、良く鳴っているように感じる。これで実売2,000円なら、上出来であろう。

耳掛け式という構造上、パッドが「当たっているだけ」なので、耳の中でガンガン音が鳴るというわけにはいかないが、これはまあ仕方ない。恐らく音漏れもしていると思われるので、電車の中では聴かないようにしている。(歩いている時中心)

ところで、今回耳掛け式にしたのには、冬の間の防寒の一助になるかも、と思ったからでもあるのだが、良く考えると、防寒のためには耳全体を覆わないと意味が無いので、それなら密閉型にするのが正解であった。でも、そこまでの勇気はちょっとないかも(汗)

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一周年

ふと気づいて過去の記事を振り返ってみたら、あらあら、いつの間にやら当blogを開設してから、一年が経っていた。

自慢じゃないが、過去にいくつかの日記サイトを試してみても、まるで長続きしなかったのだが、こうしてblogが一年続いたなんて、自分的には新記録更新中である。

駄文の積み重ねではあるものの、読んで下さる方のみならず、コメントやトラックバックを下さる方々がいるというのが、長続きのバックボーンだろう。ありがたいことである。

率直なところ、文章も内容も、今後それほどレベルアップすることはなさそうだが、時折「まだ続いてるかな?」程度にご訪問戴けるなら、望外の幸せである。平伏。

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「採用の超プロが教える 伸ばす社長・つぶす社長」

採用の超プロが教える伸ばす社長つぶす社長
安田佳生著

いつも思うのだが、こういう「わかりやすい」タイプのビジネス書って、ホントに題名が素敵すぎる。本屋で目立ち、新聞の広告で目立ち、雑誌等のベストセラーリストで目立たなくてはならないのだから、当然と言えば当然だが、それにしても、こうやって改めて書名を叩いてみると、気恥ずかしいことこの上ない(笑)

いらん前置きが長くなったが、この派手な題名にもかかわらず、内容は至極真っ当である。

「古い体質・考え方の社長は、いくら真面目で仕事ができたとしても、いつかは会社を潰してしまう社長である」という著者の主張が、自らが会った社長達の実例を交えながら、手を変え品を変え披瀝されていく。

その一方で、著者の考える「会社を伸ばす、理想の社長像」が描かれつつ、新卒採用がいかに重要か、どれほどのお金をかけてでも割に合うのかが、繰り返し説明される。

うーん、実に見事だ。世の中の中小企業は、ほぼ慢性的に「できる」人材の不足に悩まされている故に、著者の説は、かなりの説得力を伴って読まれるだろう。著者も述べている通り、基本的に中小企業の経営者というのは、真面目な人間が多いわけで、彼らが今まで二の足を踏んでいた新卒採用に積極的に取り組むようになれば、著者の会社にとっても当然追い風になる。ドラッカーの言うとおり、「経営者の仕事は、市場(顧客)の創造」である、というわけだ。

なんて、ちょっとクサした書き方をしたが、これはまあ、僕自身がかなり感心しながら本書を読んだことに対する、「照れ」みたいなもんである。大事なのは、鵜呑みにせずに、きちんと咀嚼することなのは、どの本(あるいは情報)でも同じことだろう。

ところで、最近本屋で、日本電産の永守重信に関する本を立ち読みしたのだが、そこには「人間の能力差なんて大したことはない。鍛えればその差はすぐに逆転する」みたいなことが書いてあった。「人間の素質(頭の良さ)の差は、努力では埋めきれない」とする本書の著者・安田佳生とは、まさに対極の意見である。

こうして迷える我々読者は、あちらの意見にうなづき、こちらの意見に納得させられたりしてしまうわけだが、こういうのはどちらが正しいということではなく、どちら側のスタンスに自分が立つべきか、ということなんだろう。

参考書は、しょせん参考書である。参考として読むのが正解。だよな?

