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「ロスト・イン・トランスレーション」

ロスト・イン・トランスレーション」を観た。

ビル・マーレイは、実のところ、あまり好きな俳優ではないのだが、この映画で見ると、すっかり「初老の紳士」といった落ち着きぶりである。少々落ち目のハリウッド男優、といった設定らしいが、それらしい雰囲気が良く出ていた。

相方のスカーレット・ヨハンソンは、目下売り出し中らしい。映画冒頭のお尻のアップをはじめ、セクシーな雰囲気が満点なのだが、小心/傷心で自信無さげ、物憂げに部屋に篭もったり、ベソをかきながら電話したりと、セクシーさとは無縁の役柄だった(笑)

この二人が、異国の地で出会い、恋とは呼べないような淡い想いを抱き合うという、一種のおとぎ話のような物語。しかし、自分がたまたま置かれている環境に「Lost」してしまっている人は、実はたくさんいるのかもしれず、そういう人々にとっては、映画の二人の境遇は、とてもリアルに理解できるのではないか。そしてそれが、この映画の密やかな人気(今日も満員だった)の秘密かもしれない。

もっとも、CinemaScapeでの評にあったが、日本人がこの映画を観るのは、もしかしたら反則かもしれない。主人公達が味わう、言葉が通じ合わないことの心細さみたいなものが、少なくとも我々日本人の観客にとっては、追体験できないのだから。(日本語が理解できてしまうから) もしかして、ソウルあたりが舞台だったら、日本人が観ても、主人公達への共感度合いが大きかったかもしれない。まったく意味の分からない、ハングルだらけのネオンや看板は、僕にはとてもショックだったから。

パパの撮った「ワン・フロム・ザ・ハート」にどこか通ずる雰囲気を持った、愛すべき作品だと思う。

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「映画・テレビ」カテゴリの記事

コメント

初めまして。chiikoといいます。
Mariさんのところでこちらのココログを知りました。
私も以前は映画が好きで映画館へもよく通ったのですが、
最近ではすっかり足が遠のいています。
「ロスト・イン・トランスレーション」の感想を拝見して
見てみたいなと思いました。
ソフィア・コッポラは「ゴッドファーザー」に出てましたよね。監督になっていたんですね。全然知りませんでした。

MyblogListに加えさせていただいています。
これからも記事を楽しみにしています。


投稿: chiiko | 2004.05.27 06:12

chiikoさん、はじめまして。コメントありがとうございます。

僕も映画は大好きなのですが、chiikoさんと同じく、なかなか映画館に出かけられません。ふた月に一本ぐらいのペースでしょうか。
「ロスト~」は、上に書いたように、なんとなく心に残る、ちょっといい映画でしたよ。機会があれば、是非観てみてくださいね。

あ、僕のほうも、MyblogListに加えさせて戴きました。そちらの「今日はどんな日」は面白いですね。その日の自分の行動の参考にしたくなっちゃいます。

こちらこそ、どうぞ宜しくお願いします。

投稿: yuji | 2004.05.28 00:14

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