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「アダルト・ピアノ」

井上章一「アダルト・ピアノ」(PHP新書)を読んだ。

「夜の巷で、ホステスさんにモテてみたい!」という邪念のみを拠り所に、41歳にして、一念発起してピアノを練習し始めた著者の、奮闘努力の記である。

過剰なまでの自己卑下と、そこはかと覗くプライド(ハノンなんかやってられん!)、そして屈折した書き方ながら、どうしても伝えたい自慢話・・・で、一冊の本となっているという、ある意味「奇書」である。

著者の言いたいことは簡単で、「ピアノを弾くのに、遅すぎることはない。確たる信念(モテたい、とか)のもとに、ハードな練習を積み重ねれば、必ずや自分の弾きたい曲ぐらいは弾けるようになる」といことに尽きる。でまあ、そのメッセージを読者に伝え、勇気づけるべく、自らの遠回しな自慢話を述べるわけである。

バカにしたり、同情したりしながら、さらっと読める本ではあるが、著者と同じく、いいオトナになってからピアノを始めた方で、日々の練習の糧となるような事例を求める読者は、この本を読んではいけない。何の役にも立たないから(笑)

やや挫折しかけた、中高年ピアニスト(僕のことだ)が、「そっかー、やっぱり頑張れば弾けるようになるんだなー。でもって、もしかしたらモテたりするんだなー」と、幻想を新たにするには、適切な本だとは思う。

さて、僕も頑張って練習するかな。

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コメント

TBありがとうございます。
同じ中高年ピアニストとして、井上章一の本には複雑な思いを持ちました。
私の場合、テキストなしでいきなりスタンダードの譜面を渡され、左手は3ノートのコード、右手でメロディーを弾いて、それが終わったらはいアドリブねと、初心者にはかなり乱暴な方法で教えられてます。

投稿: | 2004.09.11 00:57

コメント&TB、ありがとうございます。
そうですか、最初からアドリブですか(笑) でも、大人の練習法としては、いきなり曲からやるほうがいいこともありそうですよね。飽きないし(汗) なんにせよ、練習量だけはこなさないとダメそうですね。うーむ。

投稿: yuji | 2004.09.11 06:49

私も何か新しいことをやり始めたいと思いつつ、
後回し。。。
どんな理由であれ、始められることがうらやましいです。
まだまだ、こっち生活自体が新しく、
四苦八苦している私。
スタートラインには立ってないな~。

投稿: やまみ | 2004.09.12 01:23

コメントありがとう>やまみさん
「新しいことを始める」のって、とりあえず何かきっかけがあればいいんでしょうね。僕の場合は、子供がピアノを習い始めたので、一緒にやってみようと思ったのが「きっかけ」でした。やまみさんにも、きっとそういう「きっかけ」がやってくる日があると思いますよ!

投稿: yuji | 2004.09.12 23:10

そうですね。そんな日が来るといいです。。。
今はすべてが、英語に結びつき、英語にたどり着くので、
ちょっと嫌気がさしている時期。
前向きになります。。。

投稿: やまみ | 2004.09.13 01:19

>やまみさん
あー、英語だらけの日常に嫌気が差す気持ち、ちょっとだけ分かります。「おめーら、たまには日本語喋ってみい!」とか思いますよね(違) まぁ、ネットで息抜きも必要ですよね!

投稿: yuji | 2004.09.14 00:28

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