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コーヒークエスト2:豊園茶舗

冷たい雨降る先週末に遡るが、コーヒーの豆を切らしたので、買いに出かけた。

前回出かけた「ランサメント香房」はちと遠いので、今回はネットで見つけた、「豊園茶舗」というお店へ行ってみた。

ここも別に生活圏というわけではないのだが、たまたま自宅とホームコースの通過点付近にあるので、ゴルフ帰りに寄り道するのにいいかな、と思ったわけ。

このお店、東武野田線の江戸川台駅を挟んで、西口と東口に二店舗がある。今回は本店だという西口店に行ったのだが、焙煎は東口店舗のほうでやっているらしいので、ちと失敗。西口店のほうには、既にジップ付きのアルミ袋にパックされた豆が、何種類か置いてあるだけだった。

今回はその中から、「モカ・イリガチェフェ」なる豆にしてみた。お値段はなんと200gパックで525円(税込)である。他の豆も、概して同価格帯でとってもリーズナブル。鮮度のことを考えなければ、何種もいっぺんに買ってみたくなる。

さて、帰宅して早速淹れてみたのだが、豆は一見、すごく浅煎りに見える。店頭では、「浅煎り」とか「深煎り」とか、ちゃんと但し書きがついていたものもあったので、恐らくこれが標準のローストなのだろう。もっとも、実際に淹れてみると、香りは豊かだし、味わいもまろやかでコクがあって、実に美味しい。要するに、豆にマッチした煎り具合になっているということか。これで200g525円は、コストパフォーマンス抜群である。

ところで、お店のサイトでも宣伝しているアイスクリームが、店頭にもあったのだが、やたらと美味しそうに見えたので、豆と一緒に買ってみた。コーヒーと一緒に食べてみたが、これは絶品! 次からは、コーヒーと一緒に必ず買おうと思ったのであった。

しかし、いくらおいしいアイスクリームとはいえ、寒い冬の日に食べるものではないな。一個食べ終えたら、すっかり体が冷えて・・・はっ、もしかしてこれが風邪の原因?!

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風邪、あるいはマイコプラズマvs.バルトーク

ゲホゲホ・・・うぅ、ここ10年で最悪とは言わないまでも、相当にしつこい風邪にとりつかれていた。

冷たい雨の降る先週末、妙に空咳が出て、なんか変だなぁ、と思ってはいたのだが、案の定、月曜の夜に発熱。翌火曜日は会社を休んで医者に行き、薬をもらって一日寝込んでしまった。例年であれば、丸一日寝込むと、まずまず恢復するのだが、今回はその翌日になっても、熱が下がりきらない。37度台前半という、自分的にはちょっと頑張れば仕事に行ける程度だったので、水曜日から通常勤務。しかし、夕方には熱が上がり、ヘロヘロになって帰宅してはすぐに床に就くという日を繰り返して、今日に至ってしまった。というわけで、職場はともかく、自宅ではPCに向かう体力も気力も湧かなかったのであった。

医者の診立てもなんだかはっきりしなくて、「インフルエンザではなさそうだねー。ウィルス性の風邪だと思うけど、もしかしたらマイコプラズマかなぁ」だそうである。今日時点でほとんど恢復してるので、今さら何でもいいんだが、ただの風邪でもつまらないので、マイコプラズマ感染症と勝手に自己診断しておく←バカ

それにしてもマイコプラズマ、なんだかいい響きではないか。なんたって「プラズマ」である。スーパーヒーローの必殺技にでもなりそうだ。「うぉりゃ~、ギャラクティカマグナム!」、「でぇええーい、マイコプラズマ!!」、「ぐはあっ」みたいな(壊)

ところで、ほぼ一日寝込んでいた火曜日、せめてBGMでも・・・と思って選曲。本を読む気力もなかったので、これはじっくり曲を聴くにはちょうどいいと思い至り、先日購入したバルトークの「弦楽四重奏曲集」をチョイスしたのだが、これはもうまさに大凶(汗) BGMと言いつつ、熱にうかされ、半覚醒で聴いていた(つーか寝てた)わけだが、夢見が悪いこと甚だしい。それも、出発時間ギリギリに空港にたどり着いたら、肝心の航空券を忘れてたとか、コーヒーの豆を買いに出かけたら、何故かどこの店に行っても全ての豆が売り切れだったりとか、悪夢と呼ぶにはあまりにもつつましやかな夢をいくつも見てしまった。恐るべし、マイコプラズマ、いや、バルトーク(どっちだ?)

