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「うそつきロボット」と「われはロボット」

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アシモフの「うそつきロボット」と「われはロボット」を続けて読んだ。

原著「I, Robot」の全訳が「われはロボット」で、その抄訳というか、ジュブナイル版が、岩崎書店「冒険ファンタジー名作選」中の一巻、「うそつきロボット」である。

「うそつきロボット」(旧版では「くるったロボット」)は、実に30数年ぶりぐらいの再読。当然、ストーリーは全て忘れている・・・と思っていたのだが、「スピーディー」の話だけは、ぼんやりと覚えていた記憶と同じだった。小学生の頃の読書体験ってのは、なかなかに強烈である。

「われはロボット」のほうは、恥ずかしながら今回が初読である。しかし、アシモフの世界観といい、その独特の文章といい、この歳で読んだからこそ、味わえるものがあるのかもしれない。

小説では、20世紀末には人類はかなり高度なロボットを手に入れているが、現実はそれに追いついていない。HAL9000が1992年には生まれなかったように。

それでも、この小説は我々に「もしかしたら、ありうる未来の姿」を見せてくれる。だからこそ、ジュブナイル版の価値があると思うのだ。今さらではあるが、岩崎書店の英断に拍手を送りたい。(残りの復刊も、是非よろしく!)

で、そのジュブナイル版の「うそつきロボット」だが、底本から4作を収録。訳者が同じ小尾芙佐さんということもあって、とても読みやすく、面白い。4話目に至っては、抄訳というよりは、ほとんど翻案だが、原作のエッセンスを、うまく置き換えていると思う。

ついでだが、「川原泉の本棚」では、初っぱなに「われはロボット」から「ロビイ」が紹介されている。この、SFへの興味が、やがて「ブレーメンⅡ」へとつながっていったのだろうか。

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