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「聖なる嘘つき~その名はジェイコブ」

「聖なる嘘つき~その名はジェイコブ」(NHK-BSを録画)

「ライフ・イズ・ビューティフル」を観たロビン・ウィリアムズが、自分も同じシチュエーションで映画を作ってみたい・・・と思ったのではなかろうか。(この映画の製作総指揮は、そのロビン・ウィリアムズ)

第二次大戦中のポーランド、ユダヤ人ゲットーといえば、つい最近では、「戦場のピアニスト」で、その悲惨さが描かれていた。その日を生き延びることだけでも困難ななか、いつ強制収容所に送られるかも分からないという、精神的に極限状況におかれたその場所で、小さな嘘とささいな誤解とをきっかけに、思わぬ方角へと転がる物語が描かれている。

主役を演ずるロビン・ウィリアムズからは、「俺だったら、こんな物語にしたいんだ」というような気概が伝わってくる。悲惨な日常の中にあって、どうしても冗談や馬鹿話をして、笑い事にしてしまうというキャラクターと、その性格故に巻き込まれるトラブルと、その解決方法は、まさにロビン・ウィリアムズならではだと思う。

重ねた嘘の挙げ句の、主人公の辿り着く結末は、予測可能かつ不可避なものとはいえ、観る者には少なからずショッキングである。それゆえ、映画の真のラストにおける、笑い出したくなるような馬鹿馬鹿しくも明るいシーンで、観衆は素直に「救い」を受け入れられるのだろう。

ユーモアの力、希望(それがいかに小さくとも)の力、そんなものを信じさせる作品であった。

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