で、弦楽四重奏曲を一枚聴いた後は、他の音楽を聴く気力も湧かず、こんこんと眠り続けたのであったが、夕刻、気を取り直して、自分的に最良の特効薬である「フィガロの結婚」の「手紙の二重唱」(「ショーシャンクの空に」参照)を聴き直し、とりあえずささやかな癒しを得て、夜の眠りに就いたのであった。熱は下がらなかったけど。

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「オケコン」と「弦チェレ」

バルトークと言えばこの2曲、ってことなんだが、聴けば聴くほど面白く、何度も繰り返し聴いている。

パソコンで再生しながら、ネットをうろうろしていたら、日フィルのホームページにたどりついた。

ここに「演奏会のききどころ」というページがあるのだが、そのバックナンバーの中に、「オケコン」と「弦チェレ」についての文章も入っている。これがとても面白くて、かつためになるのだ。「弦チェレ」における、黄金分割とフィボナッチ数列の応用について、この記事のおかげでようやく理解できた。(ような気がする)

でまあ、バルトークのすごいところは、そういう理知的な作曲方法と、聴いていて純粋に面白いリズムやメロディーが、ちゃんと同居しているということだ。じっくりと聴いてみると、特にリズムの面白さが際だって聞こえてくる。

家で音楽を聴く時は、たいていはパソコンいじったり、本を読んだりしながら、つまりはBGMで聴いてしまうわけだが、やはりたまには、きちんと音楽と向かい合わないといけないなぁ、と今さらながら思ったのだった。

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「アフターダーク」

アフターダーク
村上春樹著

村上春樹の小説について感想を書くことに、なにか意味があるんだろうか?

・・・などとハルキっぽく書き出してみたが、しっかりハズしたような気がする。やれやれ←なんちって

作品の骨格としては、「海辺のカフカ」よりは「スプートニクの恋人」に近いのだろうか。ちょっと変わった(でも魅力的な)登場人物がいて、ちょっと変わった(でも面白い)ストーリーが展開され、うんと変わった(そしてうまく理解できない)結末へと辿り着く。

過去の著作の読者であれば、結構楽しんで(あるいは、我慢して)、最後まで読める作品だと思う。あ、褒めてます、念のため。

「夜は妖精のもの。だから人間は、夜眠るのだ」という一節は、松本零士のマンガにあったような気がする。そんな、本来は人間のものではない時間に繰り広げられる、なさそうでありそうで、でもやっぱり恐らくはなさそうな物語。起きた事件は解決せず、眠り姫は目覚めず、恋も始まらない。それでも、読み終えた時に、僕は安心感を覚えた。まさに、長い夜が明けて、空が明るくなったのを確かめた時のように。

僕にとっては、これで充分。

参考記事:『アフターダーク』読了(chiiko通信)

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渡辺克也「インフィニティ」

前の記事で書いた「青ひげ公の城」のCDと一緒に、オーボエの渡辺克也のアルバム「インフィニティ」も買った。

正直に書くと、彼とは個人的な知り合い・・・と言いたいところだが、まあ、ちょっと面識があるという程度である。というわけで、別に彼に頼まれたわけでも何でもないが、宣伝がてら、紹介させてもらおうと思う。(以下、ライナーノーツのプロフィールによる)

渡辺克也(わたなべ・かつや オーボエ)

 1966年生まれ。東京藝術大学卒業。
 89年、Sony Music Foundation 主催第1回国際オーボエコンクールに入賞。大学在学中に新日本フィルハーモニー交響楽団に副首席奏者として入団し、90年の第7回日本管打楽器コンクール・オーボエ部門で優勝するとともに、併せて大賞を受賞。
 91年に渡独。92年よりヴッパータール交響楽団、96年にはカールスルーエ州立歌劇場管弦楽団のそれぞれの首席奏者を務め、97年よりベルリン・ドイツ・オペラ管弦楽団の首席奏者を務めている。同歌劇場の音楽監督、クリスティアン・ティーレマンの絶大な信頼のもとドイツの新聞各紙に「オーケストラビットの中ではコウトの指揮のもと、ワタナベのオーボエがはかり知れない説得力で異彩を放っていた」、「オーケストラの中の希望の光」等と高い評価を得ている。98年の同歌劇場日本公演でも、日本国内各誌紙がこぞって渡辺の名を挙げて絶賛した。
 最近では、スロヴァキア・フィルハーモニー管弦楽団等にヨーロッパ各地でソリストとして招かれ、大成功を収めている他、定期的にソロイスツ・ヨーロピアンズ・ルクセンブルグに参加し、評価を確実に高めている。
 日本においては、2000年8月の東京文化会館、2001年7月の紀尾井ホールでのリサイタルでいずれも大成功を収め、好評を博している。「今世紀を牽引しうる若い才能」(朝日新聞)と、今最も注目の集まる実力派である。

・・・ということだそうだ。ふーん、そんなに大変な男だったのか(笑)

でまあ、そんなことはともかく、少なくとも彼の音色の美しさに関しては、僕の素人耳でも充分保証できる。生で聴くと、ほんとに耳が落っこちそうになる。

この「インフィニティ」では、耳なじみのある曲ばかりが集めてあるので、純なクラヲタからは、もしかしたら敬遠されるかもしれないが、いわゆるヒーリング効果は抜群なので、興味のある方は、是非聴いてみて欲しい。

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バルトーク月間

2005年の幕開けはバルトークである。

と、こう書くと、なにやらやたらと偉そうだが、まあ、例によってあれこれと聞き散らかそうというだけのことだ。

先月までで僕が所有していたバルトークのCDは、ブーレーズが1970年前後にニューヨーク・フィルやBBC交響楽団と録音した管弦楽曲集(オケ・コンほか、有名どころが一通り。CBSソニーの3枚組)と、ショルティ/アシュケナージによる、ピアノ協奏曲全集だけだった。(ブーレーズの同じ録音は、amazonでは見あたらなかった)

今回、少し買い足そうと思い、弦楽四重奏曲全集(アルバン・ベルクSQ)をHMVで購入したのだが、驚いたことにこれがたったの1,085円である。しかもこれ、CD2枚組でだ。もっとも、HMVでのレビューはあまり芳しくないので、これが決定盤というわけではないのだろう。でも、いい。安かったから(笑)

それから今日、ちょっとCDショップに寄ったら、ケルテスの「青ひげ公の城」があったので、即買ってしまった。

それから、例によって、バルトークを扱っているサイトも探してみたが、探し方が悪いのか、バルトークを専門にしているところというのは、今のところ見つかっていない。そんな中で面白かったのが、作曲家・吉松隆のサイトにあったバルトーク論、「バルトークに関するバトルトーク」である。読んだことは読んだが、全然理解できていないので(汗)、繰り返し熟読玩味したい所存である。

それと、「バルトークの冒険」なるページも見つけてしまった。うーん、いいっすね、実にシンパシーである。ここの筆者にならって、素直な気持ちでバルトークを聴き直してみようと思う。

さて、あとは聴くだけだ←こら

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新春ゴルフ

ここ数年(もう10年ぐらいか)、正月三が日のうち一日は、ホームコースで初ラウンドをしている。今年の正月も、二日に予定をしていたのだが、なんと大晦日に降った雪のせいで、コースはクローズとなってしまった。というわけで、三連休の中日、9日に行われた、某団体の懇親コンペが、今年の初ラウンドとなった次第。

今回はその団体の幹事がメンバーだという、浦和ゴルフ倶楽部でのプレー。

ここは自分の生活圏から近い割には、今回が初ラウンドだったわけだが、何というか、いろんな意味で印象深いコースである。

golf050109

まず第一に、画像で分かるかと思うが、ここはいわゆる河川敷のゴルフ場である。河川敷と言えば、低料金のパブリックと相場が決まっているが、ここは立派なメンバーコース。よって、ビジター料金も、なかなかに立派である。

コースそのものは、木が多く、各ホールがきちんとセパレートされているので、あまり河川敷を感じさせない。よって、見かけはフラットな林間コースなのだが、なんせ各ホールが狭く、ちょっと曲げると、すぐに隣のホールへ打ち込んでしまう。というわけで、プレー中、何度も「ファー!」のかけ声をしたりされたりしたのだった(汗)

距離が短めな分、ハザードは大変充実していて、水遊びも砂遊びも、イヤというほど楽しめる(泣) どのグリーンでも、カップが斜面に切ってあるので、パットも何回でも楽しめる(号泣) というわけで、新年早々54、54、108と叩いてしまった。今年もやっぱり苦労しそうである。

都心から近いということで、冬でも週末は予約で一杯とのこと。しかし、メンバーでさえ予約が取れないというのは、メンバーコースとしてどうなんだろう? ま、ここの会員になることは無さそうなので、僕が心配することではないが。

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「いきている首」

いきている首(冒険ファンタジー名作選 4)
アレクサンドル・ベリヤーエフ作・馬上義太郎訳・琴月綾絵

原作はロシア・・・じゃなくて、ソ連(懐かしい響きだ)のSFの巨匠、A.ベリャーエフの「ドウエル教授の首」である。オリジナルの「SFこども図書館」では、「合成人間ビルケ」というタイトルだった。

この作品もかなりショッキングというか、残酷かつグロテスク。だって、いきなり切り取られた頭部が出てきて、しかもそれが生きてるというんだから。

ストーリーは比較的単純で、いわば「マッド・サイエンティストもの」みたいな分類になるんだろうけれど、死者を蘇らすという、この悪魔の実験に巻き込まれた女・ビルケの、哀れな物語が読ませる。

しかし、臓器移植に代表されるように、現代の医学と科学は、この小説にかなり近いところまで来ているのも事実だ。悪魔の所業と神の奇跡は、まさに紙一重ということかもしれない。

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「チキンラン」

チキンランCHICKEN RUN(1月4日、TBS)

ウォレスとグルミット」のシリーズでおなじみ、ニック・バーク監督が描いた、「大脱走~ニワトリ版」である。2000年の公開作だそうだが、僕はちゃんとロードショーで観ている(いばりっ) もっとも、GW中にもかかわらず、劇場はガラガラだったわけだが・・・

単純に言えば「大脱走」のパロディというかオマージュなわけだが、それにしても良くできている。例えばカメラの視点だが、ニワトリの目の高さ、人間の目の高さ、そういったポイントの設定がしっかりしているのが素晴らしい。小道具もいちいち凝っていて、トンネル掘りに使うのがスコップじゃなくてスプーンだったり、同じく穴掘りに手動のミキサー(っていうの? あの、混ぜるやつ)を使ったり。

「大脱走」そのままの、独房でのキャッチボールシーンも泣かせるが、それ以外にも、いろんな映画のパロディがあって、映画ファンであればあるほど楽しめると思う。(僕自身、かなり気づかなかったところがあると思う)

と言いつつ、映画そのものは、やはり「ウォレスとグルミット」ほどの完成度には至っていない。養鶏場からの脱走というシチュエーションも、実はかなりシリアスなわけで、笑ってばかりもいられないわけだし。

まあでも、映画としてこれだけ楽しませてもらったうえで、なおかついろんな小ネタでくすぐられるなんて、なかなかに贅沢な作品である。

数ある小ネタの中でも、特に気に入ってるのは、パイ製造器からの脱出シーンのラスト。どんな場面で、どの映画をパロっているかは、是非ご自分の目でお確かめを。

いつの日か、「ウォレスとグルミット」の長尺劇場版を観てみたいものだが、無理かなぁ。

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検索ワードランキング(12月度)

2004年の最終月、12月のランキングは以下の通り;

第一位 お宮参り
第二位 髭剃り
第三位 沢木耕太郎

一位と二位は、先月と同じ。つーか、ランキングを記録し始めてから、常に上位の検索ワードである。あれこれとエントリーを重ねてきても、常に同じような言葉で検索されるってのも、なんだか・・・

で、三位の沢木耕太郎にしても、なんで今頃?って感じである。アテネでの「マルーシ通信」絡みの記事では、かなりの検索数とアクセスを記録したのだが、この時期に検索が増えてるってのも、なんだか良くわからない。

去年の3月分から、こんな感じで検索ワードランキングをまとめてみたのだが、このところは順位はともかく、上位の言葉に変化が無くなってきたので、イマイチ面白くない。というわけで、今後はランキングに面白い変化があった時だけ、記事にしようと思う。

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「カンフーハッスル」

カンフーハッスル」(2005年1月4日、AMCイクスピアリ)

前作(だよな?)「少林サッカー」に唖然としつつも、かなり感心したので、思い切り期待して劇場に足を運んだのだが、いろんな意味で、期待とは違うモノを見てしまった。

簡単に言うと、「小林サッカー」ではカンフーにサッカーを取り込むという、馬鹿馬鹿しくも素晴らしいアイディアが成功したわけだが、この「カンフーハッスル」は、物凄く真っ当な「カンフー映画」であるのだ。

スーパーなギャグを期待していたのに対して、基本のストーリーは案外マトモだし、個々のバトルシーンも、かなりシリアスである。もちろん、おバカなギャグシーンもたくさんあるし、笑える場面も多いのだが、とにかく映画としての作りが、思いの外真面目なのである。

というわけで、「小林サッカー」的なバカ映画を期待すると、ちょっと肩すかしを食らうことになる。恐らくこれは、ジャッキー・チェンの初期の作品からの流れを汲む、コメディ・タッチの香港カンフー映画の正統として見るべきなのだろう。そういう意味では、ギャグなのかシリアスなのか、全体のトーンがどっちつかずになっているのが惜しまれる。

「ありえねー」なカンフーの超絶技巧シーンは、どの場面もかなり上出来で、これは大満足。やっぱこういうのは、作り手に照れや恥じらいがあっちゃいけませんな。

ところで、劇中にはカンフーの達人たちが登場するわけだが、平均年齢が高いのが面白い。中年のおっさんが、さっと構える姿は、かなりサマになっている。ああいうのを見ると、今からでも武術を習いたくなってくる(ウソ)

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謹賀新年(遅いっ)

遅ればせながら、謹賀新年である。

毎年恒例なのだが、年末年始は、お互いの実家に泊まりに行ったりして、なかなかに慌ただしい。もっとも、行った先では、ダラダラと過ごしているわけで、そういう意味では「のんびりした正月」ではあるのだが。

今年・・・じゃない、去年の紅白は、久々にほぼ全編をちゃんと見てしまった。曙も気になっていたのだが、それよりもマツケンサンバを見逃すまいとしていたのだ。つーか、マツケンサンバに限らず、今まで歌だけは聴いて知っていたが、実物を初めて見る歌手がたくさんいたので、それで紅白を真面目に見たということである。

まあ、偉大なるマンネリ行事の紅白ではあるが、例によって、あれこれと小ネタが多くあって、突っ込みやすくて楽しめた(笑) やっぱ紅白は、あれこれとブツクサ言いながら見るもんである。(韓国ドラマ「美しき日々」を、思い切り「素晴らしき日々」とやった堀尾さん、お元気ですか?)

紅白も終わり、「ゆく年くる年」で新年を迎えようと思っていたのだが、某(誰だよ)にチャンネル権を奪われ、何故かジャニーズの連中と一緒にカウントダウンする羽目に。うう、今年一年の出だしがジャニーズとは・・・

翌元旦は、雑煮とおせちを頂戴して、その後はでれでれと過ごし、午後になってから僕の実家へ移動。が、なんと外環が凍結のため通行止めで、やむなく渋滞する一般道で行ったのだが、普段の4倍ぐらい時間がかかってしまった。

元旦の夕食にはなんとか間に合い、僕の弟妹家族も加わって、賑やかに元旦の晩を過ごす。

その夜はそのまま実家に泊まって、翌日は地元デパートの初売りに参戦。物凄い人出に圧倒されてしまった。買い物後、近くの神社に初詣でも、と思ったら、なんとこちらもすごい人出で、お参りにするのに行列しているというのでパス。みんな、ちゃんと初詣とか、行くのだなぁ。

午後はノンビリと高校サッカーを見て過ごす。西武台と藤枝東の対戦を見ていたのだが、地元的に西武台を応援しつつ、レッズへの入団が内定しているという藤枝東の逸材・赤星がやはり気になる。その赤星、確かにテクニシャンではあるが、Jで通用するかどうかは、なんとも言えない。キックの種類が多い(アウトにかけたりとか、しょっちゅうやっていた)のは頼もしいが、プレッシャーの厳しい状態で、どこまでやれるか。まあ、楽しみに見ていたいと思う。あ、試合は2-0で藤枝東。次の対戦相手は、鹿島学園を5-0で下した国見である。

・・・とまあ、こんな感じの年末年始でありました。

改めまして、本年もどうぞ当blogを御贔屓下さいますよう、伏してお願い申し上げる次第であります。

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